事故物件ではない。

☆今日は,怪談系のお話です。苦手な人はまた今度遊びに来てくださいね😉

Aさん。

その人は,今私が休職している会社の同僚。
うちの会社は,以前,倉庫として使っている,学校だか,何かの廃材で作ったという小さい一階建ての倉庫があった。
とある食品関係の化粧箱も作っていた,うちの会社は,お盆前だけ,毎年春頃から,大量出荷するその製品をパートさんやアルバイトの人を期間社員として雇い,その倉庫で作っている時期があった。

彼女,Aさんはパートさんとして働いてくれてる人で,その日は,2人だけで仕事をしていた。
5時になり,後片付けと掃除をして,戸締り,入り口の鍵を締めて,外の駐車場で世間話をしていた。
私は,その建物に対して背を向けて,Aさんは,建物に向かって立って話していた。

大した話でもなかったが,話しているとAさんの目がどうも,私の背後にいく。
外なので,私の後ろ,猫でも歩いているのかな?それとも,用事で,早く帰らないといけないのかな?と思っていたのだが。

Aさん「あのー。変なこと言っていいですか?
かえるこさんの後ろの窓に,黒い影がいったり来たりするんです。
かえるこさん,何か感じませんでした?」

倉庫には,大きなサッシ窓がついていて,ワイヤーが入っている防犯タイプの窓。透明ではないので,中は見えないが,人影はわかる状態の窓だ。
私は怖い話は大好きだが,全く霊感とかがない人間で,残念ながら,見たくても見えない。

Aさん「この倉庫,たまに,夕方,1人でいると人の気配がするんです。」

私「こないだ1人だったけど,何も感じなかったなぁ。
霊感ないからあかんわー。
みえるって,どんな感じ?」

Aさん曰く,普通の人間がいるようにみえるそう。
Aさんの友達の家には,髪の長い女の人が立っていて,天井近くに浮いているから人じゃないってわかるけど,街中にいたら,人と幽霊と区別はつきにくいらしい。
人影は,しばらく行ったり来たりしていたらしいが,私には全く見えなかった。

Aさんはきちんとした人で、人の気を引く為に,何か
視える! とか言わないタイプなので,よけい真実味がある。

メゾネットタイプのアパート

実はこの場所,倉庫自体には何もないのだが,倉庫の真後ろに建っているアパートは,元々連れ込み旅館Sだった場所。
最近のラブホと違い,下に駐車場,階段を上がって,2階に小さな部屋がある昔の連れ込み旅館S。
繁華街の端っこにあり,まだ私が二十歳のくらいの頃は現役で利用されていた旅館なのだ。

そして,ここは私の実弟が長く住んでいたアパートで,家から引越しの時,入らせてもらった。メゾネットタイプのアパートで,2階にやはり元々お風呂とトイレがあった名残があった。
2階の部屋の欄間が彫り物になっていて,昔の遊郭みたいな雰囲気だった。
しかも,その旅館Sの近くには,私の街の有名な経営者のお屋敷が建っているのだが,その家には女の幽霊がよく出るという。これは,そこに住む経営者の実弟が話していた事だから噂ではない。

遊郭みたいな部屋。
連れ込み旅館だった場所。
夜の街。
幽霊の出る家の近く。

事故物件じゃなくても出る場所はある。

最後まで,記事を読んで頂きありがとうございました😊また,もし良かったら,遊びに来てくださいね!