Minako

関心は、本と本屋、村上春樹、アート、兎、動物、植物、空、自然、復興支援。パステルと色…

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関心は、本と本屋、村上春樹、アート、兎、動物、植物、空、自然、復興支援。パステルと色鉛筆などで絵を描いています。 PSAマスターインストラクター。本屋さんを開こうと考えています。

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不妊治療を巡る世界から

先日の海に、親子が来ていた。 この写真を見て思うのは、子供連れを見れば、羨ましかった時は何だったのだろうかということだ。なにも否定しているわけでもない。ただただ子供がほしいと願い、不妊治療を受けていた頃、何を見ていたのだろう。綺麗な景色も、美しいものも見て、大事な友人もいたけれど、いつもいつも子供がほしいという気持ちをどこかに抱えていた。その時にもし、同じ景色を見たのならば、海を見る前に親子に目がいっていただろう。 当時の不妊治療といえば、保険適用など遥か遠い話のように高

    • パイとサブレによって起こる解放感

      最近、お菓子作りをしている。そもそもは、頂きものの林檎を美味しいうちに食べるにはどうすれば良いか、ということからタルトタタン風のケーキを焼いてみたのだ。タルトタタン風、であって、タルトタタンではなかったが、今度はタルトタタンにチャレンジしてみようと思う楽しさであった。 その次に、林檎とカマンベールチーズにデザートキッシュなるものを焼いてみた。以前は、友達が遊びに来てくれた時などに野菜を入れたキッシュを焼いたことがあって、パイ皿はあるから、すぐに作ることができた。焼き上がりに

      • 感想という表現。

        紅葉の生み出す光景に思う。 いろんなひとの影響を受けていい。そして、どのような文章を書こうか、どのような絵を描こうか、考えすぎていた。 いつだったか、私の書いている文章を読んでくれた20代の男性が「ミクロからマクロまで書いているんですね」という感想をくれた。後々になって、その感想の面白さを知った。 何も考えすぎずに、書いたり描いたりすればいいのだ。

        • 綺麗に浮かぶ三日月と

          まっさらな空に、三日月が綺麗に浮かんでいた。すーっと飛行機が通って、静かに雲を描いていた。気がつけと、冬の気配を感じる。 先日出てきた言葉を載せてみよう。たぶん、今晩のニュースに合っている。 君、鎮まりゆく その心 守りながら 歩み続け どこへ その豊かな心 持ちゆくのか 2020.11.18.

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        不妊治療を巡る世界から

          クラシックなお豆腐屋さん

          家の中で窓を開けて過ごしていると、様々な音が入ってくる。通学途中の子供の声であるとか、犬の散歩のひとびとの気配だとか、そのようなものは日々のことであって、だいたいが決まった時間に耳に入ってくる。ここ数日の間に、懐かしい音を聞いた。ひとつは、焼き芋屋さんのアナウンス音。11月に入り、美味しそうなサツマイモを見かける季節になった。焼き芋といえばホコホコと温まるイメージで、サツマイモの名産地の焼き芋を食べられたらと思う。そのような年齢になった。 そして、もうひとつの懐かしい音は、

          クラシックなお豆腐屋さん

          語りかける本

          カフェに来て読書をしていると、ふくふくとした赤ちゃんを抱いた女性が立っていた。なんだか、平和な光景を見ている。あの赤ちゃんが学校に行く頃、大人になる頃、どのような環境になっているのだろう。私が学校に通った頃とも、現在とも、ずいぶんと変化しているのだろう。 カフェは、いつもより空いていて、ここに来るといつも同じ席で勉強をしている年配の男性が、今日はいなかった。どことなく寂しい気持ちになるのが不思議だ。時間は進んでいて、コーヒーも、店内も、クリスマスカラーになっている。そのコー

          語りかける本

          それでは、進もうか。

          子供の頃から、沢山の選択肢の中を生きてきて 気がつけば、道をそれていた。 やりたいと 思っていたことを やりたいと 思うことを 選択すれば良いということだ。 何を今更、など無きことよ。 再び想う。 ずっと知っていたそのことを 改めて想う。 それでは、進もうか。

          それでは、進もうか。

          生きる原動力

          気づいたのだが、30歳になった頃、老後はハワイに語学留学に行こうと考えていた。それから、やりたいことがもっともっと沢山あって、それはすぐに行動しないからだとか、夢想ではないと思っている。 実際にその時期に、ハワイに語学留学に行きたいかと言えば、それとは違った願望になるかもしれないが、それほどの意欲があったのだ。なぜそのような願望が置き去りにされていたのかと言えば、ここ数年のセミナー通いだとかスピリチュアルと名のつくものの影響だったのではと感じている。それらを否定するのではな

          生きる原動力

          ひとり佇むこの部屋で

          ひとり佇むこの部屋で 僕は長い長い間 考えつづけていた どのようにすれば この時を この僕を いかし生きることができるだろう ひとり佇むこの部屋で 僕はこの国のこれからを 考えつづけていた 小さな小さな この部屋を 大きな大きな世界に 変えることを ひとり佇むこの部屋で 僕はこれからの未来を 考えつづけていた 何をも知らず 何をも持たず 何もないと思っていた この僕を どのように いかし生きることができるだろう これから始まる

          ひとり佇むこの部屋で

          子供がほしい気持ちを話すなら

          正直に言うのなら、私は子供がほしかった。子供がいれば、それで全てが解決するように思っていたからだ。ひとりでも、ふたりでも、もしも子供がいるならば、人生における時間というものを子育てというものに充て、夫婦の会話というものを子育てという会話に変え、友人付き合いというものを、子育ていうものから得ることができる。 言うなれば、30代の始めの頃までは、そのように考えていたのだ。夫の仕事が忙しかったこともあるだろう。周囲に、子育て中の友人が多かった、それも影響していただろう。子育てをし

          子供がほしい気持ちを話すなら

          その所在について

          考えるところあって、模様替えをしてみた。ひとつのチェストを移動しただけだが、ずいぶんと寝室がすっきりした。どこか、はみ出していたような本たちを、ほかの本と同じ部屋に移すということで、たとえば無造作に置いてある時も、その所在を感じられるような変化がある。

          その所在について

          僕のことを知ってもらえるのなら

          僕のことを知ってもらえるのなら 本当に嬉しいんだ どうしても どうしても 君に伝えたい 僕はどうして生まれたのか ずっとずっと思い悩んできた 誰にもそのことを見せずに これまで生きてきて 友人という名の関係の中 僕はずっと本当の自分のことなど 見せることなく それでも一生懸命に生きてきた 社会という名の 大きな世界に出て 誰にも言えずにいることも 家族という名のつながりにさえ 見せずにいた この僕というものを 仕事というものに変換して

          僕のことを知ってもらえるのなら

          川というものは

          川の浅瀬に立っていた時に知らなかったことを 川の深みに入って知ることとなる 川というものは、あるところから急に深くなるということを、子供の頃に自然に親しむことで学んだ。 父の釣りに一緒に行った時、誰も気づかぬところで深みにはまりそうになった。一瞬、ドキッとして、冷や汗がでたものだ。帰る道すがらだったか、後日だったか、父に話したところ「ああ、そうなの」という程の返事だったが、それでほっとしたのだった。 それは、たしかに危うい経験であった。一歩間違えば、流されゆくことも考

          川というものは

          われに返った気持ちを言葉にするならば

          先日、トークイベントを拝聴して、なんともわれに返ったような気持ちでいる。この数年、何をしていたのだろう。出会いの数々、足を運んだ場所、広く世界を見て、動いている方々からすれば、とてもとても小さな距離を移動して、過ごしているにすぎない。その日々を、たしかに楽しみ生きていた。「何かをしたい」から起業することになって、側から見れば「そんなの起業ではないよ」と言われるとしても、個人事業主になるなど考えてもいなかったから、何もかもが新しかったのだ。 仕事と呼ばせてもらえるのなら、その

          われに返った気持ちを言葉にするならば

          雲よ

          雲よ 未来に希望はあるのだろうか この世界に何が生まれ 何が現れ 何が満ちて来るだろう 時は動き 見るもの全てが 過去とは変わりくる この地に生まれ この国に生き 世界というものを見る だが これまで築かれた世界というもの 変動の時を迎え ひとは 未来に何をつくるのか 未来に何が生まれ 何をもって 世界は守られ 動き 築かれるのだろう 雲よ 未来に希望はあるのだろうか 2020.10.28. Minako

          日曜日。

          きらきらと広がる海、漁港を楽しむひとびと 青い空 心と体のリフレッシュ。

          日曜日。