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フランスの仏教界から楽曲「花は咲く」の応援動画が届きました。今正に、本当に花が咲き始めようとしています。更にウクライナへ


「花は咲く」は:::

◉ 2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地および被災者の方々の
  物心両面の復興を応援するために制作されたチャリティーソングであり
  ます。

  日本放送協会(NHK)が、震災後の2011年度から行っている震災支援プ
  ロジェクト「NHK東日本大震災プロジェクト」のテーマソングとして使
  用するために企画制作した曲でもあります。
 

フランスの仏教界について:::

◉ ここではフランスのプラムビレッジ(Plum Village in Japanese)を指しま
  す。

  フランスのプラムヴィレッジ(Plum Village in Japanese)は、
  フランス南西部のボルドー近郊で1982年に始まりました。

  そして現在、プラムヴィレッジ宗派の大本山となっています。

  今日ではフランス全土に広がる4つの異なる郷(ハムレット)で、200
  名を超える僧侶や尼僧が住み込みで修行しているヨーロッパ最大の仏教
  寺院に成長しております。

  この国際的なプラクティス・センター(修行道場)は、ティク・ナッ
  ト・ハン(1926年10月11日 - 2022年1月22日[)禅師によって設立された
  ものです。

  ここでは、マインドフルネスを取り入れています。
  食事をしたり、歩いたり、仕事をしたり、一緒にお茶を楽しんだりし
  て、一日中マインドフルにいられるようトレーニングをするのです。

        

      ・  ・  ・



ティク・ナット・ハン師が創設したフランスのプラムヴィレッジ(Plum Village in Japanese)の仏僧(禅僧)の方々が平和の祈りを込めて演奏されました。


この楽曲「花は咲く」は、これまで私が聴いた同じ歌とは、ひと味もふた味も違って深く心に染みるように感じました。

仏の道にあられる方々のみがこれまでの日々のプラクティス(修行)で体得された、心の奥底から放たれた音楽となっているからなのだろうと納得致しました。

また仏僧の方々による演奏というものを初めて聴き、心が温かくなりまし

そっと耳(心)を澄ませてお聴き下さい。

 この動画の事を知ったのは、藤井 隆英さまからでした。
藤井様によると、リードバイオリンを演奏しているのは、日本人僧侶シスターチャイ師です。彼女は僧侶になる前は演奏家でマーラー室内管弦楽団に所属していたこともあるそうであります。
ご参考:藤井 隆英
  曹洞宗僧侶・一月院副住職・整体師・仏教身体研究家。zafu代表。
  藤井 隆英 | ここよりファミリー | ここより (coco-yori.com) 参照



        ・  ・  ・


信仰と音楽とは、人々の平和や心の平和にどのように貢献できるのでしようか ?

宗教そのものが社会の進展・進化と共に大きく進化しつつあるように思われます。
まずは、現代の「信仰」と言う言葉の意味をもう一度考えて見たいと思います。

ここで言う「信仰」とは:::
私達の信仰心は、伝統的な仏教や神道だけに限定されたものだけではありません。
私達の宗教観は、時代の変化・社会の進展・進化に対応して少しづつ変化してきました。

前述のティク・ナット・ハン師によるフランスを始めとした仏教は、行動する仏教または社会参画仏教(Engaged Buddhism)と呼ばれることもあります。

また仏教学者のケネス 田中博士は、
アメリカや日本などの先進国での宗教のあり方が変わりつつあることを指摘されています。:::
 
『「信じる宗教」から「目覚める宗教」への変化とも言えます。
   ・   ・   ・
 その流れの中で、瞑想や実践を好む人が増えている一方で、宗教組織から
 離れる人も増えています。
 それは若い世代には顕著に表れています、、、』


このような世界的な宗教観の変化により、人々の信仰心も当然大きな変化を遂げつつあるように思われます。

伝統的な信仰心を基盤にしつつ、より多様化した社会的問題や進化した社会における新たな問題などをも取り込めるように信仰の範囲・内容・質が変化しつつあるように思われます。

この新しい宗教觀を持つ人々は、人々の心の中の思いや願いをも取り入れつつ信仰の幅と深さとを広げつつあるのです。

人々は、これまでの伝統的な宗教があまり取り扱ってこなかった個別的で身近な問題も信仰上の項目に加えて、いろいろな社会問題をも身近な個々人の問題として捉え、個々人の思いや願い、祈りなどとして取り入れ始めています。

それらの多くは、伝統的な信仰の中ではあまり取り挙げてこなかったもので、信仰の対象には含まれて来なかったような項目でもあります。

人々は「思い」、「願い」、「祈り」、などの表現を通じて神仏への接近を試みているとも言えます。

このような「思い」、「願い」、「祈り」、で表される人々の心は正に信仰そのものでありましよう。

多くの「思い」や「願い」や「祈り」等は、個々の人々が発信するメッセージの中に表現されています。
そしてそれが、私達の社会の「思い」や「願い」や「祈り」となって支持されて行くのです。

これらのメッセージの多くは、伝統的な信仰を否定することなく、むしろその基盤に則って表現されるため多くの人々の共感を得やすく、社会の流れに乗りやすい傾向があります。

そのために、ティク・ナット・ハン師の行動する仏教または社会参画仏教(Engaged Buddhism)などとの相性も良く、多くの人々の参加を促す側面も出てきます。

ここで挙げています例もまさにそのような、新しい信仰の形として捉えられるものと言えましよう。

最後に、一つの例を挙げてみます:::
サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」が、南アフリカ共和国に伝わり、讃美歌として普及したことでも分るように、人々は自らの身近な問題(この場合はアパルトヘイト問題であった)を自分たちの願い・思いに託してこの曲を歌い始めたのでした。



今、私達はロシアの侵略戦争により、とてつもない大戦を迎えるのか、否かの狭間に立たされています。



① 日本から遠く離れたフランスのプラムヴィレッジの僧による日本の歌
  「花は咲く」の演奏は、復興中の東北の人々にも届いたことでしよう。


② 一方、ウクライナでは時代錯誤な隣国リーダが過去の栄光を取り戻す
  べく、ウクライナの無辜の民を容赦のない砲撃の嵐で攻め立てていま
  す。  

  
  ウクライナでは既に300万人以上の人々が国外へ逃れ、ウクライナ国内
  でもその数倍の人々が避難中となっています。

  この2022年という21世紀にもなって、ウクライナの人々が祖国を失うか
  否かの危機の最中
にあるということは、私達にとっても大きな衝撃であ
  り他人事では有り得ません。

③ 一方、私達の東北地方では、ようやく東日本大震災からの復興が進み
  つつあり、人々の中に新しい息吹が生じ始めています。

④ この時に忘れてはならないのは、東北の復興には多くの人々、国々等か
  らの支援があったことであります。

  その多くの支援国の一つに、現在侵略され始めているウクライナも含ま
  れており、ウクライナから東北への熱い支援があった事を忘れることは
  出来ません。

  このようなウクライナと日本や、その東北地方との関係は、仏教で言う
  「縁」でありましよう。
  このご縁を私達は大切にして行かねばなりません。

  今現在も隣国からの侵略に苦しめられているウクライナの人々のため
  に、
  
大震災で苦しんで来られた東北の市町村の方々が、ウクライナ難民支援
  活動をしようとしている、と言う事であります。

  これは勿論、東北での過去の大震災(東日本大震災)時に受けたウクラ
  イナからの支援に対するお礼と言うことも有りましょうが、
  「お互いに苦しみを分かち合おう」という、他人の苦しみが分る東北人
  の皆様の「優しい」心の表われでもありましよう。

令和4年3月16日 岸田内閣総理大臣、記者会見から(首相官邸):

”私が先週訪れた東北の被災地では、被災自治体の首長の方から、「東日本大震災のときにはウクライナの方々から温かい支援を頂いた。
今度は私たちがその恩をお返ししたい」といった声を直接頂きました。

日本には「困ったときはお互いさま」という言葉があります。

政府としてもこの精神で、ウクライナからの避難民を積極的に受け入れてまいります”

そうです!!! 

東北の「花は咲く」は、東北地方の人々の心の中

にこそ、一番最初に、「花が咲き始めた」と言う

ことなのでしよう。



あの、凄(すざ)まじい災害の被害を受けた方々

の心に、「花が咲き始めた」のです。


更に、その花が今、遠く離れたウクライナの人々

へも手渡されようとしているのです。


そしてフランスでの僧侶の方々の祈りが、日本の

東北、更にはウクライナの人々にも伝わって、更

にはロシアの、

無辜の人々にも行き渡ってくれることを祈るばかりです。



このように信仰と音楽とは人々の思いや願いを広く伝えてくれます。
そして、人々の幸福・平和に大きな光を与え続けてくれます。


東北の方々の現在までのご活動・苦闘は、言葉では到底言い尽くせないものだったでしよう:::


苦しみ、悲しみを抱えた人たちは、その苦しみ、

悲しみを大きな受容心で包みこみ受容しながら

も、それを乗り越えるべく驚異の行動を展開さ

れ、繰り返し繰り返し少しづつ少しづつ前進しな

がら、より新しい境地に到達されつつあるのだろ

うと思います。


このように、人々を前へ前へと駆り立てるものは、人々の思いであり、願いであり、信じる未来であり、深い信仰に裏付けられた人への愛でもあるのでしよう。

このような信仰、思い、願いなどは
易しい(平易な)言葉と、
優しい行動によって
人々を駆り立てているのではないかと思います。


東北大震災に遇われた遭われた人々のお思い・願い・祈りが、
むごい侵略を受けておられるウクライナの人々にも伝わり、
皆様がこの難局を乗り越えられる日が来ることを心から祈っています。















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