つくし

北海道の道東に暮らしています。 犬、山、自然界の動植物、コーヒーを愛する女性です。

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記事一覧

散歩でオホーツクの春を感じる

今年の春は早かった。 なぜかと言うと、ゴールデンウィーク中に咲く桜が今年はゴールデンウィーク前に咲いてしまったのだ。 地元の桜祭りは5月12日。 祭り当日は、ほとんど…

つくし
4日前
3

オーロラに出逢う旅

2月の新月、カナダのイエローナイフへ。 目的はオーロラに出逢うため。 イエローナイフで4日間の夜を過ごし、その全ての夜で、オーロラに出逢うことができた。 その美し…

つくし
2か月前
9

ACP〜アドバンスケアプランニングを再考する〜

ACP(Advance Care Planning)と言う言葉をご存知だろうか? 別名、人生会議とも言われている。 ACPとは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、 本人を主体に…

つくし
3か月前
5

ターミナルケアにおける人間理解

ターミナルケアとは、病気で余命がわずかになった方に対して行う、医療・看護的、介護的ケアのことだ。 残りの余命を少しでも心穏やかに過ごせるように痛みや不安、ストレ…

つくし
3か月前
9

冬の妖精 シマエナガに逢いたい

北海道のみに生息するシマエナガ。 北海道3大可愛い動物の一つと言われている。 (ほかは、エゾモモンガ、エゾリスなどが3大動物とされている。) シマエナガは留鳥で、一…

つくし
3か月前
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銀世界の天使 ユキホオジロ

海風が吹き、雪が吹き溜まる北海道の冬の海岸草原。風は体感温度を下げるし、手先足先は感覚がなくなるほど寒い。 地吹雪などに遭遇すれば、凍死する危険もある。 そんな厳…

つくし
1年前
18

森の妖精 エゾリス

最近、地元の里山に行くと必ず会うエゾリスさんたち。 その姿はまるで森の妖精だ。 会うと絶対に胡桃を食べている。 なにせ、今年は胡桃が豊作だったらしい。 エゾリスは…

つくし
1年前
11

氷河期の生き残り エゾナキウサギ

北海道の限られた高地の岩場。 そんな涼しいところに住むエゾナキウサギを知っているだろうか? アイヌ語で「チチッチュカムイ」と呼ばれる小さな神。 哲学者のように遠…

つくし
1年前
7

北海道オホーツクに生きる小鳥たちの夏

オホーツク地方の涼しくも短い夏に、たくさんの夏鳥が子育てに奮闘している。 4月中旬〜6月に営巣、抱卵。 産まれたあとは、親鳥が懸命に給餌し、雛は2〜3週間で巣立つ。 …

つくし
1年前
15

北海道 オホーツクの里山に咲く春の花②

忙しく、中々noteを書けない日々だった。 だけど、今さらながら春のお話。 地元の里山 五鹿山 6〜7月に出逢える可憐な花たち。 次々と芽吹く命に驚きと感動と、元気をいた…

つくし
1年前
11

北海道 オホーツクの里山に咲く春の花①

4月〜5月は、長い冬から目覚めた花たちが優しく咲き始める。 今日は、北海道オホーツク地方の五鹿山で見られる春の花の一部を紹介。 季節が進むごとに、沢山の花が次々と…

つくし
2年前
8

ハシブトガラの巣作り

地元の里山に桜を見に行ったとき、偶然見つけたハシブトガラ夫婦の巣作り。 私たち人間が気づかないところで、 小さな命が一生懸命生きていることに強く感動し、言葉にな…

つくし
2年前
4

ヒヨドリは世界のバーダーの憧れ

春がきた。 この季節、地元にある五鹿山(ごかざん:北海道紋別郡)を散策し、自然を五感で感じることが楽しみだ。 まだまだ少ないが、福寿草、エゾエンゴサクが咲き始めた…

つくし
2年前
5

神様がくれた可愛いギフト

私には、神様がくれた可愛いギフトがある。 それは、私の人生を変えてくれた。 ギフトとは、昨年5月、虹の橋を渡った愛犬ミクのことだ。 可愛らしい男の子だった。 ミク…

つくし
2年前
13

山歩きと山スキー

冬、雪の山や森の中は美しい。 静寂の雪の森には、 煌めく雪の結晶 野鳥の歌声 澄んだ空気 雪の花を咲かせた木々 透き通った青い空 がある。 その全てが美しく、 私は、…

つくし
2年前
4

氷の雫型ランタン作り

私は北海道の冬が大好きだ。 寒いから嫌だという人も多いが、私は冬の美しさが気に入っている。 キラキラと輝く雪の結晶。 雪を被った木々は、天然のクリスマスツリーに変…

つくし
2年前
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散歩でオホーツクの春を感じる

散歩でオホーツクの春を感じる

今年の春は早かった。
なぜかと言うと、ゴールデンウィーク中に咲く桜が今年はゴールデンウィーク前に咲いてしまったのだ。
地元の桜祭りは5月12日。
祭り当日は、ほとんど散ってしまった。

年々季節が前倒しになっていると感じるものの、春は命が一斉に活気付き、自然のエネルギーを感じられる。
この季節の散歩の楽しみは、『春』を見つけること。

写真の花たちは、地元の里山『五鹿山』(ごかざん)で見られる花た

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オーロラに出逢う旅

オーロラに出逢う旅

2月の新月、カナダのイエローナイフへ。
目的はオーロラに出逢うため。

イエローナイフで4日間の夜を過ごし、その全ての夜で、オーロラに出逢うことができた。

その美しさや神秘を上手く言葉に表すことは難しい。
オーロラをひたすらに見つめ、カメラのシャッターを押し続けた。

カメラのファインダーを通すと、より美しい発色に見えるオーロラ。

カーテンのような揺めき、うねりが私を圧倒する。

地球の美しさ

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ACP〜アドバンスケアプランニングを再考する〜

ACP〜アドバンスケアプランニングを再考する〜

ACP(Advance Care Planning)と言う言葉をご存知だろうか?
別名、人生会議とも言われている。

ACPとは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、 本人を主体に、そのご家族や近しい人、医療・ ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、本人による意思決定を支援する取り組みのことだ。

臨床現場で、ACPの認知度は高まりつつある。

しかし、私はACPに対し、心配事がいくつか

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ターミナルケアにおける人間理解

ターミナルケアにおける人間理解

ターミナルケアとは、病気で余命がわずかになった方に対して行う、医療・看護的、介護的ケアのことだ。

残りの余命を少しでも心穏やかに過ごせるように痛みや不安、ストレスを緩和し、患者のQOL(クオリティオブライフ=自分らしい生活の質)を保つことを目的としている。

自分は看護師をしている。

ターミナルケアにおける人間理解とはどうあるべきか。
先日、ある患者さんを通して感じたことがある。

〈患者Aさ

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冬の妖精 シマエナガに逢いたい

冬の妖精 シマエナガに逢いたい

北海道のみに生息するシマエナガ。
北海道3大可愛い動物の一つと言われている。
(ほかは、エゾモモンガ、エゾリスなどが3大動物とされている。)

シマエナガは留鳥で、一年中見ることができる。
しかし、冬のシマエナガは格別に可愛く魅力的で、一眼見てしまったら、あっという間に恋してしまう。
なぜそんなに可愛く魅力的なのだろう?

寒さから身を守るため、羽毛をふわふわに膨らませてまん丸だから。
顔や目が優

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銀世界の天使 ユキホオジロ

銀世界の天使 ユキホオジロ

海風が吹き、雪が吹き溜まる北海道の冬の海岸草原。風は体感温度を下げるし、手先足先は感覚がなくなるほど寒い。
地吹雪などに遭遇すれば、凍死する危険もある。
そんな厳しい場所に、銀世界の天使はいる。

一般的に、冬の海岸に通じる道路は除雪が入らないので、車は通れなくなることが多い。
だから、銀世界の天使に会いたければ、スノーシューを履いて往復14キロを歩くことになる。
誰でも簡単に逢える存在ではないの

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森の妖精 エゾリス

森の妖精 エゾリス

最近、地元の里山に行くと必ず会うエゾリスさんたち。
その姿はまるで森の妖精だ。

会うと絶対に胡桃を食べている。
なにせ、今年は胡桃が豊作だったらしい。

エゾリスは、ニホンリスより大きくて、今は冬毛が伸びてモフモフふっくら。
体重は約300〜500g。
体長は22〜27cm。

ところで、北海道の動物は本州と比較して身体が大きめだ。

代表的な例で言うと、
ツキノワグマ(本州)の体長が120〜2

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氷河期の生き残り エゾナキウサギ

氷河期の生き残り エゾナキウサギ

北海道の限られた高地の岩場。
そんな涼しいところに住むエゾナキウサギを知っているだろうか?

アイヌ語で「チチッチュカムイ」と呼ばれる小さな神。

哲学者のように遠い空を見つめる瞳。
こんなに小さく可愛いながらも、孤高の存在。
そして、ピッ!と澄んだ声で鳴くのが、彼らの最大の特徴。

ナッキーという相性で、北海道の登山者や自然好きな人に慕われている。
北海道黒岳のイメージキャラクターとして人気もあ

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北海道オホーツクに生きる小鳥たちの夏

北海道オホーツクに生きる小鳥たちの夏

オホーツク地方の涼しくも短い夏に、たくさんの夏鳥が子育てに奮闘している。
4月中旬〜6月に営巣、抱卵。
産まれたあとは、親鳥が懸命に給餌し、雛は2〜3週間で巣立つ。
その後、雛は親鳥から飛び方や餌の取り方を学び、10月初旬には遠い本州へ渡るまでに成長する。

仕事から開放された週末に、彼らを遠くからそっと見守るとき、感動と嬉しさが込み上げる。

しかし、野鳥観察は気をつけることがいくつかある。

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北海道 オホーツクの里山に咲く春の花②

北海道 オホーツクの里山に咲く春の花②

忙しく、中々noteを書けない日々だった。
だけど、今さらながら春のお話。
地元の里山 五鹿山
6〜7月に出逢える可憐な花たち。
次々と芽吹く命に驚きと感動と、元気をいただく。
春の里山歩きは小さな感動がいっぱい。

北海道 オホーツクの里山に咲く春の花①

北海道 オホーツクの里山に咲く春の花①

4月〜5月は、長い冬から目覚めた花たちが優しく咲き始める。
今日は、北海道オホーツク地方の五鹿山で見られる春の花の一部を紹介。

季節が進むごとに、沢山の花が次々と咲くのだろう。

花と緑、鳥の囀りに心地よさを感じながら歩き、休憩時はコーヒーを飲む。
そんな贅沢な時間を、毎週末過ごしている。

ハシブトガラの巣作り

ハシブトガラの巣作り

地元の里山に桜を見に行ったとき、偶然見つけたハシブトガラ夫婦の巣作り。

私たち人間が気づかないところで、
小さな命が一生懸命生きていることに強く感動し、言葉にならなかった。
夫婦で協力して、せっせと巣の中の木屑を運び出す。

その日から、毎日巣作りを見るために通っている。
脅かさないよう、細心の注意を払って。

おそらく、巣ができたら卵を産み、子育てをするのだろう。
そうして、命を繋いでいくのだ

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ヒヨドリは世界のバーダーの憧れ

ヒヨドリは世界のバーダーの憧れ

春がきた。
この季節、地元にある五鹿山(ごかざん:北海道紋別郡)を散策し、自然を五感で感じることが楽しみだ。

まだまだ少ないが、福寿草、エゾエンゴサクが咲き始めた。

今日は、ヒヨドリの写真を撮るために五鹿山へ。
可愛い姿と、素敵な歌声を聞かせてくれた。

ヒヨドリは、ピーヨピーヨと鳴くことから命名されたそう。
声が通るし大きく美しい歌声である。
そして、バウンディングフライトといって、波のよう

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神様がくれた可愛いギフト

神様がくれた可愛いギフト

私には、神様がくれた可愛いギフトがある。
それは、私の人生を変えてくれた。

ギフトとは、昨年5月、虹の橋を渡った愛犬ミクのことだ。
可愛らしい男の子だった。

ミクがなぜ、神様がくれたギフトなのか、人生を変えてくれてのかを話そう。

私は、子供の頃から生きづらさを感じてきた。

表向きは、真面目、優等生、スポーツも勉強もできる子。
活発で元気な子。

でも、それは親の期待に応えるためであって、そ

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山歩きと山スキー

山歩きと山スキー

冬、雪の山や森の中は美しい。

静寂の雪の森には、
煌めく雪の結晶
野鳥の歌声
澄んだ空気
雪の花を咲かせた木々
透き通った青い空
がある。

その全てが美しく、
私は、冬の山を、森を
歩く心地よさが大好きだ。

動物の足跡を眺めながら、
誰がここを通ったのか想像するのも楽しい。
北海道の山や森の中でよく見かける足跡は、エゾユキウサギ、テン、キタキツネ、エゾシカなど。
野鳥にもたくさん出会える。

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氷の雫型ランタン作り

氷の雫型ランタン作り

私は北海道の冬が大好きだ。
寒いから嫌だという人も多いが、私は冬の美しさが気に入っている。

キラキラと輝く雪の結晶。
雪を被った木々は、天然のクリスマスツリーに変身する。
空の青、雪の白、木の黒。
3色の世界に包まれながら静寂の山の中を歩くとき、その美しさは言葉にし難い。

今日は、1〜2月頃に毎年作る氷のランタンを紹介したい。
アイスキャンドルと言われるものだ。

気温−10℃くらいの夜9時ご

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