見出し画像

うれしいと言ってくれて とてもうれしい

4月30日(火)
朝、ぱちりと目が覚める。小鳥の声が聞こえてくる。幸せ。小鳥たちのおかげで毎朝、幸せなきもちで目覚めることができて幸せだ。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。

遠賀信用金庫のNさんから電話。今期のディスクロージャー誌についてやり取りをする。今日からラフを描きはじめて、2枚の絵を5月中旬に仕上げる予定。

修一郎の食事を用意しておく。マフィンを焼きながら夕食の下ごしらえをする。

ごはんさんと出かける。あちこち行って、ポテトとミルクを買ってもらう。車の中で もぐもぐ。お買い物をして帰ることにする。

先日、いつものお店で とうもろこしを買った。私は今まで茹でて食べていた。すると、ごはんさんが「サランラップに包んでレンジで 2分くらいチンしたら食べれますよ。」と、教えてくれた。びっくりした。そんな簡単に食べれるなんて。

早速レンジでチンしてみた。はふはふ言いながら食べた。甘味がぎゅっと詰まっていて、とてもおいしかった。天使がラッパを吹きながら私のまわりを回った。素敵。こんな簡単に食べれるなんて。

今まで、とうもろこしは夏に 1回食べるくらいだったけれど、この数日でもう 2本食べた。とうもろこしって食べるとき必ず歯を思いだす。みんなそうなのかな。

修一郎の食事とおやつ、自分の除去食を作って片付けをするのに毎日短くて3時間くらいかかっている。夏になると食べれるものが ぐっと減るのだが、自分のためだけに とうもろこしを茹でるのを面倒に感じていた。なので とうもろこしが簡単に食べれるようになって、とてもうれしかった。

ごはんさんの前で、とうもろこしを もぐもぐ食べていると、

「オレ、ほんとうれしい。」と、真剣な顔で ごはんさんが言った。

「何が?」と、私。もぐもぐ。

「みるさんが とうもろこし食べれるようになって。食べれるものが増えて。」と言って、にっこりしてくれた。

びっくりした。私もとてもうれしい。とうもろこしを簡単に食べれるようになったのも、いろいろ食べれるものが増えたのも、ごはんさんのおかげだ。そして、うれしいと言ってもらえてとてもうれしかった。

家に帰りつき、お散歩に行く。
霊園に てくてく歩いてゆく。上からゆっくり下りてきた車が止まった。窓が開いた。管理人のAさんだった。

「こんにちは。」と、あいさつをする。

「おんがっぴー描いている人やったんやねぇ。全然知らんかった。授賞式で見てびっくりした〜。」とAさんが言った。

「へへへ。」と、笑う私。

坂道を てくてく歩く。てっぺんまで上る。しばらく風に吹かれてから、奥の方に歩いてゆく。汗をかいた。ぐるぐる歩いて坂道を下る。石屋さんがフォークリフトに乗って通り過ぎてゆく。

「元気やねぇ〜!この坂道上って!オレには歩けん!」と、運転席から叫んだ。

「リフト乗れるからいいと思います!」と、私も叫んだ。

家に帰ると修一郎が起きていた。夕食の仕上げをする。

夕方、ごはんさんと話す。ごはんさんが今日買った博多のお菓子、”博多ぶらぶら” を食べていた。初めて見るあんこのおもち。ちょっと個性的な姿をしている。「おいしい。」と言っている。6個ぺろりと食べた。博多ぶらぶらのコマーシャルの歌をうたっている。ゆかいな歌だ。初めて聞いた。なぜなら、わが家にはテレビがない。

「コマーシャル見たことない。」と言うと、YouTubeで博多ぶらぶらのコマーシャルを観せてくれた。爆笑した。おなかを抱えて笑った。爆笑する私を見て ごはんさんが笑った。博多ぶらぶらの すべてが私を楽しませた。しばらくふたりで笑っていた。

家に帰る。
数回前からのディスクロージャー誌の表紙と中面の扉絵を見直す。背景の絵が続けて同じ色使いにならないよう気をつけている。絵本以外の印刷物はPhotoshopのブラシを使って描くことが多い。印刷したとき、色のバランスがいい。

夜、庭に出る。
空一面墨色。遠くで鳴くカエルの声が聞こえてくる。ゲコゲコ。家々の窓からオレンジ色の灯りがこぼれていて ほっとする。大きな木々のシルエットが影絵みたいにきれい。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオは遊びに出かけている。また明け方帰ってくるんだろう。と、書いたらカカオが帰ってきて私の机の上に飛び乗った。

今日もいい一日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?