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国立国会図書館 文学さんぽ2023 ③.5

 この記事は、2023年10月14日から22日まで、東日本(関東→東北)を旅した記録で、旅の3日目、4本目の記事になります。(全12記事揃い次第繋げます)

国立国会図書館の東京本館に行ってきたぞ!

超・快晴!でも今日は一日中ここに籠るぜ!

 今までデジタルアーカイブではお世話になっていたんですが、現地に行く機会がなかなかなくて、(というか遠征したら予定は文学館で埋まってんだ)今回ようやく来れました!
 この日は月曜日だったんですが、文学館は月曜が休みのところが殆どなので、年末年始と日祝と第3水曜以外開いているのが嬉しい。(今までは月曜でもやっている、鷗外記念館、新宿歴博に行っていた)
 まあ、当たり前ですが、重要な文書の宝庫なので、館内の写真はありません。文章ばかりになりますが、これも文学さんぽの記録として残しておきます。

最初に渡される利用案内のパンフレット。

 まず、ここに来て初めてやることは、新館1階の入り口で,【登録利用者カードを作る】ことです。(入館資格は満18歳以上となっています。
 ただし、どうしても入館して資料検索したいという場合、高校生までの方は事前に電話で相談できるらしいです)

発行3年間有効。使用していれば期限は随時更新。

 オンラインで既に登録している人はカード作るだけ、まだの人は最初から、必要事項を紙に書いて受付の方に提出。
 数分でカードが出来上がってくるので、それを持ってゲートを通ったり、端末を操作したり、複写をお願いしたり、といった感じで、館内のあらゆる場面でカードを使用します。
 なので、パスケースなどに入れて首からぶら下げるなどして、すぐ使えるようにしておいた方が良いかと。

 手荷物も持ち歩きがダメなので、ロッカーに預けて、貴重品は透明な手提げ袋の無料貸し出しがあるので、それに入れて持ち歩く形。(大き目の図書館や古書市なんかでもありますよね)透明度や大きささえクリアできていれば、持参した袋でもかまわないそうです。
 当然、館内私語厳禁なので、電話は館外か既定の場所で。
 水分補給は、蓋の付いたものなら持ち歩きは可ですが、飲む場所は決められているので、最寄りの給水スポットはあらかじめ確認しておきましょう。(本や端末が濡れたら大変ですもんね)

 端末の脇にあるカードリーダーにカードを置いて、ログインし、資料を検索。
 普通に、キーワード検索や年月日などの検索で、ヒットしたものが上がってくるので、それを虱潰しに見ていくおしごと……なのは、デジタルアーカイブでも同じなんですが、自宅のノートPCと違って見やすいのなんのって!
 検索がサクサク軽いのもですが、デジタル資料の拡縮なんかもすっごい操作しやすい……。なにこれ同じ環境にしたい……。
 あまりの操作性に、自宅で見られるデジタル資料何本か読んじゃったよw
 家でもっかい見て、プリントするの面倒なので、デジタル資料の複写を頼むことに。アナログ人間なので、紙にゴリッゴリ書き込むんですよね。なので紙にしないとダメなんです……。
 
 端末から、複写依頼をぽちっとして、複写カウンターへ移動。
 そちらでカードを通して、印刷を開始してもらい、待つこと数分。刷り上がったものが正しいかどうか確認して、OKなら印刷代を支払って終了。
 支払いも交通ICなどのタッチ決済可なので、全てがパスケースを「ピッ」で終わるのでありがてぇ。
 移動したついでに、遅めのお昼をとろうと本館6階の食堂へ。
 15時を過ぎていたので、日替わり定食やらは売り切れており、ラーメンかカレーの二択でしたが、ここのカレー、じゃがいも丸ごと入ってる!っていうのが気になって、カレーに。

写真はミニカレー。ミニでも充分なボリューム。

 通常サイズはじゃがいもが2個になるそう。それはさすがに喰えんわ。
 ミニじゃなければカツをオンしたやつもありましたが、あまり満腹になりすぎても頭まわんなくなるし。
 辛さは程よい辛さ、といった感じ。甘口って訳でもなく、かといって辛すぎないので、「水、水っ」ってならないから、万人向けのカレーといった感じ。普通に美味しかったし、じゃがいも丸ごとは嬉しいよなぁ~。ホクホク系というよりしっとり系のお芋でした。
 今度レトルトカレー食べるとき、メークインレンチンして入れよう(*´ω`*)

 そうそう、6階の食堂の横に売店があるんですが、いい買い物しました!

A4サイズがスッポリ!マチもあるので、多少の厚みもOK!

 このクリアファイル、めっちゃ使いやすい!!!
 文学館いく時、なるべく手は空けておきたい、でも出品目録や図録を入れるのにトートに折れ防止のためのファイル入れて持ち歩きたい!ので、いつも普通の横から差し込むクリアファイルとか持ち歩いていたんですが、いちいち袋から出して入れないとダメなんですよ。
 それが、これだと、トートに入れたまま「スポッ」とインできる!!
 既にお使いの方は何を今さら案件でしょうけど、この装備で文学館巡り、かなり便利です……!映えとかいらん!展示見ることに集中できることがすべてだから!
 この後の展示、全部コイツが大活躍でした。ありがとう国会図書館の売店……。

 昼食を終えて、今度はデジタル化してない資料を中心に検索。
 葉山嘉樹に関する論文や、全集未収録作品などを調べていたんですが、まー、ことごとくデジタル化作業中だったり、貸し出し中だったりで、興味ある人がいるっていう嬉しさ半分、ぐぬう……ともなる。
 あと、貸し出し中の論文が、関西館にはあるっていうね。今かよ。帰ったら近々行くわ。(関西館でスキャンしてもらい複写データを今すぐ本館でプリント、みたいなことはできないらしいです。遠隔複写依頼で自宅に後日配送は可)
 とりあえず、今本館にある資料をいくつかチョイスして、どのページが必要か見てみないと解らないので、3冊の閲覧申請を出して、図書カウンターへ。(一度に出してもらえる本には限りがあり、図書5点・雑誌10点など決まっているので注意)
 資料を探してカウンターへもってきてもらうのに20分ほどかかるため、その辺を計算に入れて動いた方がホントは効率は良い。
 次回は先にこっちやってからデジタル資料見よう……。
 カウンターで資料を受け取ったら、閲覧コーナーで目を通して、複写が必要な箇所に付箋代わりの紙を挟んでいき、その本のタイトルや、複写したいページ(見開き換算+1という計算)などを用紙に記入して、再びカウンターへ。
 この工程(ページ数記入の方法とか)は少し複雑なためか、カウンターの近くにスタッフさんが常駐されているのか、用紙をさがしてキョロキョロしていた私を見て親切に声をかけてくださいました。とてもありがたかったです。)
 そこからはデジタルの時と同じように、確認して支払って、コピーをもらう。最後に閲覧した資料を返却して終わり。
 閉館10分前に外に出た時には陽もどっぷり。あっという間に時間(と複写に使ったお金)が溶けましたとさ。

 で、ここで終わらないのが今回のレポ。
 デジタル資料で調べていたものなんですけど、流石にちょっと複写じゃ間に合わん……てことで、日本の古本屋さんで本を検索し、運よく持っている書店さんが見つかったので、国会図書館のある永田町駅から超絶アクセスのいい本の町・神保町まで買いに行くことにしました。
 流石に閉店時間過ぎるかも!って状態だったので、間に合わんかったら翌日にするつもりで在庫確認の電話をしたら、「閉店後も少し店にいるので大丈夫ですよ」と言ってくださり、とりあえず脊髄反射で向かうことに。
 閉店時間数分すぎて到着し、用意して待っていてくださった本を確認して、無事ゲットできました。
 その日たまたま残る予定があったのかもしれないし、私が国会図書館にいると聞いて調べたいことがあるのを察してくださったからかもしれないけど、数千円の一冊の本のために「待ってますよ」と言ってもらったのが、ものすごくあたたかく感じて(もちろん申し訳なさも同じくらい感じるんだけど)、欲しい本が買えたこと以上に、<良いお買い物>をさせていただいたなと思いました。
 軍学堂さん、その節は大変お世話になりました!おかげで調べたいことがスムーズになり、デジタルより目にも優しく捗ります……!

左が軍学堂さん、右が虔十書林さんで購入。

 目当ての本を手に入れても、そのまま帰るのは勿体ない町です、神保町。
 ただ、さすがに書店はほぼ閉店。開いているお店の中で、自分に関係のありそうな本に強いお店といえば、虔十書林さん。
 店名からお察しですが、宮沢賢治関連で以前も立ち寄らせていただいていたので、今回も覗かせていただきました。そこで買ったのが写真右。
 いつも丁寧にカワイイ包装紙をかけてくださるんですよね。他店で買った本をぶら下げていたので、それについても声かけてくださったりもして、個人の古書店で買い物するのちょっとドキドキする……って方も、ここなら入りやすいんじゃないかなと思ったり。ここでも<良いお買い物>をさせていただきました。

 ミッションをこなして、晩御飯でも食べるか!ってことで、恒例のグルメコーナーに入りたいところなんですが……ええ、今回の旅、まだ半分も終わってないんですよ……。
 ホントはね、キッチン南海、喫茶さぼうる、天ぷらはちまき……久々に行きたい店いっぱいありますよ……。
 でも、ここは出費を抑えて、早めに食って早めに寝るべきなんですよね。
 ということで、虔十書林さんの向かいのチェーンのそば屋さんでワンコインで済ませました……。いや、普通に安定の味でしたけども。
 次は、じっくり本見て、たべるぞー!

いや、480円でこれは充分美味かったですよ!
でも、駅でタルト安かったから買っちゃうっていうね。甘いものは必要経費。

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