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ぶっちゃけ移住ってどうなの?

東京ドームではふるさと祭り、東京ビッグサイトでは移住フェア、幕張メッセでは地方創生EXPO…毎月のように様々な移住や地方での働き方に関するイベントが開催されています。

地方に対する興味・関心が高まること自体は、とても喜ばしいことです。

ただ、本当に移住という選択肢を選ぶべきかどうかは、もっと本質的なこと―例えば、お金仕事のこと―を知らなければ決断は難しいのです。

使い道が変わるお金

”都会から地方へ移住すると、生活費が安くなる”

漠然とこんなイメージをもたれる方って多いと思うんです。
というか私もそうでした。

移住イベントへ行っても、ほとんど同じことを言われると思います。
ご丁寧に単身だったらこれくらい、4人家族だったらこれくらい、みたいな具合で。

この記事では、都会から地方へ移住した時に使うお金がどのように変化するかをご紹介します。

私の感覚では、生活費が安くなるというよりは、”お金の使い道が変わる”と言った方が適切かと感じています。
ある月の生活費を例に見てみましょう。

例:2人世帯 都会→地方

【家賃】
59,000円→40,000円(▲19,000円)

家賃は安くなります。これについてはイメージ通りかと。

【光熱費】
電気:4,000円→4,000円(0円)
ガス:5,000円→7,000円(△2,000円)
水道:800円→3,200円(△2,400円)

電気代はあまり変化ありません。
ガス代はやや上がりました。
ただ、この金額の変化はプロパンガス→プロパンガスなので、都市ガス→プロパンガスだと金額の変化も大きくなると考えられます。

ここで一番大きく変化したのが水道代。
4倍に跳ね上がりました。水道は自治体が管理することから、人口密度が減れば減るほど割高になる傾向があります。

【食費・日用品費】
30,000円→30,000円(0円)

食費・日用品費は変化ありません。
端的に言えば、産地は変わるけれど値段はそれほど変化しません。
チェーン店だと価格も一律ですしね。


ここからは主観で…

【使わなくなるもの】
服飾費・遊興費・定期代など

服飾費と遊興費はかなり減ります。
それはもう、これでもかってくらい。
…というか使う場所が減って、例えば洋服は通販に切り替わったり、四半期に一回まとめ買いといった具合に使い方が変化します。

定期代については、地方では自動車通勤が普通なのでなくなります。
電車使っているのって旅行者や学生くらいなんじゃないかな…たぶんですけど。


【使うようになるもの】
自動車に関するもろもろ

これは定期代がなくなるのと対応しているのですが、地方は自動車社会なので自動車に関わるもろもろの経費が掛かるようになります。
自動車購入に関わるお金だけでなく、ガソリン代や保険、2年に1度の車検など維持費も相当額必要となります。
これは都会から地方へ移住した時に起こる、お金の使い道の大きな変化と言えるでしょう。

あと、これは些細なことなのですが、ゴミ袋の価格が上がります。
私の場合は元いた自治体では120円だったのに対し、今の自治体では360円です。
(これはまだかわいい方で、県内にはゴミ袋500円のところもあります)


このように、都会から地方へ移住するとお金の使い道が変わってきます。

家賃はかなり安くなりますが、光熱費は少し高くなります。
食費や日用品の価格は変わりません。
服飾や遊興に充てる金額は減ります(場所・時間の制約によって)。
交通手段が電車・バスから自動車に代わることによって、定期代がなくなり、その分自動車に関わるお金が必要になってきます。

ご参考までに。

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