みこと

日々思うことを、ありのままに。 とある看護師の小さな独り言。

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最近の記事

責任の所在と職責

「医師の過重労働を改善するためのタスクシェア」という言葉を聞く。 もちろん、ほとんど休みなく、寝る間もなく、患者さんために働いている医師もたくさんいると思う。そういう医師には休んでほしいし、本当に頭が下がる。 しかし、中には「え?」という医師もいる。 うちは三次救急の下請け会社。 いろいろな経験をした看護師が寄せ集まってくる。 フライトナースをやっていた人。 免許は取ったけど看護師として働いた経験がない人。 開院当初からずっと働いている人。 大学病院をドロップアウトしてき

    • 夜勤は事件がいっぱい②

      混合内科フロアにいた時の話。 40代前半の女性が断酒をするために入院してきた。 このかたはリピーター。 「次こそは頑張るね!!」と言って帰っていくと4ヶ月くらいで戻ってくる。 いつも、入院するときはほどんど記憶がない。 1人で歩けないからストレッチャーで運ばれてくる。 そして夜中に覚醒し「ここどこ?」というのがお決まりのパターン。 狙ってくるのか?と思うくらい、この方の入院初日夜勤に当たる。 夜中に覚醒し「前髪を切って〜、可愛くなりたいの!!」と言って 全裸&ハサミを振り

      • 子どもの成長で自分を振り返る

        あまり気持ちのいい話ではないので、この先はそれを承知の方だけ読んでくださいね。 先日、今年受験になる子どもと一緒に高校のオープンスクールに行ってきた。 もう14歳。大きくなったなぁと嬉しくなった。 でも今、学校へは通えていない。 いわゆる不登校。 きっかけは去年の初夏。 人の二面性を見たことがきっかけで、人が信じられなくなり 学校へ行くのが怖くなってしまった。 人が信じられないという娘の気持ちはよくわかる。 きっかけは違うが私も子供の頃、同じように感じていたからだ。

        • 夜勤は事件がいっぱい①

          病棟勤務から離れて10年がすぎた。 色々なところを回ったが、体力的にもう夜勤は無理かなって思う。 辞めると決めたら色々なことを思い出すことが多くなった。 特に夜勤での出来事は思い出深い。 20代前半、消化器内科にいた時のこと。 肝機能障害ということでアルコール中毒の方が断酒ために入院してきた。 治療が進み退院間近で試験外泊をした時の話。 「大丈夫!飲まずに帰ってくるから」と笑顔で帰っていかれたが 消灯前に家族から連絡。 「すみません、飲んでしまって…、暴れてるんです。

        責任の所在と職責

          推し!?を見つけたww

          人生折り返しの年齢になり、色々なことを忘れることが多くなってきた。 仕事のこと、自分のこと、家族のこと、ペットのこと。 自分の予定だけではなく、多くの予定があるため、覚えていられない。 それに加え、色々なものを無くすことが多くなったww ここ2日、探し物をしているが見つからない。 スポーツクラブの回数券、紙物なので、誤ってシュレッターにかけたのかもしれない。 なかなか時間が取れないので、週に1回〜2回、プールへ行き3キロほど泳ぐ。 後10枚も残っていたのに・・・。 と言う

          推し!?を見つけたww

          職業選択

          私の職業を知ると、「どうして看護師になろうと思ったんですか?」とよく聞かれる。普通の方は「看護師に憧れがあって・・・」とか「子供の頃入院したことがあって、その時に優しくしてもらって・・・」とか「母親が看護師で・・・」とか。 色々な「なろうと思ったきっかけ」と言うものがあると思う。 しかし私は「早く自立できて、女が1人で生きていくのに食いっぱぐれのない職業だから」という、なんとも白衣の天使と言われる(世の中の人の妄想だが)のに程遠い志望動機である。 これまでに幾度となく聞か

          大好きだった看護師を辞める

          大好きだった看護師という仕事を辞めることにした。 退職する日も決めた。 所属長にも、部長にも伝えた。 年度末まではなんとかとか 外部研修に行ったら気が変わるわよとか 少し休んだら?とか そんなこんなで何度か いや何年か 引き伸ばされてきたが もう限界。 新しい職場へ変わるのではなく 看護師を辞めることにしましたと伝えた。 さすがにこれは効いたようだ🤛 辛いことも 悲しいことも いっぱいあったけど それなりに 嬉しいことも 感動も たくさんあった。 いっぱい人生勉強

          大好きだった看護師を辞める