僕のことを知ってもらえるのなら

本当に嬉しいんだ

どうしても

どうしても

君に伝えたい

僕はどうして生まれたのか

ずっとずっと思い悩んできた

誰にもそのことを見せずに

これまで生きてきて

友人という名の関係の中

僕はずっと本当の自分のことなど

見せることなく

それでも一生懸命に生きてきた

社会という名の

大きな世界に出て

誰にも言えずにいることも

家族という名のつながりにさえ

見せずにいた

この僕というものを

仕事というものに変換して

社会というものに

この僕というものを

示そうとしてきた

それが僕が唯一の

僕というものを見出だす

手段であった

時が経って

僕は知ることとなった

社会という場において

僕の成してきたことを

讃え

それが君であると伝えくるものあれば

これから先も

君には成すことがあると

伝えくるものもある

僕は

この僕というものを

社会という名の

大きな世界に

誰にも言えずにいることを

仕事というものに変換し

成していくだろう

僕のことを知ってもらえるのなら

本当に嬉しいんだ

どうしても

どうしても

君に伝えたい

2020.11.03. Minako