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「答えは全部、自分のなかにある」らしいけど、それどうやって知るん? #THECOACH

さてさて、THE COACHのコーチングの基礎コースを終えまして、応用コースA「Resourceful Coaching」が始まりました。

だから道のりが長いのよ!!

「Resourceful Coaching」? なんじゃそりゃ??? という感じですよね。わたしもなんじゃそりゃ?と思いましたよ、ええ。

「Resourceful Coaching」とは、自分自身に本来備わっているリソースを自覚し、その力を発揮することでビジョンを体現して活きるためのコーチングのこと。

そして、「リソース」とは、価値観、モチベーション、経験、スキル、人脈、才能、強み、個性を指す。つまり、すべての人に備わっているもの。でも、普段はなかなか見えないもの。

このコーチングでは、自分のリソースに自覚的になり、発揮できる状態にしていく、らしい。

要するに、自分が今持っているものに気付いて、それを使うことで、ありたい姿に向かって行動していけるようになる、ということなんですね。

自分のなかには、いろんな「自分」がいるよね

平野 啓一郎さんによる『私とは何か――「個人」から「分人」へ』という本があるのですが、わたしはこの「分人」という考え方がすごくお気に入りです。

厨二病真っ最中のころ、わたしは「友だちの前の自分」と「家族の前の自分」と「ひとりでいるときの自分」が全然違うことに気付いて、二重人格なのかも? と悩んでいたのですが、それもこの「分人」という言葉が解決してくれました。

ひとりの人間は、複数の分人ネットワークでできていて、「本当の自分」は存在しないという考え。

だからこそ、自分の好きな分人を持って、構成比率を意識的にコントロールしながら生きていくことで、より自由になれるという。

で、この「Resourceful Coaching」のなかでも、自分のなかにいる、さまざまな「自分」を洗い出すようなワークをしました。

わたしのなかには、親しい人の前で発動する「ワガマママン」や、時間制限を課されたときに発動する「ストイックマン」など、さまざまな人格がいるようです。

そして何よりも大切なのが、「こいつらは、一体何を大事にしてるんや?」というのを知ること。

たとえば、「ワガマママン」は、とにかく自分がありのままでいられること、自由な思想を持てることを大事にしているし、「ストイックマン」は与えられた責務をまっとうしたい、評価されたい、ということを大事にしている。

ただ存在しているのではない。何らかの大切にしている価値観があるからこそ、生まれたパーソナリティなのです。

自分の持っているものだけで悩みを解決してく

何となく自分のなかにいる自分がわかってきたら、今度はそれをうまく活用していくステップに入っていきます。

たとえば、「やりたいことがあるのに、できていない」場合。それはどんなパーソナリティが邪魔をしているのかを知る。

「めんどくさいから」
「急を要していないから」
「今じゃなくてもいいと思っているから」

など、いろんな声があるけれど、まずはそんな声に耳を傾けて、彼らが大切にしている価値観を炙り出してみる。

そういう声が上がるってことは、何らかの理由があるはずだから、

「その子って、一体何を守ってるんだろうね?」と問いかけながら、紐解いていく。

そのうえで、じゃあどうしたらその声が小さくなるのか、ほかのパーソナリティに活躍してもらうためにはどうすればいいのかを考えていきます。

お気づきだろうか。結局のところ、ぜーんぶ自分自身で解決していくんですよ。答えは自分のなかにあるわけですよ。

でも、それを自分ひとりの力で導き出すのは難しいから、コーチというのがいるんですね。相手の話をそのまま受け止めて、適切な問いを投げかけていく。

今回のコースでは、否が応でも自分と向き合わなくちゃいけないので、それはすごく辛くもありました。なぜなら、自分のなかにいる「自分」には、好きな自分もいれば嫌いな自分もいるから。

でもそれも含めて「自分」なんだという事実を受け止めなければいけない。

まずはコーチが自分自身のリソースを自覚して、それを使う体験をしてこそ、相手にセッションができるというもの…というのは理解しつつ、最初は大変でした。

「このパーソナリティ、嫌だ〜!」って思ったりして。

でも、結局どのパーソナリティにもいいところと悪いところがあって、自分を応援してくれるときもあれば、妨害してくるときもある。要は使いどころなのだと知ると、ちょっと愛しさが湧いてきました。

「その子は何て言ってますか?」
「その子が大切にしているものは何ですか?」

とちょっと擬人化させて相手に投げかけてみると、相手もちょっと愛おしそうに話してくれるのが面白かったです。

改めて、コーチングはこちらが何かアドバイスを贈るのではなく、「自らが気付いてもらう」のが大切なのだと実感しました。おもしれぇ~。

▼前回までの学び


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