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【RWC2023】【観戦記】世界の舞台に立った桜🌸の戦士の雄姿

天王山、トーナメントに進出できるのは勝者のみ。
その舞台に立つラグビー日本代表、桜の戦士の雄姿に涙した。

ラグビーワールドカップ2023™フランス大会プールDは、全勝のイングランドがトーナメント進出を決めている。ここまで一敗ずつの日本とアルゼンチンがトーナメント進出をかけて対決した。

会場はフランス北西部ブルターニュの街、ナントにある「スタッド・ドゥ・ラ・ボージョワール=ルイ・フォンテノー(Stade de La Beaujoire - Louis Fonteneau)」。

観光の海外旅行では日本人があまり来ることは少ない小都市ナントに、桜のジャージが集結しました。


試合経過(動画で振り返り)

2023年10月8日(日) 13:00KO
天候は晴れ、気温28度であまり風も吹いておらず日差しの強さい陽気。
試合前から両チームとも気合が入ったウォームアップを行った。

先制したのはアルゼンチン。キックオフレシーブからの展開で日本陣内10mでCTBチョコバレス選手がラインブレイクをすると、そのまま日本の追撃を許さず独走してトライを決めた。日本は前半16分自陣内からの攻撃でLOファカタバ選手がボールを受け取ると左サイドをラン、相手のディフェンスをキックでクリアし再び自分でボールを得るとそのまま走り切りトライを決めた。FLラブスカフニ選手のシンビンの間にリードされるも、前半最後にWTBフィフィタ選手から斎藤選手の連携でトライを決め 14-15の僅差で前半を終了した。

後半は、ややアルゼンチンペースで日本はディフェンスをする時間が増える。その中で後半16分には相手陣内で攻撃する中、FBレメキ選手が50mあまりのドロップゴールを決めた。さらに後半から登場したWTBナイカブラ選手のトライで相手に詰め寄るが届かず。

最終的には27-39で日本は破れ、ラグビーワールドカップ2023™フランス大会での日本の戦いを終えた。一方のアルゼンチンはトーナメントへの進出を決めた。

一路、ナントへ

前日のアイルランドvs.スコットランド戦の興奮冷めやらぬまま、パリ・モンパルナスからOuigo(格安TGV)で会場のあるナントに向かいます。
朝早くにもかかわらず大勢の日本やアルゼンチンのジャージを着たサポーターでほぼ満席です。

モンパルナス駅を出発して20分もすると、パリ郊外の緑が多いのどかな風景が広がってきます。

今回の旅の友、JRFU公式のリラックマとレンジー。

パリから西北西に2時間半弱でナントに到着。きれいな駅で、駅周辺は高層ビルのない穏やかそうな町です。

駅前では試合開催都市のモニュメントが出迎えてくれました。おそろいのレンジー帽子の友人とで記念撮影。
(翌週マルセイユで気が付くけど、ナントはちょうどいい文字数)

トラムでのんびり会場へ

会場へは駅前の乗り場からトラムで向かいます。
ラグビーワールドカップの試合開催日はトラムは無料(訪問客への還元もあるだろうか、きっと慣れない外国人に案内するのが面倒なんだろう)。係員が日本語とスペイン語で「トラムは無料です」とスマホに掲示して見せて回っていました。丸みのあるフォルムの愛らしいトラムに乗車、広めの車内で街の風景を楽しみながら会場に向かいします。

トラムは会場のある公園前に到着。
トラム内全員降りたのではないかと思うほど大勢の人が降車します。そしてすぐに会場のある公園に入ります。歩くと気持ちがいい。

ここは秩父宮か?
勘違いしそうな程の日本サポーター

本日も甘めのセキュリティチェックを通過して会場へ。
前日のサン=ドニと比較して人の少なさに驚きます。

ですが、会場は「ここは秩父宮ラグビー場か?」と勘違いしそうなほどの日本のサポーター。いつも東京で会う友人たちと「ナントで会おう」と約束し、その通りに会うことができました。

スクラムユニゾンツアーにも合流し、会場前で日本とアルゼンチンのアンセムを歌う。アルゼンチンのサビ「¡o juremos con gloria morir!」ではアルゼンチンサポーターと一緒に熱唱しました。

この試合で会いたかったのがいっくん。コベルコ神戸スティーラーズ応援Youtuberで、2か月間フランス・トゥールーズに滞在してフランスとラグビーを満喫する有名人。神戸からフランスへ「世界の山ちゃん」を掲げて応援です。

(ここでお詫びです)
この動画で選手紹介が取れなかった原因は私です。いっくん、そして山中選手の選手紹介を楽しみにしていた神戸ファンの皆様ゴメンナサイ…。

会場、ラ・ボージョワール

いよいよスタジアム前日のサン=ドニの8万人の約半分3万人弱を収容するラ・ボージョワール。メイン・バックとも2階建て、サイドは1階のみのコンパクトな会場です。座席はバックスタンドでちょうど日陰になって観戦しやすそうです。

日本代表の練習を見学しながらメインスタンドへ。
球技場ならではのフィールドと観客席との近さはもちろん、一列目はほぼ選手目線の観客席の低さです。

練習も近い!世界の舞台に立つ日本代表への応援は、国内でのテストマッチ以上に力が入ります。

興奮しっぱなしの80分

選手が入場し、ナショナルアンセムの斉唱。日本国内と勘違いするほどの『君が代』の大合唱、さらにそれを上回るほどのアルゼンチンの『Himno Nacional Argentino』の大大合唱で会場のボルテージがMAXとなりました。

試合中はアルゼンチンサポーターの熱唱に押されながらも「ニッポン」コールで手拍子で後押し。リーチ選手が持てば会場中から「リーチ」コールがわきます。

レメキ選手のドロップキックはちょうど前でした。
このキックが見られただけでも日本から来てよかったありがとう、…と思る値千金のキックでした。

興奮で上気しっぱなしの80分間が終わりました。

出待ち「お疲れ様」が言いたくて

ナントは出待ちができると聞いていたので、友人に案内されながら出待ちスポットに向かいます。

この大会では各チーム用に1台ずつラッピングバスがあります。今大会らしいデザインに、各国のマークがつきます(手前が日本、奥がアルゼンチン)。会場からバスに乗るまでの通路とバスの外周が出待ちラインです。

日本は出待ち文化があるのか、待つことができる民族性なのか、待っているファンのほとんどが日本人です。

出待ちの合間に、日本でお世話になっているメディアの皆様にもご挨拶。
日本にラグビーのすばらしさと楽しさ、ラグビーワールドカップの熱狂を伝えてくれてありがとうございます。

アルゼンチンの選手に続いて、日本の選手も出てきました。
試合で疲れているし、敗れて気持ちも下がっているでしょうなのにファンサービスをしてくれて有難い。「お疲れさまでした」を伝えることができました。
特に福田選手は、5月のトヨタのファン感謝デーでお会いした時に「フランスに応援タオル持って行きたいので、絶対メンバー入ってください!」と話した約束をかなえられて嬉しかったです。

選手、スタッフ、関係者の皆様。
ここまで連れてきてくれてありがとうございました。お疲れさまでした。

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