ピアニスト 鈴木美奈子
アタマを経由せずに、ココロにふわっと舞いおりてきたこと、綴ります。
庭にでると小さなカエルや赤ちゃんトカゲとよく遭遇します。 郵便受けになかに、今年もアシナガバチの巣を発見🐝 杜音は、みんなの場所です♫ でも、困っちゃうほど繁殖力が旺盛なのが、野草たち。 ムラサキサギゴケ、ヒメウマノアシガタ、ノヂシャ、アメリカフウロ… どれも、小さい花を咲かせていてかわいくて 抜いたり刈ったりするのが憚られるのです。 (面倒だというのもあるが) ときおり心を鬼にして取るのですが 「あいやー、こごさにもこんなぐ?(=あらまぁ、ここにもこんなに?
「世界中で日本ほど、子供が親切に取り扱われ 子供のために深い注意が払われる国はない」 「日本人の子供ほど,行儀がよくて親切な子供はいない。また、日本人の母親ほど、辛抱強く、愛情に富み、子供につくす母親はいない」 「日本ほど子どもの喜ぶ物を売るおもちゃ屋や縁日の多い国はない」 江戸時代末期から明治維新後に日本にやってきた欧米人は 口々にこんな感想を書き残しています。 そんなわたしたちのご先祖さまにとって、音楽とは 演者と聴衆、と別々の側でふれるのではなく ましてやスタ
早朝、窓をあけると、そとは かすみか雲か ほのぼのと… と、口ずさみそうになるような深い霞に包まれ 幻想的な佇まいでした。 毎日、同じところを同じ場所から眺めても 景色も、空気のにおいや温度・湿度も異なります。 自然の神がかった美を体験する幸せを、感じます。 同時に、畏敬の念も。 🕊️ 🕊️ 🕊️ 先日、生徒さんのレッスンで解釈についてお伝えする際 “すぐれた作品とは、 いつまでも原形を崩さずに保つ表現のことではなくて 活潑に新しく興味あるコピーを生み出
長い歴史の中で、いろんな文化を混ぜこぜに取り入れ 感性や文化を育ててきたわたしたちは 自国の音楽だけでなく、ロック、ジャズ、ポップス… いろんな音楽の愉しさを知っています。 クラシックにももっと親しみを抱いていただけるよう 30年以上前からトークコンサートを行ってきましたが 何か他に良い方法はないか…と、考えていたある晩、 またも夢にルイジ(ベートーヴェン)が出てきて こんなことをいわれました。 「君が日本語で僕の曲を弾くのを、聴きたいな」 「え?…なんですと…?」
花散りてげっくり長くなる日かな 艸山(くさやま)のくりくり晴れし春の山 小林一茶 日が“げっくり”長くなる、とか 山が“くりくり”晴れる、とはどういう感じかを はっきりとは説明できなくても “なんとなく”そのニュアンスがわかるのが オノマトペの楽しいところです。 以前から一茶はオノマトペの天才、と思っていましたが おんひらおんひら蝶も金毘羅参り哉 という句を知って、彼はオノマトペだけじゃなく ラップの先駆者だった?という気すらしてきました(笑) ♫おンひら
. 水芭蕉の花が におっている 夢みてにおっている 水のほとり 、、と、2番の歌詩にはありますが『(夏の思い出』) はたして水芭蕉ってどんな香りなのでしょう? 「悪臭だ(←それは外来種らしい)」「無臭だ」など 諸説あってずっと気になっていたので 久しぶりに大好きなひみつの?場所を訪れました。 そこでは、花嫁さんの綿帽子のようなミルク色の苞が ある場所はぽつりぼつりと、ある場所にはグループを成して 水辺にほほえんでいました✨🤍✨ それらはまだ生まれたての様子で
敷島の大和心を人問はば 朝日に匂ふ山桜花(やまざくらばな) …本居宣長が何首も歌に詠んだほど心惹かれていた花は ソメイヨシノではなく、山桜🌸 ソメイヨシノは江戸時代末期に品種改良して流通した 新種の桜なので 本居先生の時代にはなかった樹木ということに。 ソメイヨシノが一斉に咲く姿は圧巻ですが 拙宅の庭の片隅にあるまだ若い山桜は 白っぽいお花と赤い葉っぱが一緒に挨拶してくれて それはそれで愛らしいのです😊 どちらにしても、満開の花々からは 命の力強さと儚さの両方が伝わっ
最高のお客さまにめぐまれて 杜音おうちコンサート “ルイジの伝言 vol.1” の ベートーヴェンチクルス第一回を 無事終えることができました。 おひとりおひとりをご紹介したいくらいステキな皆さんと ルイジの音、呼吸、間、、 彼の音楽の世界を共有できたことに 感謝の言葉がありません。 美しく咲いた桜の枝を持ってきてくださったり、 「こんなに楽しいコンサートなら毎月通います!」と お励ましくださるお客さまも…。。 皆さんに支えられて生きてるのだな、 皆さんに音を育てても
お散歩が、瞑想&創作のインスピレーションを受け取る 大切な習慣だったベートーヴェン。 彼が散歩した道はウィーン郊外に今も残っています😊 耳が聞こえなくなった彼は 枯れ葉を踏み締める感触を感じながら 揺らぐ木々の梢をながめて 風、葉音、鳥の囀り… さまざまな“音”を旅したのでしょうか。 実は、民謡が彼に与えた影響も少なくなく 有名な交響曲や弦楽四重奏曲には ドイツのみならず、アイルランドやクロアチア ロシアにスコットランド…と さまざまな国の民謡が引かれていて 『蛍の光
「つまらないものですが…」ということばをそえて 相手になにかを手渡す習慣には いかにも日本らしい“謙遜さ”が感じられますが ベートーヴェンのピアノ曲『エリーゼのために』の もうひとつのタイトルは、まさに “とるにたらないもの、つまらないもの”という意味の バガテル Bagatelle だと、ご存知でしたか?😊 実は彼はこの他にもバガテルを案外たくさん作曲していて それが気合い入りまくりの交響曲やソナタとは対照的な とてもくつろいだ、ある種女性的な性格すら持ってい
今回の青森への旅は、本日…3月31日で閉館になる 棟方志功記念館を訪れることも、目的のひとつでした。 青森出身の棟方志功さん。 生涯ゴッホに焦がれ、ベートーヴェンの音楽を愛し、 子どものように無垢な心とほとばしり出る創作意欲から 燃えるような、生きているような数々の作品を 生み出しつづけたこの方には 深い深い尊敬と憧れを抱いております💞 奈良美智さんの作品で知られる青森県立美術館にも たくさんの棟方志功作品が収められていて じっくりと鑑賞できたし 棟方志功記念館
ずっと行きたいと思っていた青森へ! 憧れていた三内丸山遺跡を訪れました。 雪の残る村落跡に点在する竪穴式住居や掘立柱建物を 外から見たり中に入ってみたり、、 静かに、穏やかに流れる空気を呼吸しながら わたしたちのご先祖の足跡を踏み締めていると 自分が生きているこの時間は ほんの一瞬のまたたきのような気がしてきます。 すばらしい散策でした☺️ ミュージアムの展示も充実しているし 併設レストランのメニューも 栗やどんぐりを練り込んだ、もちもちの“縄文うどん”や 栗
、、しとしと、、しとしと、、 雨のような雪が降り続いている川崎町の春分の日❄️🌸 新年度来月から始まるおうちコンサートのレジュメを ここ数日ずうっと練っています。 今年の年間テーマは “ルイジの伝言”。 ルイジ、とはルードヴィッヒの愛称です。 ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンの、です。 彼の作品を弾いていると、そこに 今のわたしたちにこそ伝えたいであろう彼の願いが 込められているように感じられてならないのです。 たとえば、、 自分のどまんなかを生きて
製硯師として硯の製作をされている青栁貴史さんが 良い硯(名硯)と良くない硯の違いについて 語っていらっしゃるのを、ラジオで聞きました。 青柳さんの語るその違いとは、意外なものでした。 「大きな違いは、愛されてきた年月です。 名硯は何百年にもわたって伝承されてきたもの。 作り手が硯を作った時間よりもはるかに長い間、 人々に大事にされてきたものの佇まいがあるのです」 良い硯とは、長い時間をかけて 大切にされてきたものの佇まいのあるもの クラシック音楽と同じように感
川崎町の友人からいただいたヒヤシンスの球根が ホームコンサートに合わせてくれたかのように 下からひとつ、またひとつと咲き始めました。 ブルーから紫色へのグラデーションがなんとも美しく 高貴な香りにも、うっとり、、 その香りにつつまれながらピアノを弾くという贅沢を しみじみとありがたく 味わっています。 🪻 🪻 🪻 昨日は、宮城県に帰郷して3回目の3月11日でした。 ベーゼンドルファーをメンテナンスしていただいたり 音楽ワークでご縁をいただいた友人と
一日中小雪が舞っていた昨日とはうってかわって 春の柔らかな陽ざしにつつまれた週明けです☺️ 昨日、無事に今年初めての 杜音 おうちコンサート 【とぶものととんでもないもの】〜いきものの息吹を聴く〜を、 終えることができました。 お忙しいなか、また、遠いところを お出かけくださいました皆さま… 本当にありがとうございました🙏✨ この日は川崎町のすてきな茶房“福ノ葉堂”さんで求めた 宮崎県産のウーロン茶に合わせて 小豆と豆乳のマフィンを焼いて ティータイムにお出しし