生命体であること〜妊娠体験記〜

妊娠して以来、自分の体が日々別の形態へ進化していくような感覚があり、とても楽しいので記録に残すことにした。

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19年5月。突如乳癌の疑いありと宣告され、自分の命には限りがあるのだということを思い知った私は、改めて夫に子作り宣言をした。 (※結果的に乳癌ではなかった)

取り組んだことはただ1つ、タイミング法。
友人に海外の排卵日検査キットを教えてもらい使い始めた。これまでも生理周期アプリは使っていたし周期も安定していたけれど、実は排卵日が毎月4日前後ブレていたことは、これを使うまで全く自覚していなかったので、早めに使って良かったとつくづく思う。

19年9月末。やたら胸が張る〜(´・_・`)と思って妊娠検査薬を試したところ陽性に!👏

しかし浮かれているのも束の間、車酔いのようなムカムカが押し寄せるようになった。
これが噂に聞いてたつわりだ。。

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つわりphase1 (妊娠2-3ヶ月)
空腹になると車酔い状態になるので、すぐに食べられるスープパスタや雑炊を買い込んで、とにかく胃に食べ物を流し続けた。これは決して食欲ではない。気持ち悪くなりたくないという恐怖心から来る暴食。
それでも避けられないのが起床直後の空腹だった。ひどい時はAM4時に気持ち悪くて目が覚め、スープパスタを食べてまた寝る、ということもあった。
(ちなみにこの頃、つわりのことを英語でmorning sicknessと訳すと知り、まさに我が身を得たりという気持ちになった。)
朝ごはんmiddle朝ごはん昼ごはんmiddle昼ごはん晩ご飯middle晩ご飯というローテーションで、大盛牛カルビ弁当も余裕でたいらげ、食事量は180cmある夫を優に超えた。
しかし身体に良いものをと気を利かせて食べた大豆ミートは一切受付けずリバースしたので、本能に任せてジャンキーなものばかりに手を出した。

【この頃の黄金メニュー】
ミネストローネ、雑炊、セブンの大盛り牛カルビ弁当、モスの野菜バーガー、グレープフルーツジュース

当初、夫はつわりのしんどさをあまり理解していなかった。
ある日曜夜、連絡なしにふらっと出掛けたまま連絡が途絶えたことがあって(本屋に行ったらしい)、夫が帰ってきたら一緒に晩ご飯を食べようと思っていた私は、空腹とともにつわりがMAXに達しブチ切れ、玄関のチェーンロックを閉めて帰宅禁止状態にし、夫を仰天させた。笑
このときから夫は心を入れ替え、パパ用アプリから日々変化する妊婦の心身状況を学び、帰宅連絡はまめになり、私が気に入ったグレープフルーツジュースを冷蔵庫に補充してくれるようになった。やっぱり夫だいすき。

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つわりphase2 (妊娠4-6ヶ月)
つわりはなくならないけど対処法を掴んで安定してきた19年11月。ある朝突然、食の好みが激変した。
大好きなちゃんぽんをお腹いっぱい食べたらリバースし、その日以降、あたたかいものや湯気が出るものが一切食べられなくなった。(結果、大人買いしたスープパスタや雑炊は全て過剰在庫に😭)
そこからまた、体に合う食べ物を試行錯誤して探す日々が続いた。

【この頃の黄金メニュー(これ以外食べられなかった)】
ツナサンド、卵サンド、スタバの抹茶フラペデカフェショット追加

同時にこの時期から酷い頭痛に悩まされるようになった。頭痛と吐気が連動しているような感覚があったため、病院で妊婦も飲める頭痛薬を処方してもらい、肌身離さず持ち歩いた。思い返すとこの頃が一番辛かったなぁ。

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つわりの終わり (妊娠7-8ヶ月)
少しずつ食べられるものが増えてきて、気分の悪さを感じなくなった20年1月。
つわりの終焉と共に、今度は妊娠性痒疹が出るようになった。妊婦あるあるらしいのだけど、背中が痒くて我慢ならない。これまた病院でクリームを処方してもらうと、夫が毎晩お風呂上がりの私に塗ってくれるようになった。愛。

そしてこの頃からはっきりと胎動を感じるようになった!まだ胎児だから意識はないはずだけれど、ぽこぽこ蹴られる度に意思表示されているように感じて、とても面白かった。
夫がお腹を撫でながら"元気かー?"と声を掛けたら、ぽこっとお腹を蹴って返事をしてくれたことがあって、2人でびっくりしながら、とても幸せな気持ちになった。

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あらぶる胎動 (妊娠9-10ヶ月)
私は産休に入り、夫もコロナで完全在宅勤務になったため、ゆったり穏やかな2ヶ月となった。
胎動は激しくなり、特に食事中は、私の胃に食べ物が入ると自分の占有スペースが狭くなってしまうことを嫌がっている?かのように、よく動いた。
動きも以前とは異なり、ぽこぽこ蹴るようなものではなく、内臓全体をえぐるように回転する感じ。

コロナの影響で、初産なのに出産時の立会も面会もNGになってしまったので、とにかく安産になるようにと、ラズベリーリーフティーを飲み始めたりした。
外出自粛による運動不足で子宮口が開かない妊婦さんが多いと聞いて、毎朝夫と家の周りをお散歩するようになった。あとは股関節ヨガやスクワット。臨月はyoutubeで嵐を観ながら踊ったりもした。とにかく元気な妊婦だった。

そのお陰で39週には赤ちゃんの頭は下がり準備万端。無痛分娩日を迎えることになります...!

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