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アラ還夫婦のお伊勢さんの旅①


ネットで旅行の申し込みを終え、1番先にしたことは、
「靴を買って履きならす」
歩く旅になることは、わかってました。

新幹線は新横浜から名古屋の往復。
名古屋から二見浦まで特急みえの往復。
このチケットだけが乗るとわかっている乗り物。
ちょっと前に伊勢に行っていた友達から、最近の地方はタクシーが拾えないと聞いていたし、夫はレンタカーも借りないと、キッパリ言っていたから。

よし、歩くぞ。江戸っ子のように!

最近の伊勢詣では、
伊勢神宮の外宮、内宮。
それから夫婦岩とか、ミキモトとか、鳥羽水族館へいくのが、モデルコースなんだそうです。

江戸時代は、
夫婦岩のある二見浦にいき、旅の疲れと穢れを洗いおとし、禊いでから伊勢神宮外宮、内宮だった、とあるのを知った夫。
「まず二見浦でしょ」となりました。

伊勢神宮のある伊勢市という駅はとても大きく、地方都市らしい駅なのですが、二駅進んだ「二見浦駅」は、無人駅。

2両編成 指定席は1両車の1番から6番まで、あとは自由席
ふたみうら、かと思ってたらふたみのうら


切符のシステムもなんだかアナログで、車内の車掌さんが現金でもらうという、懐かしい風景でした。

二見浦駅の全景

夫婦岩をモチーフにしたのかなー?
可愛い建物ですよね。

この駅から夫婦岩まで、歩くと1キロちょい。2台停まってたタクシーは、すでに千客万来。
タクシーに乗り損ねたワタシと夫は、歩いてみることにしました。

閑散とした駅前。拡張工事したバイパス。
なんだ、この、行政から置き去りにされた感。ほら道路繋げたぞ、便利にしたべ?みたいな。なんていう批判めいた気持ちを抱きつつ、歩き出したのです。神聖なとこいくはずなのに、ワタシの脳内はエセ社会派なおばちゃん。

バイパスを渡ると、ほんの少し風景に変化が。参道らしくなってきた。
およっ!こうなってると、歩くの楽しくなりそうよ?
単細胞ははしゃぎ出す。

台風予報が外れ、真夏日となった9月2日の伊勢は35度。
雨よりいいよね、と言いながら歩いていくと、でた!赤福。

ワタシがかき氷。夫は抹茶セット
安い!

このあと、どこ行っても見かける赤福の茶屋は、見事に大行列。
けど二見浦の赤福は、待ち時間5分ほどの穴場でした。

かき氷の中から、有名な赤福が出てきた出てきた。
こし餡より粒餡の方が好きだけど、伊勢来たんだから、赤福は食べとかないとね。

そしてさらに夫婦岩方面に向かい海沿いにいくと、なんと!
旅館街!!

すっかり寂れて廃れてる色合いが漂ってましたが、
我々夫婦にとっては見応えのある古き良き木造建築物だらけで、徒歩を選択した自分たちを、褒め称えあう!
ええとこやーん!! 今度はエセ関西弁。

菊一文字という銘の刃物屋さん

植木屋の夫が行きたいなぁ、でもそんな時間ないかなぁ、駅からも宿からも離れてるなぁ、と悶々としていた刃物屋さんが目の前に!
赤福の真ん前だった。

蘇民将来子孫繁栄

歩きながら、ワタシが気になって気になって仕方ないのは、
このしめ飾り。
あれ、9月よね?

てもね、どっこの軒先にもかかってる。
大きいの、普通の、大きすぎるの、と一軒残らず飾ってるんだけど、小さいのはない。
民の本気さが見えるしめ飾りなのです。

装飾には果物あり、飾りあり、個性も見え隠れするしめ飾りなんて、みたことない!

気になる。気になって仕方がない。
蘇民将来とは、なんぞ?
なんで夏なのに飾られてるん?

そんな、ワタシは、この旅のガイドさんともいえるオジサンと出会うのです。

長くなりすぎたから、つづく。

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