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心たちのすることは

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心理職による連載コラム第3弾。 更新は毎週月曜日です。 私たちは、どうやって自分の心と向き合い、付き合いながら、生きているか。 理屈では動いてくれない私達の「心」がしていることに… もっと読む
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記事一覧

ドキドキが止まらない

 緊張するのである。  元々あがり症だし。というか、あがり症って一体、いつどのタイミング…

待つ必要

最近、待つことが楽しい。 先日、夏から秋にかけて咲く花の種を一気に蒔いたからだ。そして思…

紡ぐ言葉が見つからない

 そんなに気負うことなく書いているこのコラムですが、もう何週間も、書くことがないというか…

心・技・体というからには

春。 過ごしやすい暖かな日差しに、舞い散る桜。新学期も始まって何かと明るい感じがする日々…

環境を整える

 三寒四温を経て桜が満開を迎え、やっと春と言えるだろうか。  2024年春の今現在、わた…

安心と安全が謳われる社会で

 カウンセリングを行うときに、まず私たちが一番大事にしていることは、クライエントさんの安…

揺れ惑う

悩んでいる人、というのは何かと何かの“あいだ”で常に揺れ動いている状態なのではないかと最近よく思う。たとえば今わたしの目の前に、牛乳パックがある。これは今日のお昼から三茶庵というみことのオフィスで籠って書き物をする自分のために買ったものだ。500mlだし、紅茶に入れて飲み切ってしまえると思っていた。が、なんということか、結局飲み切らずに半分ほど残ってしまった。未開封であれば持ち帰って飲めるし、残った量がたとえば1/3くらいなら飲み切ってしまおうと思っただろう。しかし半分となる

心たちのすること、というテーマでコラムを書くなら、外せない話題だと思う、「恋」。果敢にも…

「またね!」の呪文

 卒業シーズンである。 今は昔、竹取の翁というものありけり。 といきなり言い出すほど昔で…

決める心と書いて決心

 ゲームで定番の、H P /M Pという用語がある。H Pは多くはヒットポイントと呼ばれ、物理攻撃…

転がる心

とは有名な徒然草の書き出しだが、自分の日常には「徒然なるまま」な時間が殆どないことに、こ…

眠れない朝にサヨナラ

 夜になったら眠る。眠くなったら眠る。このように、非常にシンプルに眠れれば楽なことこの上…

心の宿るところ

先日、今年度の大学での講義が全て終わった。私の講義は自分で言うのも何だがそこそこ特殊で、…

こころと私と、私のこころ

例えば、カウンセリング室での一幕として、こんなやりとりがあります。 クライアントのAさんが、「これこれ、こういうことがあって、その時、自分はこう思っている、ということに気がついたんです。」と嬉しそうにおっしゃるので、私も一緒に嬉しくなって「それは新しい発見ですね」と返します。するとAさんは、さらに自分の感じ方や、考え方について、話し続け、新たな自分を発見していきました。 また、クライアントのBさんは、未来の選択肢の◯◯か☓☓のどちらを選ぼうかと悩んでいて、「条件を整理