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#90 大フィル第九で泣きました【クラシック】

2020年12月29日 大阪フィル交響楽団 第九シンフォニーの夕べ


初めての大フィル、初めてのフェスティバルホール…本当に2020年のコンサート納めにふさわしい演奏会になりました。
指揮は尾高忠明さん。
ソプラノ高橋絵理さん、アルト富岡明子さん、テノール福井敬さん、バリトン青山貴さん。

個人的に、4楽章の最初の青山さんに心打ち抜かれました(笑)
軽すぎず、かといって重すぎず、声質的にも自分の理想に近くて、「あ、これだ」って感覚でした。高橋さんは安定感があって、どちらかといえば結構オペラっぽい感じがしましたが、私的には割と好みでした。2021年の九響第九が楽しみです。(出演歴拝見したら、やはりオペラが多い模様)
富岡さんは、今日まで存じ上げなかったのですが、比較的低い音が3階席にいても聞こえるし、若干ではありますが、わたしが推している清水華澄さんに近いような気もしました。
福井さんも同じく存じ上げなかったのですが、(ソリストくらいちゃんと網羅してからコンサート行けよというツッコミは受け付けます)生音、録音合わせていろんなテノールを聞いてきた中で、一番聞きやすくて癖も少なくて、個人的にもとても好きでした。3階席からだったのでよくお顔は拝見できませんでしたが、良いパパやってそうだなあと勝手に思っておりました。←おい

私が最近になってマエストロの好き嫌いがわかってきて、今日の尾高さんが自分にハマるかとても心配でしたが、個人的には、尾高さんの振る大フィルなら安心して聴けるなあと思いました。尾高×九響、今後期待しています。(2019年に予定されていたみたいだけど、病気の関係でなくなった模様)

演奏に関してですが、弦が厚く、かといって管楽器が飲まれるわけでもなく、全般的に癖が少なくて、良い意味で当たり外れがないと思いました。4楽章でピッコロ吹いていた野津巨貴博さんの存在感が半端なかった。あの音色といい、運指といい、第九に彩をもたらす存在には抜群。少し調べてみたけど、とんでもなく有名かつ有力な方らしく、ソロでフルート吹いているところも聞いてみたいなと思った次第。

合唱団。これはもう文句なし。影が薄くなりがちなアルトも頑張って歌っていたなという印象です。「合唱つき」とあるように、表にガンガン出ていくわけでもなく、かと言ってオケに隠れるわけでもない、非常に塩梅を心得て歌っていることが伝わってきました。音程の正確性は言うまでもないのですが、音の粒が揃って、どういう和音が何処で鳴っているのか、理性的に理解されているんだろうなと思いました。
素直に、感動しました。(マスクしてるのをいいことに実は感動して泣きました。)
もし、また九響含めて第九歌わせていただける機会があるのなら、今日の演奏を思い出して、練習に励みたいと思います。

最後の蛍の光も、じーんときたなあ。合唱だけでもう一つコンサートできちゃうんじゃないの?ってくらい。あんなに美しい蛍の光聴けるなんて思ってもなかったよ…。

というわけで、年内のコンサートはこれで終わりです。最後の最後でこんなにいい演奏が聞けて、本当に自分は幸せだなと思いました。

また来年!

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