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ジョギングあるある

私は、平日は一人でジョギングをしていました。

5キロ40分のペースの走りを、進化もさせず、退化もさせず、ただ走る。
ゆっくりなため、多くのランナーに追い抜かれてきましたが、走ることを楽しんでいました。

ある日、いつもの公園のランニングコースを走っていると、前方にご年配の紳士が走っているのが見えました。
少し苦しそうでした。
そのため、この時は珍しく、私が紳士を追い抜いたのでした。
どのランナーもするように、接触などを避けるため、あえて3m程、距離を空けて。

しばらくすると、先程の紳士が私を追い抜き返しました。
微かな違和感を感じたものの、気にせず、走り続けました。
でも、再びこの紳士に追いついてしまい、同じように追い抜いたのでした。

しばらくすると、また先程の紳士が私を追い抜き返しました。
この時、最初に追い抜かれた時に感じた違和感の正体に気づきました。
その紳士は、2回とも私の横スレスレを走って追い抜いて行ったのでした。

そして、何度か振り返ってこちらを見てきたのです。
私は面倒くさくなって、コースを走るのをやめ、公園を後にしたのでした。


数日後、あの紳士に遭わない事を祈りながら、同じ公園に行きました。
不在を確認して、安心して走っていましたが、やはり紳士が現れたのでした。

しかも

突然、

前方から!


紳士は公園のランニングコースを逆走していたのです。

このコースは、どちら回りかが明確に決まっていないため、どうするかは走る人の自由です。

とはいえ、なんとなく、競技場のトラックと同じように、反時計回りで走ることが暗黙の了解となっていました。

まさか前方から現れるとは、想定外でした。

さすがにすれ違う時は、紳士が自ら林の中を走り、すれ違うランナーたちと距離を空けていました。

こちらの方を見もせずに走っていたので、私に気づかなかったようです。
そもそも、私のことは覚えていないだろうと思いましたが、念の為、顔を隠すべくサングラスをかけたのでした。

再び、紳士とすれ違うタイミング。

すると、紳士はサングラスをかけた私のことを凝視して走ってくるのです。

どんどん近づいてきます。

サングラスのため、私の目線がどこにあるかはわからないはずですが、こちらの方が根負けして目線をはずしたぐらいのパワーでした。

そこで、起こりました。

紳士は、すれ違うランナーである私を見ながら走っているわけでありまして、つまり3m程横を、よそ見をして走っている状況でした。
だから起こるべくして起こったのでしょうか、歩行者とぶつかりそうになってしまったのでした。

少しかすったようにも見えましたが、スレスレだったようで、幸い、大事には至りませんでした。

立ち止まり、何度も歩行者に頭を下げ、謝る紳士。

その真摯な態度を見て、この人、そんなに悪い人ではないな、と思い、安心したのでした。


そういうわけで、
ジョギングしていると、いつの間にか競争が始まる、サングラスをしていると余計見られる、たまに逆走している人に会える、そして、接触は要注意だ、と思うのでした。


お読みいただき、ありがとうございました!



追記:見出し画像は、いらすとやさんからお借りしました。
ありがとうございます!

ジョギング中は色んな人にあいます。
よろしければこちらもよろしくお願いします。


追記:コングラボードをいただきました!
お読みくださった皆様、ありがとうございました😊

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