夫はフリーランスの音楽家、妻は会社員で大黒柱です。

前回のケンカから約1か月が経ちました。さすがに夫も今のコンビニフリーターのままではまずいと考えたようです。ただ、世間の動きを全く知らず、周囲にも社会に出て働いている友達が少ないのが音楽家。どういう仕事が世の中にあるのか全く分かっていないようです。

私は新卒で大手企業に就職したので新卒以外の就職がどれほど大変なのかは分かりません。ただ、前職でゲーム会社に入社した時に感じたことがありました。「プログラマー、エンジニアは学歴関係なく実力主義」。新卒で入社した会社は日本の大手企業で新卒＆大卒優遇の世界でした。高卒はせいぜい課長どまりでした。一方で前職の会社は高卒でも役員になっていたり、引きこもりで学校にほとんど通ってなかったという人、大学を出たけどミュージシャンを目指していた人…そんな人たちが優秀であればどんどん昇進して活躍をしていく世界でした。

しかも、プログラマーは家でできるのか、管理部門と比べて在宅ワーク者が多い。正社員ではなく業務委託として働いて副業をしている人も。これはもしかしたら夫の好きな音楽も続けられるのではないかと思い、プログラマーを提案してみました。

ただ、私もIT業界に強くない初心者。プログラミング言語ってたくさんあるみたいだけど何を勉強したらいいの？　どうやってプログラマーになったらいいの？など見当がつきませんでした。夫も夫で興味はあるものの、動く気配なし。知り合いにプログラマーいないの？その人に聞いてみたら？と言い、ようやくプログラマーではないけれどSEの方とお話ししてもらいました。その方曰く、「まずは何を作りたいか。それによって習得する言語もスキルも変わる」とのことでした。やはり他の仕事で何をやりたいかが大事なんですね。うちの夫のように「働かないといけないから今からできそうな職種」という生半可な気持ちではダメみたいです。

「やっぱり目的がないと働いても続かないよ。何か音楽以外に興味があるものってある？」と問いただすと夫が「ゲーム作りたい」と言い出しました。私自身、ゲーム業界におりましたが、個人的にはハードワーカーの集まりに嫌気がさしてしまったけれど、好きな人は楽しそうに働いている。リリース前の追い込みなんかも楽しそうに夜遅くまで取り組んでいた。よし・・・ゲームが好きで作りたいならゲーム会社で使える言語を勉強してくれ。

そう思って独自でいろいろと調べてみて、とあるツールをインストールしてみたものの、思わぬ障壁が待っておりました。長くなりそうなので、続きは次の記事で。

それにしても夫を動かすためにはお母さんや先生のようにぴったりとくっつついてないといけない。こんな人が自立して社会で働けるのだろうか・・・。