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生徒指導ナッジ

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行動経済学を学んだ私が、生徒指導への転用を提案をするシリーズ。「人間は不合理な生き物であるという認識を出発点とし、一種の恵みへと変換する」視点で理論から実践まで幅広く紹介します。
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記事一覧

学校で使えるナッジ理論のデフォルト【行動経済学×学校教育】

こんにちは。 今回の記事では、普段なかなか詳細にナッジ理論を解説できないので、詳しくご紹…

学校の清掃指導、もう悩まないそうじナッジ【行動経済学×学校教育】

そうじ指導を通して考える教師像そうじを静かに集中してできる学級は良いクラス? 「給食を完…

そうじ当番の掲示物、何がいいの?【そうじナッジ】

新学期に頭を悩ます、そうじ当番の掲示物新学期が始まる直前の4月、我々教師はできるだけ学級…

授業ナッジ⑥7月の様子(3種類の振り返り)【行動経済学×学校教育】

本記事は、授業ナッジ第6話になります。 前回の記事(第5話)⇩ 授業の「振り返り」が建前…

授業ナッジ⑤6月の様子(単元計画表)【行動経済学×学校教育】

本記事は、授業ナッジ第5話になります。 前回の記事(第4話)⇩ 6月の授業の様子6月上旬…

授業ナッジ④5月の子ども(ワークシート)【行動経済学×学校教育】

本記事は、授業ナッジ第4話になります。 前回の記事(第3話)⇩ ワークシートの構成 めあ…

授業ナッジ③4月の子ども(オリエンテーション・板書の実際)【行動経済学×学校教育】

本記事は、授業ナッジ第3話になります。 前回の記事(第2話)⇩ 授業のオリエンテーション 4月、初めの授業で、何のために自分たちが学習するのか、授業の目的を明確にし、共有化を図る授業のオリエンテーションを行います。学校という枠から離れ、自身が大人になった時の社会を連想しやすいよう、経団連が作成した「20XX in Society5.0〜デジタルで創る、私たちの未来〜」の動画を視聴させます。 この動画は、デジタル革新(DX)が私たちの生活にもたらす日々の変化とワクワクするよ

授業ナッジ②授業を受けなかった生徒が変わる「3つの力」【行動経済学×学校教育】

授業ナッジ第2話になります。第1話はこちらになります↓ なぜ学校で勉強をするの?このよう…

授業ナッジ①一斉授業をやめたワケ【行動経済学×学校教育】

「授業」のナッジについて、細かな仕組みやマインドを書きたいという欲を抑えながら、全5話で…

学校でよく見かけるナッジ3選【学校教育×行動経済学】

学校でよく見かけるナッジの一つに「選択肢のアーキテクチャ」と呼ばれるものがあります。選択…

学校教育におけるナッジとその作り方⑤【行動経済学×教育】

前回の記事 ■ナッジを作ってみる①シートの使い方 「ブースト」とは、人々の認知的能力をそ…

学校教育におけるナッジとその作り方④【行動経済学×学校教育】

ボトルネック(悪影響)を見つけるボトルネックとは、いわゆる「瓶の首の細い部分」です。 言…

学校教育におけるナッジとその作り方③【行動経済学×教育】

「教室ナッジ」が作られるまでナッジを作る手順を説明します。 そうじナッジで簡単に例えてみ…

学校教育におけるナッジとその作り方②【行動経済学×教育】

ナッジの作り方、第2話になります。 学校教育におけるナッジの目的過去の記事でナッジの目的について何度かお話をしてきました。 なぜわざわざ「学校教育におけるナッジ」と定義しているのか。 学校での「ナッジ」とは、生徒たちがより良い選択をするようにそっと導く方法のことです。これには、勉強のやり方や、友だちとの関わり方など、学校生活全般に関わることが含まれます。一方で、普段の生活や社会で使われる「ナッジ」は、人々が健康的な選択をしたり、環境に優しい行動を取ったりするのを助けるた