視点を変えて考えることの大切さ

脳科学的に『思考』って、自分が持つ『過去の経験』から導き出す『未来予測』である。
自分の観念(信念)に、こうなってほしいという『期待』をプラスして作り出すものなのだ。
だからどんなにスゴいと思っている人の意見であれ『絶対的に正しいものではない』ということを忘れてはいけない。

因みに『観念』とは『過去の経験からくる思い込み』のこと、つまりモノの見方の『癖』に過ぎない。
何かに対して「これは間違いない」と思うことでも一度冷静になり他者目線を持つことや、視点を変えて本質を探ることが大切。
新しい商品を考案したりする際も、自社都合で考えるのではなく、お客様目線に立って考えようという「ありきたり」なこと。

以前書いたのですが『情報に画一性』があると『表現に多様性』が生まれます。

https://note.com/mikisack/n/nf84ebf6fa1bc

そしてこれを逆に言うと「情報に多様性があると表現が画一的になる」とも言えます。

とあるマンションで住民から「エレベーターが遅い」というクレームが出て、管理人が何人かのコンサルを頼りました。
「エレベーターが遅い」という情報を、数あるエレベーターに関するクレームの1つと捉えたコンサルは「解決策はコストをかけてエレベーターの性能を上げるしかない」と言いました。(画一的な表現)
一方、このクレームの『本質』を捉えた1人のコンサルは、他のコンサルとは違う提案で「エレベーターの前に鏡を置いてみてはどうでしょう」と言いました。
「エレベーターが遅い」とクレームが出るのは、エレベーターを『待つ時間が苦痛』だという本質を捉えたのです。
そこでエレベーターの前に鏡を置くことで、順番待している間に『身だしなみチェック』や、前や後ろに並んでいる人達を『人間観察』できるよう『時間潰しの装置』としたのです。
この時間潰し装置は、鏡じゃなければダメというのではなく、他でも代用できます。(表現の多様性)

モノの見方は片寄った見方をするのではなく、視点を変えてみることが大切。って話です。

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