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名前でいいんじゃないかな


ニュースを見ていて、
子どもの学校のことや自分の経験から
ちょっとここのところ考えていることがあるので聞いてください。

今、学校の子どもたちの名前を先生が呼ぶ時、友だち同士で呼ぶ時、みんな「名字さん付け」で呼ぶ傾向にあるらしいです。

それは
「嫌なあだ名をつけられないようにする」とか
多様性の問題で「〜くん、〜ちゃん、と呼ばれたくない人のために」とか、
いろいろ理由はあると思いますし、
みんなを男女関係なく「さん付け」するというのは良いとは思うのですが、

だったら、もういっそのこと、
名字に「さん付け」じゃなくて、
名前に「さん付け」にした方が良くないかなぁって。

地域や学校にもよると思うのですが、
多いのは「名字にさん付け」らしく。

たとえば、
「花中島マサル」男の子。

ちょっと前まで「花中島くん」もしくは「マサルくん」と呼ばれていたところ、
今の世の中の流れでは
「花中島さんと呼ぶようにしましょう」というふうになっています。

でも、名字にさん付けで統一するんだったら、もっと個を重んじて、
下の名前にさん付けで、
「マサルさん」で良いのでは、と思うのです。

社会に出たら名字にさん付けでよいと思いますが、
親のあれこれが子どもの姓に影響するうちは(そしてそのことにより子どもが複雑な気持ちになるうちは)
名字より名前に重きを置いて呼んだ方が混乱も招きにくいかなぁと。

たとえば…
(私の個人的な経験なのですが)
私の旧姓は「和田」でした。
私の子どもの頃の和田といえば「和田アキ子」か「和田勉」でした。だから私はアキ子と呼ばれたり弟は勉と呼ばれたり。
嫌でしたね。名字でいじられるの。名前もそうですけど、名字って自分でどうこうできないものじゃないですか。自分の意志に関係なく最初からついていて、それがそのままだったり変わったりする。特に名字はあだ名にしやすいんですよね。

親が離婚をしたり結婚したりで子どもの姓が変わった場合、周囲の人にあれこれ気づかれるのも嫌でしょうし、
本人も戸惑うと思います。

もちろん、正式な書類上のことはしっかり名字をつけてそのままでよいんですけど、それは先生や学校側が知っていればよいだけの話で。
子どもたち同士もお互いの名字(フルネーム)をうっすらは知っててもいいと思いますが、
名前を呼ぶ場合は「名前+さん」でいけたら混乱も少なくなりそう。

これは子どもの頃だけの話ではなく、
大人になって結婚することになった場合も、
姓が変わったかどうかで「結婚した」とか
「元の名字に戻ったということは離婚したのかな」とか「養子に入ったのかな」とか、
まぁ、考えますよね。

子どもの頃から、自分の名前に「さん付け」だけで呼ばれていたら、
その人の名前はずーっと大人になっても変わりません。結婚しようと離婚しようと何かがガラッと変わろうと関係なく。

「花中島マサルくん」が30年経って、いつのまにか「藤山マサルちゃん」になっていたとしても、みんなの中で「マサルさん」は「マサルさん」のまま。本人は何も変わらないですもんね。

みんなに「さん付け」では親しみがないと言われることがあります。たしかにそれはわかります。でも「さん付け」だと尊重されている感じもありますよね。そこに名字ではなく名前にさん付けだったら少しだけ親しみもプラスされそうなイメージです。(私の中で)

すでに名字ではなく、
名前に「さん付け」の地域や学校もあるかと思いますが、
「名字にさん付け」の話を聞いて、
チラッと思ったことを書かかせていただきました。(私は難しいことはわからずに思ったことをそのまま書いています)

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