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「おんなじだね」は魔法の言葉だね

友人にものすごいコミュ強の子がいる。

初対面の人にもガンガン話しかけにいく姿を見て、いいなぁと思ったし、彼女と一緒にいるとついでに私も初対面の人と喋る機会をおすそ分けしてもらえるのでありがたがっていた。
(わかるかなぁこれ)

でも、そんな彼女に今日「めっちゃ壁分厚いねってよく言われるんだよ」「別に誰とでも喋れるけど、本当に素で話せる人は少ないよ」なんて言われて、自己評価とまわりからの評価にはやっぱりズレが生じるのだな、と納得した。

それでいくと、私も狭く深くで仲良い人は少ないよ、と言うと、こう言われた。

「わかる。おんなじだね」

そのあともカフェに行って過去の話などをしていたら、「私も一緒だわ」「え、めっちゃ同じじゃん」「似すぎて笑う」と彼女はひたすら連呼した。

私はというと、何だかそれが嬉しかった。

実は、そのまえに演技の稽古があって、「自分とかけ離れすぎた役はどう演じるんですか?」という問いに、先生がこう答えていた。

「自分との共通点を探す。なければ裏設定で作っちゃえばいいんですよ」

役を演じることは、役と仲良くなることでもある。たとえ、その役がマジでイケすかない奴だったとしても。

でも、そんな奴が、私と同じ音楽が好きだったら…?似ている過去を持っていたら…?

いやぁ、ちょっと好きになっちゃうかもしれないよね。

そんなわけで、役作りの話と、最初の友人の話がちょっと重なった。

「おんなじだね」って魔法の言葉だ。実際本当に似ているかは別として、「一緒なんだ」と思うとなんだか嬉しくなってしまう。自分のことのように思えてくる。

よく、コミュニケーションの基本で「相手との共通点を探りましょう」と言うけど、それを体感した出来事だった。

おんなじだねってなんか良い。


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