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【私と息子 #7】息子の初盆 入院バッグの整理 少しだけ進めたかな...

こんばんは、@hanamizukiです。

2022年が辛くて悲しい年になるなんて思いませんでした。
3ケ月前まで息子は生きていました。
元気に笑顔で毎日を過ごし、おしゃべりもとっても上手で皆を楽しませてくれていた息子。3歳の春や夏、秋が楽しかった分、4歳の春は何をしようか、夏は何をしようか、と楽しみで仕方がなかったです...

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息子の初盆も終わり、もうすぐ百ケ日も迎えるところです。
お墓やお仏壇にお線香をあげていると、こんなところに入れるために産んだのではないのにと涙が流れてきます。
私の息子、こんなところに...
なぜ私の息子だったのか、どうして死ななければいけなかったのか、なぜとどうしてをずっと繰り返し、どこに逝ってしまったのか、姿や声を探す毎日。

もう息子は戻ってこない。
息子はいない。

そう思ってもどうしようもない虚しさと悔しさが溢れます。

息子は幸せだったのだろうか、
息子は何のために産まれてきたのだろうか、

たった一人、息子だけが消えてしまって、
本当に隣にいたよね、
本当に生きていたよね、
幻ではないよね、と、
息子の写真や動画を見つめ
「大丈夫だよ、miliはちゃんと生きていたよ。」
「お母さんの隣で生きていたよ、笑っていたよ。」
「miliは、ここで生きていた。」
抱きしめて会いたくてたまりません。

何か苦行があって、それを乗り越えたら会わせてあげると言われたら、私はその苦行を受けるでしょう。
自分の命と引き換えにと言われたら、残す命の灯間際に一目会えたらそれで私は満足するでしょう。
もう一度だけ、たった一度だけでいいから「おかあさん」とまた呼んでもらいたい。声を聴きたい。抱きしめたい。

でも、息子はどこにもいません。
遊んでいた玩具や着ていた服や帽子、それらだけを沢山残して、息子だけが消えてしまいました。


一時退院後、2週間に一回の外来通院。
すぐに入院することになるかもと入院バッグを準備していました。
夏の入院を想定して、次は病院服ではなくて私服でリラックスして過ごさせてあげたいなと思ってTシャツや半ズボンを用意していたり、絵本やお絵描きグッズもバッグにまとめて入れ、タオルやレトルトご飯、洗濯用洗剤も。

「おかあさん、せんたくしてくるね!」
「miliくんもいくー!」
心電図のポシェットをブラブラ振り回して、一緒にコインランドリー室に。
「ホールドを入れてスイッチオン!」
「miliくんは、なっちゃんかうー。」
「いいよー。」
「おわるまでプレイルームであそぼう!」
乾燥機から服を取り出すと、ホールドの香りがありました。
良い匂いなのかどうかで選んだわけではなく、柔軟剤入りで病院内のコンビニに売っていたから選んでいたもの。

入院バックの片づけに手を付けられないでいたけれど、初盆が始まる前、息子から声が聞こえて「おかあさん、がんばって」って。
ようやく整理して、残っていたホールドで洗濯をすると、入院をしていた日々の香りを感じます。
息子とこの香りの中、一か月過ごした辛いことを思い出す香りではなく、息子が隣にいて当たり前だった日々の匂いがします。

一緒に起き、一緒にご飯を食べ、一緒にトイレに行き、一緒にお風呂に入り、一緒に遊び、一緒に笑い、一緒に泣き、息子と一緒にいた日々の香りです。

不思議なことに、緊急入院から入院中の日々を記していた今回までで、残っていたレトルトご飯も洗剤も使い切りました。

次、この匂いを感じた時は、2人で過ごした時間を思い出させてくれる香りとなることは間違いないです。
2022年3月16日~4月16日まで、あの病棟のあの部屋で、あの場所で、
mili君は確かに生きていたからね。
mili君が確かに触っていた玩具、ベッド、車椅子、窓から見た景色。
抱っこしていた場所、お母さんは全部忘れない。

頑張ったね、mili君。
「とってもエライよー!まーる!」
「げんきをあげる!ほっぺにチュッ!」

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笑顔しか思い出せないくらい、笑顔だったね。
本当に可愛い私の息子でした。



次回、旅立つまでの一か月間の記録を残していきます。

*辛い胸のうちを記入しています。お辛い方はスルーされてくださいね。



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