ひと色展【短文】*夢を見た*
叔父さんと山に行く夢をみた
昔は8人もいた、血のつながった伯父さん叔母さんが
今ではもうその叔父さん一人になってしまった
でも叔父さんは若々しくてカッコよくて元気だ
今年は叔父さんのところに遊びに行く約束をしている。
その遊びに行く前に、夢で一緒に山に登っていた
足元には小さな花が咲き、葉っぱの上には小さな虫
そんな広場について崖をみあげると
そこには羽をひろげたクジャク!
叔父さんと目をまるくして見上げるのだけれど
二人とも「クジャク」という名前が出てこない
ええと、ええと…あの鳥の名前はなんだっけ…
そうだ、クジャク。孔雀。ピーコックだ。
なぜか、ピーコック、まで思い出したところで目が覚めた。
夢の中のクジャクは何色だっただろうか。
あの夢には色がついていただろうか
ついていた。小さな花は青く、虫は緑色だった。
でもクジャクの色は思い出せない
ピーコックブルーだったかもしれない、と
この色を知って思った
クジャクの夢はきっと吉兆だ。
これから良いことがいっぱいやってくるのだ。
わたしにも、叔父さんにも、
これを読んだあなたにも。
*イシノアサミさんのひと色展コラボに参加させていただきました。イシノアサミさん、ありがとうございます。
*ピーコックブルーから生まれた小品です。
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