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【入院生活 #21日目】心臓カテーテル検査 #2

こんにちは、@hanamizukiです。

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*医療表現はお医者さまからの説明を私なりに解釈したものを書いていますのでご了承ください。



手術室から戻ってきた1時間後、息子の意識が戻り始めました。

ゆらゆら身体が動き出し、目を開けようと頑張っていますが、視点が会わず宙を見つめては目を閉じます。
「miliくん、がんばったね。お母さんだよ。」
「くるしくない?」と、声をかけてみると、
「おかぁ... おかぁ... リンゴジュース... リンゴジュース...」と、目を虚ろにしながら伝えてきました。

「もう少しで飲めるからね。もうちょっと待とうね。」と声をかけますが、酸素マスクを自分で外そうと起き上がろうとするので、ベッドの上に座り、息子を抱っこしました。

「おかー。リンゴジュース!リンゴジュース!!」
意識は混濁しているのに、身体を起こそうとしてベッドの上で暴れ始めました。その息子の身体を抱きしめ「ちょっと待っててね、もう少しだから。大丈夫だよ。」頭や背中を撫で、力いっぱい抱きしめますが、息子はのどの渇きを訴え大泣きします。

ナースステーション近くの部屋だったので、看護師さんがその声を聞きつけたのか、先生に聞いてくださり少しずつ飲ませてみてもいいよって言っているからと話をしにきてくれました。

息子の大好きなアンパンマンのリンゴジュースをあっという間に飲み切り「リンゴジュース!」とまたのどの渇きを訴えてきます。もう一つ飲ませると、起きがけよりは目の様子も落ち着き、お水もコップ一杯飲ませると、ほっとしたのか、自分から「ねむるー」とベッドに横になった息子。

ベッドの柵越しから手を伸ばしてくる息子を思い出すと、苦しくて涙が止まりません。今まで気管支喘息だと思ってたのに、風邪だと思ってたのに「おか、たすけて」って息子が言っていたかもしれないのに、どこでどうなってしまったのか悔しさはずっと残っています。

19時半すぎ、心臓カテーテルでの様子を主治医の先生が説明にきました。

心臓の膜ではなく、心筋の方が原因と思われる。
心筋4ケ所からの筋肉の切り取りは出血もなく取ることができたこと。
病理解析は大学病院でやること。
他大学とも連携して、症状を共有していること。
診断名や治療方法の方針を固めていくため、遺伝子を専門機関の大学に提出していきたいこと。
再度、幼齢、若年で突然亡くなったかたはいないか、循環器科に通わなければいけなかった方はいないか、を確認されました。

「手術になってもよいから心臓の膜が原因ならいい」と最悪の中でも、よい方向の結果になるようにと祈っていたのに... その願いは叶わないということを検査後すぐに知ることになりました。苦しくてどうしようもなくて、また涙が流れます。

股関節のカテーテル挿入口は動脈からのものになるので、ベッドから動かさないように、と聞いていましたが、水分補給を取り、安心した息子は時々目を開けますがこのまま朝まで眠り続けました。


NOTE_35_フッダー1


mili君、昨夏3歳の夏、とっても元気で笑顔、夏を謳歌していました。

たくさんたくさん、プールや海に行ったね!
ソフトクリームも食べたし、とうもうろこしもかき氷も食べた!

楽しい家族の夏の思い出、おかあさんはmili君がいた夏が本当に幸せでした。

mili君が大好きだったメロンアイス、冷蔵庫に入っているよ。

おかあさんのmiliくん、大好きだよ。


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