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閉業温泉の記憶 北浜温泉テルマス

温泉を軸に、いろいろな可能性にチャレンジした施設だったのだろうと思います。
ここには浴室とプールがあり、いわゆるヨーロッパの温泉入浴スタイルになっています(水着着用で入浴するやつです)
通常の温泉施設も併設しており、こちらは普通に裸で入るスタイルです。なかなか発想は面白いのですが、うまく定着しなかったようです。

そういう私もプールの方は1回も入ったことがなく、もっぱら温泉施設の方だけで、いつ行ってもほとんど入浴客もいませんでした(平日だからなおさらでしょうね…)

なかなか豪華な施設だっただけに、もったいないですよね。
中をちょっと紹介します。

受付は非常にスムーズです。
ロッカーのカギをいただいて、該当箇所のロッカーを使うというスーパー銭湯方式です。

浴場入り口

飲泉ができるようになっています。
飲泉許可取るのはけっこう大変なので、ここだけでも貴重かも。

飲泉口

飲泉分析表も掲示されていました。
あんまりたくさん飲むと、腹を下しそうな勢いのお湯でした。

分析表

こっちは主浴槽。ひのきの棒が置かれていますが、浴槽自体は仕切られておらず、1つの大きなものでした。

主浴槽
主浴槽②

こっちはせまく、温度も若干高めでした。
露天風呂もあります。

露天風呂

別府にはいわゆる「スーパー銭湯」に当たるものがほとんどありません。大分市にはたくさんあるのですが…。どうも風呂は入るところで、そのあとゆっくり休んだり、食事を取ったり…とできる施設が温泉の数の割に非常に少ないんですね。
そういうところを狙ったら、いろいろと選択の幅は広がると思うのですが、大分にみんな行っちゃうのかな…。

ターゲットは一体だれなのか?
住民なのか、観光客なのか?
市営温泉は基本的に住民サービスだと思うので、もう少し行きやすくするとよかったかもしれませんね。
跡地活用はいろいろ検討されているようですが、果たしてどうなるのか。
なくなる前にプールの方に入っておけばよかった…。

■北浜温泉テルマス
2022年3月30日にて閉業


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