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福岡市が日本随一の国際都市になる?! 5つの理由

天神や博多の再開発が進むなど、街の景色が目まぐるしく変化している福岡市。その多くが2025年から2030年頃に完成する予定ですが、単に建物が建て替わるだけの話ではないと思っています。
タイトルにもある通り、日本随一の国際都市へと生まれ変わる変化が、着々と進んでいます。それを5つご紹介します。

(1) 空港の進化

端的に言うと、2024年〜2025年頃に第二滑走路ができて、国際線の発着が増加することが見込まれています。それによって外国人の観光客やビジネス層が増えます。

上図は少し古いデータですが、福岡空港は滑走路一本の空港としては日本一の発着回数となっており、これが二本になることで以下のような成長が見込まれています。

30年後までに
・国際線を3.7倍に
・旅客数は約1.5倍の3500万人に
・合計100路線体制(国際線67路線・国内線33路線)

日本経済新聞(2018/07/18)

これに伴い、空港周辺にはホテルなど複合施設の建設も予定されています。
空港の運営には、世界中の旅行者から評価されているシンガポール・チャンギ空港も加わっている点も期待ができます。
福岡は、ソウル・上海・台北などアジアの主要都市が身近で、東京や札幌などに行くのとそれほど変わらない感覚で移動できるのが魅力。そして、福岡空港から地下鉄で博多に5分・天神に10分で着くのも魅力。
高いポテンシャルを持つ空港なだけに、今後の変化が楽しみです。

(2) 交通の進化

前章でも述べた通り、福岡空港のアクセスは素晴らしく、日本で一番都心に近い空港と言えます。世界トップクラスとも言われています。

さらに、到着口の目の前のエスカレーターを降りてすぐに地下鉄の改札口があるので、例えば「飛行機を降りて15分後の会議に間に合う」みたいなこともあり得るのです。

ここまでのお話は、すでに運行している地下鉄空港線についてでしたが、進化のポイントは地下鉄七隈線です。
現在は天神南〜橋本区間を運行していますが、まず2023年3月に天神南〜博多区間が開通となります。その後、福岡空港国際線ターミナルまで延伸する計画もあるそうで、これが実現されればより一層海外との距離が近くなります。

また、海外を訪れた際に地味に苦労するのが運賃の支払い問題。現金で切符を買うのもなかなか難しい。
そこで、地下鉄やJRではVisaタッチ決済対応の自動改札機が導入されています。

これによって外国人の方も交通機関を利用しやすくなるのではないでしょうか。

(3) ホテルやオフィスの進化

福岡は海外のVIPやセレブが泊まれる超一流ホテルが少ないことが課題と言われています。
そこでまず期待されるのが2023年開業予定のザ・リッツ・カールトン福岡ですね。

また、博多のANAクラウンプラザホテルも建て替えが決まっており、インターコンチネンタルホテルになるという噂もあります。
これらは天神ビッグバン・博多コネクティッドという都心部の大規模再開発プロジェクトの一環として建設されています。そもそもこれらのプロジェクトは国家戦略特区(グローバル創業・雇用創出)の権利を活かした「ビルの高さ制限緩和」を活かした計画。その文字通り、スタートアップや企業誘致など経済成長が大目的として存在します。なので、ホテルと併設してオフィスビルも次々に誕生しています。

古き良き商店街である新天町も再開発の対象となったようで、これには賛否両論あるようですが、数年後には高層ビルや一流ホテルが立ち並び、いま福岡にないような企業が進出し、海外のビジネスパーソンも多く働く、そんな風景に生まれ変わっていくことでしょう。

(4) 観光の進化

「今度福岡に行くから、市内のおすすめ観光スポット教えて!」と言われて困るのが福岡市民あるある。
太宰府天満宮や糸島は有名だけど福岡市内ではない。
あとは、福岡タワー?と考えるが、そもそも自分自身が行ったことないのでおすすめしにくい。結果、美味しい飲食店をいくつか紹介する、というパターンの人が多いのではないでしょうか。

福岡市は、市内観光の注力事業として「博多旧市街」を数年前から進めています。博多は古来から大陸との交流が盛んで、文化や宗教など常に新しいものが入ってくる場所でした。神社仏閣の数も多く、「京都に次ぐ多さ」という話を聞いた記憶があります(曖昧)。

(2)章で述べた地下鉄七隈線延伸に伴い、来年「櫛田神社前駅」が開業しますが、櫛田神社は山笠の中心となる場所。

そこから徒歩圏内に歴史的な場所がたくさんあり、承天寺が代表的。ここのライトアップは美しく、京都の高台寺に匹敵するのではないでしょうか。(個人の感想です)

外国人観光客の方々にも、京都とは一味違う日本文化を感じてもらえると思います。

また、最近はSDGsや環境問題などの影響を受け、自然体験型の観光がトレンドになってきているようです。
福岡市では志賀島(金印が発見された場所)をサイクリングスポットとして整備を進めているようで、こちらにも今後外国人観光客が多く訪れるかもしれません。

(5) まちを誇りに思う福岡市民

福岡市が日本随一の国際都市になるかもしれない理由の5つめ。それは、シビックプライドが高く、若者が多いことが特徴の「福岡市民」です。

国際化は、多言語対応がされたりインフラ面を整えるだけでは成り立ちません。他の国の方々から、「福岡の人って魅力的、素晴らしい」って思ってもらうことが大切だと思っています。

福岡市民は、自分たちのまちのことを誇りに思っています。
福岡出身の方が、「福岡めっちゃいいよ!」と言う人が多いという実感もあります。

また、福岡市は若者の割合が多いことも特徴です。

つまりこの若者世代がこれからも「福岡が好き」「誇りに思う」と言い続けられるようなまちづくりをしていくことが、国際都市になっていく上でとても大事なことだと思います。


いかがでしたか。
このように、ハード面、ソフト面、そして人。全方位で国際都市への進化が進んでいるのが今の福岡市です。

東京や大阪とは毛色の違う大都市。他の地方都市より突出した進化のスピード。福岡が日本随一の存在として、世界中から注目されるまちになっていくと良いなと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
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普段はLINE Fukuoka株式会社でSmart Cityプロジェクトを推進しています。
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