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本をPR用に無料でもらえるようになるために、私がやったこと

もともと洋書が好きで、よく読んでいる私。イギリスに移住が決まってから、目指していたことがありました。それが、一般販売より先に、欲しい本を送ってもらえるような、本のオピニオンリーダーになること!笑

インスタグラムで「本」は人気ジャンル。日本でも「#読書垢」「#読書記録」のハッシュタグはとてもにぎわっています。イギリスのインスタグラムでも同様で、大きなアカウントになるとフォロワーさんが70K以上もいる本専門のビッグアカウントがあったりします!!
そんなイギリスの大きなアカウントさんは、いつも話題の最新刊を発売前に事前に入手できているので、私はそれがとってもうらやましかったんです。笑

私は無料で本をもらうためにインスタグラムやっているわけではもちろんありませんが、いいな~と思ってしまったのは事実。せっかく私もインスタグラムをやっているのだから、いつか私にもそんなラッキーが訪れたらいいな... そんなふうに思い、行動に移してみることにしました。

フォロワーさんが多ければ多いほど、確実にチャンスは増えると思うのですが、闇雲にフォロワー集め...というのは違う。
何か他の方法で、私でも本がもらえる方法は無いものかと私なりに検討・実践。こつこつと続けた結果、最近は自分がほしい本を送っていただけることが増えてきました。

まだまだ本のオピニオンリーダーと呼んでもらうには程遠いですが、イギリスの出版業界にコネも何もない、普通のロンドン在住日本人にしてはラッキーを引き寄せることに成功したのではないかなと思っています。

この記事では、私が本を無料で送ってもらえるようになることを目指して、今までやってきたことについて書きます。
今回書く内容は「本」や「イギリス」に限ったことではなく、他の商品が欲しい場合や、日本でインスタグラム・ブログ等を駆使して企業さんにコラボレーションを依頼する際など、ひろく参考にしていただけるかと思います。
かなり「ぶっちゃけ」やコツに関する内容も含まれるので、途中からは有料です。

作戦会議

何かゴールをめがけて走るのなら、どうやって走るべきか、どんなチェックポイントがあって、どんなところを改善していくべきか... まずはしっかり作戦をたてましょう。

私が作戦を練るに当たって、実践したのは下記の通り!

1.目標とするアカウントさんをじっくり研究
どんな投稿があって、どんなコミュニケーションをしていて、どんな出版社さんの本をPR案件として紹介しているか。
いくつかアカウントをじっくり見てみましょう!

2.企業さん目線で考える
企業さんの立場に立ったら、どんなアカウントさんに商品をプレゼントしたいでしょうか。
実際に1.でチェックしたアカウントさんを参考にしつつ、リストしていきましょう。

私がこの時に気づいたことは、企業さんにとって「フォロワー数」は最大の関心事項では無さそうだ、ということ。本に関して言えば、フォロワーさんが500人程度でも、本を送ってもらうチャンスがあるようです。(もちろん、フォロワー数しか見ていない企業さんも中にはありますが...)
フォロワー数以外で、企業さんが商品をプレゼントしたくなる理由は何でしょうか。

例えば...
過去にPR案件で良い結果を出している?
インスタグラムの写真がキレイ?
紹介文やレビューの書き方が上手?
フォロワーさんとの関係性が濃くて影響力がある?

3. 自分のアカウントの魅力を自己分析
企業さんに選んでもらうための「ウリ」を考えて、そこを更に強化していきましょう!
私の場合は、「イギリス在住の日本人で、本がここまで好きなのは私しかいない!!!」という想いで、これをアカウントにもきちんと反映していくことにしました。
私なりのユニークな視点で書いたレビュー記事を増やすことに注力。
また、写真を評価していただいているという意識があったので、こだわりを強めていきました。

私は上記項目をじっくり考えた結果と自分の勘を頼りに、自力で本をもらえるアカウントに成長することができました。検討開始から、納得できる結果が出るまでには約2年くらいかかっています。
今回、私が紹介する方法は、私が誰かに教えを乞うこともなく自分で編み出したオリジナルの方法なので、唯一絶対のルートというわけでは全くありません。上記のような検討をしながら、ぜひ自分の方法・ルートを模索していただきたいですし、その際に私の経験が少しでも参考になったら嬉しいです!

ここからは、作戦会議で検討した事項を元に、どうやって取り組んできたのかを順番に書いていきます。

発信して、はじめてスタート地点

当たり前ですが、どれだけフォロワーさんが多くても、どれだけ投稿の内容が良くても、本について語っていないアカウントには、本は届きません
本に関して発信して、いいねがもらえたり、コメントでコミュニケーションしていることが、出版社さんにとって誰に本を配布するのかを決める際の指標となっていることは明確です。

私のアカウントはもともと旅について発信するために始めたものでしたが、「本をもらえるようなオピニオンリーダー」を目標としてからは、思い切って「旅と読書」の二本柱で投稿するようになりました。

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これは2017年頃、@mikitravelgram アカウントを始めたばかりの頃の私のフィード。本に関する投稿はゼロです。

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これが2019年、徐々に本が登場してきています。この頃にはインスタグラムと並行してブログで本のレビューを書いていました。

ある程度、本の投稿が増えてきたあたりで、アカウントのプロフィールにも「旅と読書」がテーマであることを明記。今もバランスに気をつけつつ、投稿を続けています。

意識して本の投稿を増やし始めた頃の投稿。この頃はまだ自分の言葉で本をレビューしたりはできておらず、模索中の段階でした。

実績を作る

最初のうちは、もらえる本は全部もらって、全力で紹介しましょう!
本に関する投稿を続けて1年ほどすると、段々と本に関する依頼がDMに届くようになってきました。
だいたいが、「無料で本を送るので、指定の期間に写真付きでレビューを投稿してほしい」というもの。

最初の方でいただいた案件は、実は私の好きなジャンルの本ではないことが多かったのですが、これもせっかくのチャンス。全部お受けして、読んで、しっかり投稿内で紹介しました。この時、自分に求められているであろうレベルの文章や写真のクオリティを意識して、「作戦会議」で検討したことをフルに反映させます。

いただいたチャンスを活用し、ちゃんと投稿に反映させていくことで、お声がけいただける件数が徐々に増えていきました。

本の案件をいただき始めた初期の投稿。今ならもっと具体的にいい点を書いてあげられるかも...そんな紹介文やレビューのライティング力も、練習を重ねて、最近はなんとか満足いくレベルで書けるようになってきました。

また、件数が増えた今は、自分が読みたい本・レビューを書きたい本を厳選して受け取るようにしています。ある程度数をこなすと、「質の高い投稿」ができることが、数をこなすよりもずっと実績作りには有効だと感じています。そのためにはやはり自分が好きなジャンルで書いた方が良いコンテンツに仕上がります。

ここから先はより細かい実践編なので、有料とします!

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