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ご両親にちょっとでも楽に歩いてもらえるようにと美濃市から靴の相談に来てくださいました。お父様はヒザ痛、奥様は腰痛を抱えておられます。心配したMさんのお気持ちに少しでも応えられるよう足を拝見させていただきました。

足に合わない靴で起こる腰・ヒザのトラブル

足に合わない靴を履いて直接的に影響を受けやすいのは「足部」です。外反母趾・ウオノメ・タコ・ハンマートウ等がそうですね。また、間接的に負担がかかりやすいのは「ヒザ」や「腰」です。足部のトラブルをかばっているうちにヒザや腰の関節に影響が出やすいようです。

ゆるい靴はヒザや腰を傷めやすい

例えば足に合っていないゆるい靴を履くと靴の中で足が前後左右にぶれやすくなります。すると靴の中で足を安定させるために指先が中敷をつまみ上げるようにして歩くようになります。人の足はかかとから着地する構造になっていますが、中敷きをつまんで歩くと足うら全体が着地しやすくなります。この歩き方をしていると地面からの衝撃を直にヒザで受けることになります。また、かかと着地と違い、ヒザを伸ばして歩けないので、上体は前に傾きやすくなります。この歩き方を続けていると足部のトラブルはなくても腰の負担も増えて来ます。
また、指先で中敷をつまむようにして歩くとつま先が前方向に突っ込んでいくような歩行になります。この歩き方はつま先が「上方向」に上がりにくいので、ちょっとした段差や小石につまずきやすくなります。転倒して思わぬ骨折やケガにもつながるので、気をつけたいですね。

足に合った靴の正しい履き方を身につけましょう

こうしたトラブルを防ぐためにも足に合った靴を正しく履く習慣を身に着けたいですね。
・まず開口部(足を入れる履き口)をシッカリ開きます。
・靴のカカトを踏むとせっかくの履き心地を損なうだけでなく、破損してケガの原因に。靴べらを使って足を入れましょう。
・足のカカトを靴のカカトを床で「トントン」と合わせます。
・ヒモやベルトで甲部分をしっかり固定しましょう。
この履き方をすれば意識しなくても自然にかかと着地の歩き方がしやすくなります。
ヒザ痛のお父様には甲で調節しやすいシューレースタイプ、腰を傷めているお母様には着脱しやすい甲ベルトタイプの靴をお勧めしてみました。
お二人とも来店の時より足の運びも楽そうでかかとから着地できるのを実感されたようです。相談に来られたMさんも安心した笑顔を見せたくださいました。Mさんからプレゼントされた靴を履いてご夫妻で楽しいお出かけをしてくださいネ。

靴だけで膝、腰痛がなくなってしまうことはないですが、治療とともに足に合った靴を正しく履いていただくことで痛みの軽減につながることもあります。靴や中敷きがバランスよく歩くことを手助けしてくれることで、今までよりも快適に歩ける喜びを実感していただけたら嬉しいです。

足に合った靴で楽しくお出かけしたい、そんな方は是非三喜屋へご相談下さい

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