音楽家も営業力が必要

夫はフリーランスの音楽家、妻は会社員で大黒柱です。

今回も夫婦についてではなく、音楽家について語りたいと思います。本人にさり気なく伝えても分かってもらえず、同じように音楽家としてうまくいかないな、と思っている方の目に留まれば幸いです。

音楽の世界は厳しいです。音楽大学を出たからと言って音楽の仕事が来るわけではありません。一般大学を出ていながらも音大レベルの技術を持ち合わせた人はたくさんいます。もちろん、世界的なコンクールに入賞したり有名な組織に所属している人に対しては肩書でオファーは来ます。でも基本的に会社の営業と同じで、動かないと売れないのだと私は考えております。

レベルがみんな横並びの場合、「営業力」は重要なカギとなってきます。ごまんといる音楽家の中で特定の人を選ぶ場合、音楽事務所に問い合わせるよりも先に知り合いに思い当たる人がいたらそちらのツテを使う人が多数でしょう。そのためにも少しでもいいから音楽家の人は自分の顔と名前を売ることが大切なのです。

ここからは営業のコツになってくると思うのですが、「お仕事くださいよー」と常に言っている人と「音楽家やってます、以上」の人だったら間違いなく前者の方が仕事依頼の声をかけやすいと思うのです。(単価を下げられるというリスクはありますが、今回は受注に重点を置きます)

うちの夫で足りないなと思うところはその営業力なのです。「お仕事くださいよ」が恥ずかしいことだと思っているのでしょうか。仕事がないのにそれを表に出さない。今の時代、YouTubeやSNSで発信する場があるのに誰にも発信しない。失敗を恐れる。その結果、仲の良い人たちからも「あの人って音楽活動まだしてるの?最近何かやってるの?」と言われる始末。

また、営業力に加え、どういったビジネスが流行っているか、どういったところに需要があるかを調べる情報収集力も弱いと感じています。企業や個人事業主であれば営業や販促、商品開発、チャネルの開拓、収支の管理はごく普通に行うのにそれをできない音楽家の多いこと。偏見かもしれませんが、特にクラッシックの音大出身者でそれができている人は少なく、一般大学の出身者に枠を取られていることも多いのではないでしょうか。

何が言いたいかというと、音楽志望で変なプライドがあって動けていない人はがむしゃらになって動けということ。プライドを捨てて動ける人にどんどんあなたの仕事は奪われますよということ。

厳しいことを言いますが、うちの夫はこのままでは音楽家にはなれないと思います。それのリスクヘッジとしてプログラミング教室を薦めており、いずれは諦めてくれる日が来るとは思いますが、一方で夫の夢をサポートしてあげたいと思ってしまうのも妻の本音。微力ながら広告を出したり営業の話をしてあげておりますが、夫が「なんでも仕事受けます!ありがとうございます!!」のポーズを見せてくれない限り私が受注しても継続が難しいでしょう。

身バレ覚悟がまだできていないのでここでは営業活動ができませんが、覚悟を決めた際には大々的に告知をしてまいります。

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