mikiyasui

都市と地域を創発するプロセスに関心を持っています。大学で働きつつ、常に現場主義で。

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マガジン

  • 孤立する都市つながる街

    • 3本

    『孤立する都市つながる街』(日本経済新聞社、全労済協会「つながり暮らし研究会」)の出版に関する情報や感想など、著者、読者とともにこれらのテーマについて考え対話するためのマガジンです。

最近の記事

インクルーシブな公共交通に向け、本気で「密」を解消してほしいはなし

大病をすると、近所のクリニックというわけにはいかない。多くの人がかなりの時間をかけて専門病院に通っている。私も約2時間かけて東京多摩地域の自宅から千葉の国立がん研究センターまで通うようになって1ヶ月半。入院中をのぞき、検査や診察など、なんだかんだと週2〜3回行くことが多い。 この新型コロナの感染拡大の時期である。免疫が落ちた病人が満員電車に乗るのは厳しい。車で行けばいいと思うかもしれないが、私の場合、頸部の手術をしたので首が回りにくく自分で運転ができない。手術後だけでなく、

    • 適密適疎

      新型コロナの感染拡大を受けて外出は減ったが仕事は増えた。コロナのせいではないが、ちょうど学部執行部になる時期だったし、授業の教材をオンライン向けに全部作り直さないといけなかった。4〜7月は本当に忙しかった。 そんな怒涛の春夏を超えて9月初めに発覚した癌。しかも、かなり深刻なタイプ。10月1日に手術を受けた。これから化学治療が待っている、、今はそんな状況。 闘病中といってもずっと入院というわけではない。むしろ入院して面倒を見てくれるのは最低限の期間なので、多くの時間は自宅で

      • 甲状腺癌 手術の記録

        甲状腺ガンになりました。手術後のリハビリとかで他の方々のHPをいろいろ参考にさせてもらっているので、私も記録を残しておこうかなと思います。まずは手術と3日後まで。 50歳の夏。疲れやすくて、更年期障害かな・・なんて思ってました。婦人科だけでなく、甲状腺も見てもらおうかなと思ったところ判明。この時期のことは思い出すだけで辛いです。 セカンドオピニオンも周り、その結果、病院を国立がんセンターに決めました。主治医の先生はじめ病院のスタッフの皆さんは本当に親身に対応してくださって

        • 私にとっての緒方貞子さん、中村哲さん

          雲の上のような偉大な存在だけど、たまたま近くで会う機会があり、20代の迷える私に勇気を与えてくれた方が、立て続けにお亡くなりになった。緒方貞子さんと中村哲さん。人知れず、悲しみと不安に暮れているので、少しだけ書き留めておきたい。 緒方さんとは、留学先のアメリカで何かのパーティでお会いし、間近でお話を伺い、ごく短い言葉を交わす機会があった。中村哲さんは母が小学校の同窓(福岡県古賀市の古賀西小学校)で、地元の講演会のような場に連れられ、お話を伺えた。 当時の私は、都市計画・ま

        インクルーシブな公共交通に向け、本気で「密」を解消してほしいはなし

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        • 孤立する都市つながる街
          3本

        記事

          ボルチモアに行ってきた

          去年から理事を拝命したIDA International Downtown Association. 今年の年次シンポジウム&トレードショーは、メリーランド州ボルチモアで開催された。この街に恩師の大西隆先生と水際の再生調査に行ったのが2000年だったから、実に19年ぶりの訪問。当時、時代の最先端だった発電所のリノベーションはすっかり水辺の中心施設として鎮座し、ハードロックカフェやBarnes&noblesなどの有名店がメインテナントということもあってか、既に老舗感さえ醸し出し

          ボルチモアに行ってきた

          Asaoさん

          アメリカの古着の輸入販売から始め、どのデパートでも見かける年商57億の子供服メーカー「Boo Hoo Woo」を確立させたのち、その会社を畳んで、心機一転、南房総で安心安全な食と環境づくりの活動を始めた岩橋麻男さん。ドレッドヘアに、古着のリメイクというその風貌は、絶対に普通のサラリーマンには見えない。でも、よく見ると目がとっても優しくて、誰もが引き込まれる暖かさ。そんな方です。 2011年、東日本大震災の後に、被災地にマリーゴールドを植えて染料を作るプロジェクトを始めようと

          Asaoさん

          孤立する都市、つながる街 ②見出しの紹介

          先だって日本経済新聞出版社者から発売された『孤立する都市つながる街』 目指すのは、個々人がその生活課題や価値観に応じて、緩やかに支えあったり、寄り添いあえたりする関係性や場が散りばめられたこれからの都市の姿。 執筆を担当したのは、社会福祉、まちづくり、経済等の第一線で活躍する実践者や専門家。単に最先端というだけでなく、それぞれの分野を司る制度とか既存の枠組みに留まらない活動をされている方々ばかりだと思っています。実はそれに気がついたのは研究会でお話を伺ってからで、そういう

          孤立する都市、つながる街 ②見出しの紹介

          孤立する都市、つながる街 ①つながり暮らし研究会について

          書籍「孤立する都市、つながる街」が、日本経済新聞出版社から発売されました。編著者として、出版に向けての動きを進めてきました。 この書籍は、全労済協会に設置された通称「つながり暮らし研究会」の成果をまとめたものです。研究会の書籍って、寄せ集めた文章をそのまま一冊にまとめただけで正直、何を言いたいのか分からない、硬い文章が並ぶだけで面白くないこともありますよね。 この本はそうならないように、まず研究会のコンセプト、人選をじっくり考えました。当初、「地域コミュニティについての研

          孤立する都市、つながる街 ①つながり暮らし研究会について