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ADHD、人にクソ迷惑をかけてる問題

それはそうよ!!!!!!!!

迷惑をかけたことも、お世話になったことも、やらかしたことも数知れずだし、何度頭を下げ、自己肯定感を下げてきた人生だったことか…と思います。

「しっかりしてよ!」と言われるたびにどうしたらいいのかわからなくて、「なんで忘れるの?」と言われるたびに記憶を掘り起こすけどまったく出てこなくて、死ぬほど悩みました。

不完全だと思います。普通の人が難なくできることが、自分にとっては難しいことがある。それを自覚するまで時間がかかったからこそ、自分を過信してやらかすことが多々ありました。

でも、ADHDを自覚して、創意工夫を凝らすことで、ミスを幾分かマシにはできると知りました。

特に、デジタルデバイスを駆使することや、フリーランスになったことで、わたしはミスをすることがかなり減ったと思います。

Googleカレンダーのリマインダー機能を5分前、30分前、1時間前、半日前…に設定したり、Googleマップを使って最寄駅ではなく到着地から逆算できるようにしたり、MTGを全部午後から入れるようにしたり…。

ただ、そこまでやっても限界はあります。リマインダーに気付かずMTGをすっぽかしちゃうこともあるし、カレンダーに入力する日にちを間違えちゃったり、過集中で作業をやめられず遅刻したり…。

もちろん迷惑をかけたくないという気持ちはあるし、誰にも迷惑をかけずに生きていけたらどんなにいいだろうとは思うけど、そんな意思とは関係なくミスが起こってしまうこともある。

でも、それってADHDに限らない話だと思うんですよね。迷惑をかけずに生きるって無理だよ。

現にわたしはADHDで、そのことで友だちに迷惑をかけることもあるけど、別にADHDじゃない人たちから迷惑をかけられることもあります。

気分屋の友だちはドタキャンをめっちゃするし、ワーカーホリックの友だちは残業しまくって遅刻するし、人任せでスケジュール決めない友だちもいるし、好き嫌い多くて店選びが大変すぎる友だちもいるし、デジタル弱すぎてパソコン使えない友だちもいるし…。

でも、別に「クソ迷惑だから友だちやめよ!」とはならないんですよね。

それはお互いに迷惑をかけあって生きてきたからです。

迷惑をかけられてもいいと思えるぐらいの「一緒にいたい」気持ちがあるからです。

得手不得手はそれぞれあるから、友だちはわたしに「明日10時に集合ね!必要ならモーニングコールするからね!」とリマインドをしてくれる代わりに、わたしはホテルを予約したり、旅程を立てたり、得意なことで貢献する。

もちろん、「コイツ本当にダメだな」と思われることも、思うこともあるけれど、一緒にいる心地よさや会話の楽しさが勝る。

そんなバランスで共存しているからこそ、今の今まで友情関係が成り立っているんだと思います。

それが嫌だという人は離れていくだけで、それは仕方がないことだと思います。

わたしもきっと、そんな人と共存していくのは難しいと思うから、そうやって人間関係が断捨離されていくのはお互いの幸せのためです。

これは友だちに限らず、仕事や私生活でも同じことが言えると思います。

先日わたしは会議をすっぽかしてしまいましたが、逆にすっぽかされたこともあるし、相手の都合でリスケされたこともあるし、長引いたこともあるし、すんごい短すぎる納期を提示されたこともあるし、相手が二日酔いで仕事の予定が狂ったこともあります。

もうさ、ADHDとか関係ないんですよ。迷惑をかけずに生きていくことなんてできない。

でも、そのぶん自分にできることで仕事で成果を出していったり、相手の期待に応えていく。アウトプットをしっかり出していくのが大事だと思います。

今お付き合いしているクライアントには、たくさん迷惑をかけたと思うけど、きちんと求められるものを打ち返してきたと思っているし、「3日以内に納品して!」などの無茶なリクエストにも応えてきたので、お互いに迷惑をかけながらやってきたと思っています。

それでも引き続き仕事を一緒にしているということは、「それでもいいから一緒に仕事しよ?」ってことなんだと思うのです。

サービスも同じです。わたしは最近歯医者さんの予約日程を間違えてしまったけど、予約どおりに行っても1時間以上待つこともあるし、施術が中途半端で1週間で詰め物がポロッと取れることもあるし、ワイヤーの締めが甘くて流血したこともあります。

通っているネイルも、ネイリストさんが寝坊してリスケになったこともあるし、先方都合で予約取り消しになったこともある。でも、わたしだって迷惑をかけることもあるから、お互いに「お大事ににしてくださいね」「全然別日で大丈夫ですよ」と言いながら関係性を築いています。

大人って意外とドライです。「コイツと友だちでいるの迷惑すぎるな」「この人と仕事したくないな」「この人には来てほしくないな」と思ったら、容赦なく切っていく。究極的に本当に無理だと思ったら関係性を切られてしまいます。

ただ、ひとつ言いたいのは、別にADHDだけが迷惑をかけてるわけじゃないということ。わたしもそれなりに迷惑かけられてますから!!

いつもわたしの心配をしてくれて、モーニングコールをしてくれて、リマインドをしてくれる大好きな親友だって、ADHDじゃないけど2ヶ月に1度はドタキャンするし、これまで旅行の計画3回ぐらい頓挫してるし、いつもホテルやレストラン予約するのわたしだし、車の運転が絶望的だからわたしが代わりに運転してるよ!!!!

でも、別にそれでいいの。お互いに迷惑をかけあっても、お互いに好きなところがあって、一緒に生きていきたいと思っている。これが共存なんだと思います。

とはいえ、全体を通して言いたいのは、誰もが故意でやっているわけではないということだし、迷惑をかけないような努力は最低限必要だということ。

わたしだって、ADHDを免罪符にしたいとは思わないです。

だからこそ、特にADHDの民たちは、迷惑をかけることが多いからこそ、最低限きちんと仕組み化する努力をして、自分たちにできることでまわりに還元していってほしい。

誰しも、すべてを完璧に遂行することは無理だし、エラーのない人生は送れません。

そのなかで、お互いに助け合いながら生きていけたらいいな、と思います。

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