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分からないから、分かりたい

傾聴のセミナーで、共感と受容について講義すると
「受容はすごく大事だけど、思ってた以上にメチャ難しい」
という感想をよくもらいます。

自分が見たこともない知らない世界の話を、その人の立場に立って聴くなんてできるのか、という話。
共感できないし、そもそも理解すらできないんじゃないかと恐れているようです。

でも、むしろ考えてほしいのは、
人は自分の体験・価値観(見てきた・やってきた・知っている・感じたこと)で、相手の話を判断してしまうし、色眼鏡で相手を見てしまいがちなので、知っている得意な領域ほど要注意です。

簡単に「ああ、分かる分かる」とか、「要はこういうことでしょ?」と決めつけたりしてないですか?

だから逆に、分からないから、分かりたいという想いがそのまま素直に
「傾聴」に反映されて良いんじゃないかなと思います。

知らない・分からないものほど、
ん?ちょっと待ってどういうこと?
と、丁寧に細かく、何がどうなっていて、結局何をしたいのか聴けるものです。
バイアスなく、フラットに向き合える。

小手先の技術に走るよりも、その分かろうとする姿勢こそが傾聴においては、とても大事だと私は思います。

ご参考になれば幸いです。


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