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レンタルビデオ屋が好きだった

Netflixで映画やドラマを観る生活をしていて、ふと思い出した。

サブスクの動画サービスが普及する前は、しょっちゅう近所のレンタルビデオ屋さんに通ってたなーって。駅前にあったゲオとか、ツタヤとか。
今はもうぜんぶ無くなっちゃったけど。

DVDやCD、漫画がずらりと並んだ、薄暗いあの空間。すごくいい思い出がある。

売場の一角に、スタッフの一人がつくったであろう「ぼくのおすすめ作品」的な棚があった。
きっと映画好きなスタッフが、自分の大好きな作品だけをピックアップして並べたんだろう。

あるとき、そこに私も大好きな「メメント」という映画のDVDが置かれていた。


これをおすすめするなんて、さては気が合うな?クリストファー・ノーラン監督は最高だもんな!なんて、一気に見知らぬ店員さんに親近感がわいて、その棚から彼のおすすめをひとつ、借りてみることにした。

次に見たのは、ユージュアル・サスペクツだ。

おいおい・・・これもおもしろいじゃないか!
「どんでん返し」好きにはたまらない作品。

それから、見知らぬ店員さんのおすすめを制覇する生活がはじまった。

圧巻のラストが今でも忘れられない、名作。
おもしろいじゃないか。

つぎは、「鑑定士と顔のない依頼人」

なんだこれ、おもしろすぎる。
これもどんでん返しがすごい。

このスタッフは、サスペンス&どんでん返しなストーリーが好きすぎるな?おすすめが偏りすぎだろう。

でもその分、刺さる人には(こうして)刺さる。

アイデンティティーも名作。
そしてやっぱり、どんでん返しサスペンス!

どれかひとつでも観たことがある人には、ぜんぶ刺さるようになってる。おすすめです。

気がつけば、あっという間にスタッフのおすすめを制覇していた。それから生活が変わったりいろいろあって、自然と足が遠のいてしまった。

今思えば、わたしにとって映画やドラマを好きになる大事なきっかけだった気がする。

おすすめしてくれたスタッフは、誰だったんだろう。レジにいたあの人か、それともあの人か。最後までわからないまま、お店ごとなくなってしまったのが寂しい。

店員さん、いまでもサスペンス&どんでん返しが好きですか?それとも、全く違うジャンルにハマったりしてますか。

話すことも顔を見ることもなく、ただ同じ映画を観ただけだけど。あなたのおかげで、わたしは今も映画やドラマが大好きです。

ステキな作品との出会いをありがとう。

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