東大に受かることはAKBに入るぐらいの価値しかない

一番優秀な若い人は東大に行かない

2023年現在東大に行くことにどれだけ価値があるのだろう。
日本は衰退国で教育予算も削っている。東大の品質は下がり学費は上がっている。18歳人口が少ないことも大学全体のレベルを下げている。

賢明な親御さんは、東大に行くことを絶対視しておらず、いくつか選択肢を頭に入れているはずだ。

①海外名門への留学
資産が充分にあれば可能だ。地方在住であれば余計にその可能性は高い。上京費用と留学費用を天秤にかけた場合、後者のが有意義になる場合も多いだろう。

②自宅から通える国公立
比較的資産が無い場合の選択肢だ。地方在住者は、奨学金まで借りて上京する程の価値が東京の有名大学にあるのか真剣に考えた方がいい。優秀な子の一定数がこの選択を取るので、地方国公立のレベルは悪くない。

③そもそも文部省認定の教育を受けさせていない
シュタイナーやモンテッソーリなど、オルタナ教育を受けさせている場合もある。大学よりもその前の教育こそが重要と分かっている親御さんだ。

④大学名や偏差値でなく、学部や教授など内容で選ぶ。

どうしても東大に入りたい、浪人しても入りたいと思っている親子は余程洗脳されているか、別に理由がある(特定の教授から教えを請いたいなど)かどちらかではないか。

東大に行かせたいのは大人と社会

進学校とされる学校、大手予備校、その周りの広告代理店、補助金や天下りを利用したい官僚。
そうした大人たちはいつまでも受験戦争をやっていて欲しい。東大ヒエラルキーが彼らの食い扶持だからだ。

特に学校や予備校は少子化で消滅危機にあるので、出来るだけそれを長引かせたい。新商品(留学サービスなど)の準備にはまだまだ時間がかかる。

東大に行くのはAKBに入るのと同じ

AKBが出てきたとき、私は危険なものを感じた。

若い人に安い仕事を自己責任でさせ、それを美化しているからだ。
ろくすっぽ補償もないリスクの高い仕事を「アイドル」だとして女の子を集める。

東大や他の有名大学もそれと同じだ。
教育予算は限界まで削り利息付きの借金までさせて学費を払わせ、先進国最安の初任給で働かせる。
時代遅れのブランドを高値で買わせ、卒業後は安く買い上げたいのが見え見えだ。
そのために難関大学に行くのは素晴らしいこと、大卒資格は必須だとマスコミと学校に繰り返し言わせる。

若い人たちと親御さんの心労を考えるとうんざりする。

実は20年前から価値はなかった

私も大学受験のために大手予備校に1年通っていた。志望校に現役合格したあと、予備校から浪人しないかという誘いがあった。

授業料免除の特待生として東大受験しないかと言うのだ。

そのとき大変にむかついたを覚えている。

まず、なぜ現役のときにその提案をしないのかと思った。それだけの能力があるとプロが思うなら早めに教えて欲しい。そしたら何度も受験をしなくて済むのだ。
でも受験ビジネスをやる連中には、教育心も良心もない。合格率をただただ上げたいだけなのだ。一粒で二度美味しい子供がいるとしか思っていない。

そしてそれ以上に東大にそんな価値あるのかと思った。高度成長期もバブルも終わった90年代後半に浪人までして東大に行って何の得があるんだろうかと。
受験塾は私の10年後や20年後なんかどうでもよい。ただそのとき自分達が得をすればいいのだから。

何十年も前だが自分は鋭い子供だったと思う。浪人しなくてよかった。

昨今メディアに出てくる私と同世代の東大卒は胡散臭い奴ばかりだ。三島由紀夫や柄谷行人のような重厚な知性や思考力があるとは思えない。
浪人までして東大に行って年収1,000万のためにこき使われてたらと思うとぞっとするよ。


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