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小走りできないわたしがチリツモでダッシュするまでの話

「もう赤に変わっちゃう……」
点滅する信号を見ながら立ちつくす毎日。

昨年の今ごろ、わたしは小走りができませんでした。
あるメソッドをとり入れ、考え方のクセをなおし小さなことにコツコツ取り組んだ結果、日常を元気に過ごす体力と新しいことに挑戦する気持ちを取り戻しました。
その取り組みと変化について書いた初めてのnoteです。

継続が苦手、新しいことに尻込みしてしまう、ブランクがあることを再開したい。そのように感じるあなたの、新たな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。


小走りできない理由

2022年9月、珍しい病気で8年闘病の末、頭の手術を受けました。
2023年2月、手術から5か月経過。表面上は元気に見えますが、元通りの生活を送れずにいました。小走りできないこともこのひとつ。
日常生活はまだまだ「できない」ことでいっぱいです。

日常生活でできないこと

  1. 下を向けない
    お風呂で髪を洗うとき、靴をはくとき、床にあるものを拾うとき。何気ない動作で下を向きますが、いちいち声をあげていました。

  2. いきめない
    お恥ずかしい話、トイレでの力の入れ方がわかりませんでした。薬に頼るのはいやでしたが、この期間は酸化マグネシウムを服用しました。

  3. ものが持てない
    右後頭部を手術したので、右側に負担がかかり重いものが持てません。2キロのお米で危機感を覚えるほどでした。

  4. 運動できない
    左側に負担がかかる中、コリをケアしたいのにストレッチもままならず、小走りなど振動を伴う運動や下方向に圧がかかる運動もできません。

  5. 時間が足りない
    一つの動作にいちいち時間がかかります。5分前行動どころか、10分前行動で不測の事態にそなえなければなりません。

押し寄せる不安

人生初の開頭手術。病気は治っても、その後不自由ない日常に戻るまでどれくらいの期間が必要か予測できていませんでした。
「手術は成功したのに……」毎日このような思いでいっぱい。
できないことだらけの日々は、自己肯定感を容赦なく引き下げていきます。

このままでは自分がダメになる!
不安な気持ちが恐怖に変わりそうな中で、わたしはひとすじの光を見つけます。

セルフコーチングとの出会い

この状況を変えるべく、わらにもすがる思いで情報を集めていました。
SNSでつながっていたメンタルコーチがセルフコーチングの新規受講生を募集されており、説明会に参加しました。
そこで「とにかく自分を変えたい! どうにか変わりたいんです!」と相談し、3か月にわたる「自己否定手放しワーク」がはじまりました。

自己否定手放しワークで行ったこと

このワークでは「変えたいこと」「自分が大切にしたいこと」「3か月後どうなりたいか」「10年後の夢」など、自分を深掘りする作業に数多く取り組みました。
とにかく書く、書く、書く! 頭が沸騰して心の重さを忘れるくらい書いて、自分と向きあいます。
その結果、ありのままを受け入れる、がまったくできていなかったわたしが浮き彫りに。そのころのワークノートをふりかえると「過去の栄光にしがみつき、完璧主義で自分に対してドS級に厳しいべき人間」だったことがいやというほど 表れており、苦笑いしてしまいます。

私を変えたひとつのワーク

「こんなはずじゃなかった」「こんな自分はいやだ」……それを変えるために行ったスモールウィンリスト。これが功を奏しました。
どんなに些細なことでもいいから「よかったこと」「できたこと」を毎日10個書き出します。
最初は1日10個? いやいや無理! と思いました。しかし、どんなに些細なことでもいいと言われると不思議なことに探し出すのです。こじつけでも何でも「よかった探し」のはじまりです。ここまでくれば、まるでわたしはポリアンナ(ハウス世界名作劇場)状態!

これがきっかけで「小さな幸せ」や「日々のがんばり」に気づくようになりました。

「わたしはずっとがんばり続けてきたのではないか?」

スモールウィンリストを書き出す中でそのように考えることも増えました。
例えば音楽。6歳から始めた電子オルガンは耳の病気でプロを目指すことはできませんでした。ただ、40歳まではステージに立ち、47歳の今は歌に形を変えて続けています。
続いて美容の仕事。未経験で異業種に飛び込んで苦労しましたが、がんばってきたからこそ、病気で仕事を失った今もお客様とつながっています。現場を退いてからは美容健康関連のコラムを書いたり、月に一度のハンドトリートメント施術を続けたりと、ご縁をいただいています。

新たなことへの挑戦と継続

手術前後からここ1年半続いていることも増えていました。

  1. 会社から自宅までの片道25分だけ歩く
    片道だけ、が継続のポイント。往復は、できるときにやればいい。頑張りすぎない、は継続するうえで大切な要素です。

  2. 朝イチのコーヒーをやめてお茶持参
    酷い貧血で、主治医から「当日までに治さなかったら、手術しない!」と言われ、鉄の吸収を妨げるコーヒーをやめたのがきっかけです。毎朝のハーブティー選びでモチベーションアップにもつながります。

  3. 歯みがき時の体幹トレーニング
    たかが3分、されど3分。ぼーっと立っていても同じ時間が経つのなら、活用しない手はありません。

  4. スキあらばワイドスクワット
    煮込み料理の途中に、レンチンしているスキマ時間に。RIZAPよりchocoZAPより継続しやすいのは「家事ZAP」です。

このように小さなさなことでも、やり始めた時は「絶対続けるんだ!」という強い意志が必要でした。
ただ「わたし、思ったよりできている! 続いている!」と自分で認められるようになって、自己肯定感が上がるスピードは激変しました。
できないことだらけで時間が足りないという思いが輪をかけ、スキマ時間活用方法を見つけたり、新しいことに挑戦したりといったことが楽しくて仕方ありません。
限られた時間の中でいくつ習慣化できるか。やりたくてもできなかったころの時間を取り戻すには「今できることを、ちりも積もれば山となる戦法」で続けるしかないのです。
このチリツモコツコツはわたしの当たり前になり、できることが広がって自信につながりました。
「ココロもカラダも今より少しだけ力をつけて小さな幸せをつみ上げる」
これがわたしなりの自己肯定感の上げ方です。

2024年2月現在、私のチリツモ活動はさらに増加中。

これだけは無理だろうと思っていた朝活を始め、朝の時間を手帳整理と音楽の練習に使いはじめました。
また8時間座りっぱなしの仕事をしているので、運動不足解消のためにマンションの階段を7階まで2往復上り下りして脚を鍛えています。

さいごに

他人と比較することをやめ、過去の自分と比較する。
どう変わったのか? どうなりたいのか?
自分が描く理想の姿が大きければ大きいほど、小さなことから攻める。
コツコツは勝つコツ! この気持ちと行動の習慣化がわたしを変えました。

何事も続かない、飽きやすい、新しいことに取り組む勇気が出ない……。
わたしのX(Twitter)のリプライにもたまに見られるこの言葉。
どんなに小さくても続けていることがあるはず。そこに目を向けて「あなたなりのチリツモコツコツ」を続けてみてはいかがでしょうか。

大丈夫! 小走りできなかったわたしはチリツモコツコツで1年頑張った今、横断歩道をさっそうと歩き、駅の階段なんてダッシュで駆け上がれるようになりましたから!

日々のチリツモ活動についてポストしています。フォローしてくださったら泣いてよろこびます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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