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CULTIBASE Lab note部

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オンラインコミュニティ・CULTIBASE Lab(旧名:WORKSHOP DESIGN ACADEMIA)内の自主活動「note部」のコンテンツをまとめています。|「CULTI… もっと読む
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記事一覧

”Kotoba Kitchen”食を通じて自分の大切にしていることに気づく場に

12月23日(月)2学期の終業式前、そして冬休みに入る前に京エコロジーセンターのエコ厨房において多世代交流型のこども食堂を行いました。 「こども食堂」というと、メディア等でも盛んに取り上げられている時期がありました。いわゆる困難を抱えている家庭の子どもたちに向けた取り組みです。 しかし、福祉関係の運営側からも話を聞くことなのですが、現状はというとなかなか困難を抱えている家庭に届けられていない、そもそも来ないということがあります。 困っている家庭には、こども宅食のように

僕を変えてくれた2つのワークショップ

"ワークショップデザイン Advent Calendar 2019" 用の投稿です。 やっとこういうワークショップに出逢えた!参加してみて、自分の自己受容とか自己肯定感がジワジワと上がってきたワークショップを簡単に紹介します。そこでの体験から、僕は幼い頃からの強い自責から解放され、人々を日に日に好きになっている気がします。それぞれに「セラピスト」の女性がいたり、全体の構成に共通点がありました。日頃「おじさん社会」にあって、ビジネス臭が漂うようワークショップばかりの自分には

「意味の変容」から見るワークショップグッズ

ワークショップには、様々なグッズが用いられます。例えば、模造紙や付箋、プロッキー、LEGO®を使用したり、様々な「思考を支援する」グッズたちです。しかし、これらは本来の使用方法とは異なる使い方をされているものが少なくありません。そんな、意味が変容して用途が変化したモノたちを見ていきましょう。 1.ポスト・イット付箋(ふせん、附箋とも)は、メモ書きを一時的に文書・書籍・封筒・机などに貼り付ける小さな紙。本来は、貼り付け対象の文書等に、糊かセロハンテープでメモ用紙程度の小紙片を

世界は分けてもわからないから…

WDA note部とワークショップデザイン Advent Calendar 2019用の投稿です。 納得感の違和感今ちょっと振り返ってみたら、今年一年でnoteに32の記事を投稿していて、数は別にどうという話ではないんですが、今年の頭に投稿したものに、自分がファシリテーションの世界の入り口に立った瞬間を切り取った記事が残ってました。 ファシリテーションのファの字も知らないところから手探りでやり始めたところ、実は大学の恩師がファシリテーション研究をやっていたことを知って連絡

起業家排出で有名なデンマークの KAOSPILOT で得た学び

ここ数年、日本でも耳にすることが多くなってきたデンマークのビジネススクール KAOSPILOT のワークショップに、9月中旬に1週間参加する機会を頂き、コペンハーゲンから電車で片道3時間のオーフス(Aarhus)という街へ行っていました。 カバー写真は KAOSPILOT の校舎の1Fにあった歴代の卒業生写真が張り出されている部屋で、サッカーゲームを楽しむ娘です。デンマーク、だいたいどこにいってもこのサッカーゲームが置いてある気がします。 私が KOASPILOT で学ん

身体が教えてくれるコミュニティ

どうすると楽しくワクワクするコミュニティが生まれるのでしょうか。 ここで言うコミュニティは、何かの1つの集団というよりかは、自分のつながりとその先に生まれた複数の人の関わりを指すようなイメージです。 ベイビーステップで、こうしたコミュニティの探求の過程を残し、同時に、創り出せていけたらと思います。 Tanin No Kao、身体が教えてくれること最初は、こうした気づきを私に与えてくれた大事な出来事の1つで、昔に遡って2001年の話から書いてみようと思います。 地理・距

コミュニティから逃れたい奴が考えるコミュニティってやつ

気付いたら周りで結構多くの人が使ってる言葉って常に何かしらあって、そういうものに乗り遅れがちな人間です。 「ほぼほぼ」とか「腹落ち」とか「リスケ」とか。初めて聞いた時「り、利助!?伊藤博文の幼名?」って思ったもん。 あと、なんで最近はあえて「腑」じゃなくて「腹」って言うんでしょう? 個人的には「腹落ち」って言われると、胃でろくに消化されずに一直線に腸まで落っこちるビジュアルをイメージしてしまって、「腑に落ちる」の持っていた五臓六腑に染み渡る感が欠けちゃう感じがするんですけど…

まちづくりコミュニティのつむぎ方 -30年続く3つの物語-

唐突ですが、あなたの周りには、志を引き継いでくれる人たちはいますか? 私の母、大村みつ子(1933~2017)は、84歳で亡くなるまで、30年にわたり盛岡で複数のまちづくりコミュニティを企画していました。 うち、3つは現在も活動が続いています。まだワークショップが日本にひろまる以前からのものですが、まちづくりやコミュニティ企画にご興味のある方に、参考になることがあれば嬉しいです。では、私が帰省時、写真のイングリッシュガーデンで聞いてきた物語をお伝えします。 盛岡らしい

ワークショップ/イベントの静的記録の効果と意味の考察

コエリと申します。note 書きたいこと山盛りなのに全然筆が進まない自分に喝を入れるために #WDA の note 部に入れて頂きました。(そして2回も投稿日を延期...遅延理由は後述しますが、筆が遅くてすみません!) ここ数ヶ月WSやイベントの記録や主催を数件行った中で、写真できちんと記録することの効果や意味について考えることがあったので、まだ考えが浅いですがまとめてみました。 そもそも私の経歴去年までキヤノンという会社で主にカメラのUI/UXデザイナー、今は出張撮影マ

チームの発想と解釈を混ぜ合わせる「アイデアマッシュ」な考え方

アイデアはアウトプットではなくプロセス アイデアと言われると、成果物(アウトプット)のイメージを持ちがちですが、どちらかといえば、思考の分岐点や転換点などプロセスの中に目を向けることでアイデアは生まれます。また、そのアイデア自身もプロセスの一部となり、また新たな流れを生み出します。 なので、「アイデアの拡散と収束」という言葉をよく使いますが、実は「プロセスの分岐・転換と統合」と捉えるほうが自然なように感じています。それは、「アイデア=アウトプット」というイメージでいると、

グラフィックレコーディングをワークショップに織り込む - 対話の可視化の可能性を探る

様々なシーンで見聞きする機会が増えている「グラフィックレコーディング」、皆さんはどのようなイメージを持っているでしょうか。 イベントの様子を描いている、まとめている、といったイメージが多いかもしれません。 私自身はグラフィックレコーディングを行うことはありませんが、自分がファシリテーションするワークショップにおいて、参加者の思考や対話を広げ深めるためにグラフィックレコーダーをアサインし、レコーディング、そして場に参加してもらうことがあります。 グラフィックレコーディングにつ

手で描いてヒラメキを生む

このペーパーレス社会で ペンと紙がなければ私はひらめく ことができません。 逆に言うと、描けば何かが必ず見える(ひらめく)。と思っています。 描けばなぜヒラメキがうまれるのか、ステップごとのコツを 私なりの考えでまとめてみます。 描いてひらめくプロセス *頭の中の棚卸しをする *頭の中に余白をつくる *ヒラメキの種を蒔く *考えを深める *頭の中の棚卸し -コツ:ひとりで対話しながらかく- 日々生活して感じていることや、体験、集めた情報、様々なインプットを とりあ

まちには いろんな かおが いて

ワークショップデザイン論を体系的・継続的に学びたいファシリテーターのためのコミュニティ『WORKSHOP DESIGN ACADEMIA(WDA)』に7月から参加しています。 説明をすっ飛ばすためにリンクを貼りましたが、説明をすっ飛ばしたというよりも、僕自身がひとに説明できる程WDAの活動の細かいところまで十分に把握出来ていないというのが本当のところです。 ワークショップデザインとかファシリテーションとか組織開発とか、もちろんそもそもそういうことに関心があるからこそWDA

ワークショップにおける体験のデザイン    ー五感六根の制約で「未来」を拓くー

五感を使って感じる中野民夫さんの「ファシリテーション革命 参加型の場づくりの技法 」には、ワークショップの「体験」について以下のように記載される。 体験 ワークショップは、「体験」の場である。言葉を使って頭で考えるだけでなく、五感を使って自然を感じたり、心や身体の全体を使って「体験」を積み重ねてねていく。 古きを温ねるー体験を直覚するー高尾山峰中修行会(しゅぎょうえ)というワークショップでのこと。 白い行衣に身を包んだ30人ほどの男性たちが一筋の滝の前に2列に並ぶ