つくし

北海道の道東に暮らしています。 犬、山、自然界の動植物、コーヒーを愛する女性です。

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マガジン

  • 世界の自然

  • 生きること、死ぬこと

    看護師として、生きること、生きていくこと、死ぬこと、病気、健康について考えたことを書いていきます。

  • 北海道の自然観察日記

    オホーツクを拠点にしつつ、北海道の自然を歩いています。動物、野鳥、野の花や、自然と関係の深い北海道の歴史なども交えて書いています。

  • 日々の暮らし

    オホーツクに住む女性です。 日々の暮らしの楽しみや感じたことを書いています。

  • 北海道の山を歩こう

    登山や森歩きが好きです。 山で感じたこと、見たことを書いていきます。

最近の記事

オーロラに出逢う旅

2月の新月、カナダのイエローナイフへ。 目的はオーロラに出逢うため。 イエローナイフで4日間の夜を過ごし、その全ての夜で、オーロラに出逢うことができた。 その美しさや神秘を上手く言葉に表すことは難しい。 オーロラをひたすらに見つめ、カメラのシャッターを押し続けた。 カメラのファインダーを通すと、より美しい発色に見えるオーロラ。 カーテンのような揺めき、うねりが私を圧倒する。 地球の美しさ、自然の偉大さを全身で感じとることができた。 そして、未知の驚きやワクワクに満ち

    • ACP〜アドバンスケアプランニングを再考する〜

      ACP(Advance Care Planning)と言う言葉をご存知だろうか? 別名、人生会議とも言われている。 ACPとは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、 本人を主体に、そのご家族や近しい人、医療・ ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、本人による意思決定を支援する取り組みのことだ。 臨床現場で、ACPの認知度は高まりつつある。 しかし、私はACPに対し、心配事がいくつかある。 国も自治体も、医療や福祉の現場も、こぞってACP:人生会議を推進してい

      • ターミナルケアにおける人間理解

        ターミナルケアとは、病気で余命がわずかになった方に対して行う、医療・看護的、介護的ケアのことだ。 残りの余命を少しでも心穏やかに過ごせるように痛みや不安、ストレスを緩和し、患者のQOL(クオリティオブライフ=自分らしい生活の質)を保つことを目的としている。 自分は看護師をしている。 ターミナルケアにおける人間理解とはどうあるべきか。 先日、ある患者さんを通して感じたことがある。 〈患者Aさん〉 ある消化管の癌であり、抗がん剤治療が終わったあとまもなく再発。 Aさんは

        • 冬の妖精 シマエナガに逢いたい

          北海道のみに生息するシマエナガ。 北海道3大可愛い動物の一つと言われている。 (ほかは、エゾモモンガ、エゾリスなどが3大動物とされている。) シマエナガは留鳥で、一年中見ることができる。 しかし、冬のシマエナガは格別に可愛く魅力的で、一眼見てしまったら、あっという間に恋してしまう。 なぜそんなに可愛く魅力的なのだろう? 寒さから身を守るため、羽毛をふわふわに膨らませてまん丸だから。 顔や目が優しいから。 小さく白く可憐だから。 正面から見るとおにぎりのようで思わず頬張りた

        オーロラに出逢う旅

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        記事

          愛するということ

          エーリッヒ•フロム著書 「愛するということ」という本を若い頃に読んだ。 もう30年も前のことだ。 あの頃は、内容が全く理解できなかった。 翻訳の表現が自分には難解すぎた。 そしておそらく、 愛ということ自体、全くわからない次元のものだったのだ。 それが、つい最近、再びこの本に 目を通す機会があった。 「難解」という先入観から、真剣に読む気はなかったのに、 気づけば読み進めていた。 愛することは 生きること 愛することは技術であり、 訓練により習得が可能 フロムはそう言

          愛するということ

          銀世界の天使 ユキホオジロ

          海風が吹き、雪が吹き溜まる北海道の冬の海岸草原。風は体感温度を下げるし、手先足先は感覚がなくなるほど寒い。 地吹雪などに遭遇すれば、凍死する危険もある。 そんな厳しい場所に、銀世界の天使はいる。 一般的に、冬の海岸に通じる道路は除雪が入らないので、車は通れなくなることが多い。 だから、銀世界の天使に会いたければ、スノーシューを履いて往復14キロを歩くことになる。 誰でも簡単に逢える存在ではないのだ。 14キロ歩いても逢いたい天使。 その名は「ユキホオジロ」 北海道では冬鳥

          銀世界の天使 ユキホオジロ

          森の妖精 エゾリス

          最近、地元の里山に行くと必ず会うエゾリスさんたち。 その姿はまるで森の妖精だ。 会うと絶対に胡桃を食べている。 なにせ、今年は胡桃が豊作だったらしい。 エゾリスは、ニホンリスより大きくて、今は冬毛が伸びてモフモフふっくら。 体重は約300〜500g。 体長は22〜27cm。 ところで、北海道の動物は本州と比較して身体が大きめだ。 代表的な例で言うと、 ツキノワグマ(本州)の体長が120〜200cmなのに対し、 ヒグマ(北海道)の体長は150〜300cmと大きい。 そ

          森の妖精 エゾリス

          氷河期の生き残り エゾナキウサギ

          北海道の限られた高地の岩場。 そんな涼しいところに住むエゾナキウサギを知っているだろうか? アイヌ語で「チチッチュカムイ」と呼ばれる小さな神。 哲学者のように遠い空を見つめる瞳。 こんなに小さく可愛いながらも、孤高の存在。 そして、ピッ!と澄んだ声で鳴くのが、彼らの最大の特徴。 ナッキーという相性で、北海道の登山者や自然好きな人に慕われている。 北海道黒岳のイメージキャラクターとして人気もある。 彼らは主に、大雪山系に暮らす。 だから、逢いたければ登山は必須。 エゾ

          氷河期の生き残り エゾナキウサギ

          北海道オホーツクに生きる小鳥たちの夏

          オホーツク地方の涼しくも短い夏に、たくさんの夏鳥が子育てに奮闘している。 4月中旬〜6月に営巣、抱卵。 産まれたあとは、親鳥が懸命に給餌し、雛は2〜3週間で巣立つ。 その後、雛は親鳥から飛び方や餌の取り方を学び、10月初旬には遠い本州へ渡るまでに成長する。 仕事から開放された週末に、彼らを遠くからそっと見守るとき、感動と嬉しさが込み上げる。 しかし、野鳥観察は気をつけることがいくつかある。 子育て中に近づきすぎることは絶対禁忌だ。 なぜなら、親鳥は危険を感じ、子育てを放棄

          北海道オホーツクに生きる小鳥たちの夏

          北海道 オホーツクの里山に咲く春の花②

          忙しく、中々noteを書けない日々だった。 だけど、今さらながら春のお話。 地元の里山 五鹿山 6〜7月に出逢える可憐な花たち。 次々と芽吹く命に驚きと感動と、元気をいただく。 春の里山歩きは小さな感動がいっぱい。

          北海道 オホーツクの里山に咲く春の花②

          北海道 オホーツクの里山に咲く春の花①

          4月〜5月は、長い冬から目覚めた花たちが優しく咲き始める。 今日は、北海道オホーツク地方の五鹿山で見られる春の花の一部を紹介。 季節が進むごとに、沢山の花が次々と咲くのだろう。 花と緑、鳥の囀りに心地よさを感じながら歩き、休憩時はコーヒーを飲む。 そんな贅沢な時間を、毎週末過ごしている。

          北海道 オホーツクの里山に咲く春の花①

          ハシブトガラの巣作り

          地元の里山に桜を見に行ったとき、偶然見つけたハシブトガラ夫婦の巣作り。 私たち人間が気づかないところで、 小さな命が一生懸命生きていることに強く感動し、言葉にならなかった。 夫婦で協力して、せっせと巣の中の木屑を運び出す。 その日から、毎日巣作りを見るために通っている。 脅かさないよう、細心の注意を払って。 おそらく、巣ができたら卵を産み、子育てをするのだろう。 そうして、命を繋いでいくのだろう。 そう思うだけで、暖かな気持ちになる。 とにかく、無事に生きてほしい。

          ハシブトガラの巣作り

          ヒヨドリは世界のバーダーの憧れ

          春がきた。 この季節、地元にある五鹿山(ごかざん:北海道紋別郡)を散策し、自然を五感で感じることが楽しみだ。 まだまだ少ないが、福寿草、エゾエンゴサクが咲き始めた。 今日は、ヒヨドリの写真を撮るために五鹿山へ。 可愛い姿と、素敵な歌声を聞かせてくれた。 ヒヨドリは、ピーヨピーヨと鳴くことから命名されたそう。 声が通るし大きく美しい歌声である。 そして、バウンディングフライトといって、波のように飛ぶことができる。 ホバーリングも得意。 ヒヨドリは留鳥(周年同じ地域に生息

          ヒヨドリは世界のバーダーの憧れ

          神様がくれた可愛いギフト

          私には、神様がくれた可愛いギフトがある。 それは、私の人生を変えてくれた。 ギフトとは、昨年5月、虹の橋を渡った愛犬ミクのことだ。 可愛らしい男の子だった。 ミクがなぜ、神様がくれたギフトなのか、人生を変えてくれてのかを話そう。 私は、子供の頃から生きづらさを感じてきた。 表向きは、真面目、優等生、スポーツも勉強もできる子。 活発で元気な子。 でも、それは親の期待に応えるためであって、そうでないと愛情をもらえないと感じていたのだ。 愛されたと感じたことがないので、人

          神様がくれた可愛いギフト

          山歩きと山スキー

          冬、雪の山や森の中は美しい。 静寂の雪の森には、 煌めく雪の結晶 野鳥の歌声 澄んだ空気 雪の花を咲かせた木々 透き通った青い空 がある。 その全てが美しく、 私は、冬の山を、森を 歩く心地よさが大好きだ。 動物の足跡を眺めながら、 誰がここを通ったのか想像するのも楽しい。 北海道の山や森の中でよく見かける足跡は、エゾユキウサギ、テン、キタキツネ、エゾシカなど。 野鳥にもたくさん出会える。 凍てついた北海道の冬に生きる動物たち。 生き抜くんだよ、と願わずにいられない。

          山歩きと山スキー

          氷の雫型ランタン作り

          私は北海道の冬が大好きだ。 寒いから嫌だという人も多いが、私は冬の美しさが気に入っている。 キラキラと輝く雪の結晶。 雪を被った木々は、天然のクリスマスツリーに変身する。 空の青、雪の白、木の黒。 3色の世界に包まれながら静寂の山の中を歩くとき、その美しさは言葉にし難い。 今日は、1〜2月頃に毎年作る氷のランタンを紹介したい。 アイスキャンドルと言われるものだ。 気温−10℃くらいの夜9時ごろ、風船の中に人肌程度のお湯を入れて、2つ合わせて外に吊るす。 朝、風船を割り、

          氷の雫型ランタン作り