見出し画像

うたのくに 日本

大政奉還前に日本を訪れた外国人は、
口を揃えてこの国の人々がいつも上機嫌なことや、
なにかと歌を歌っていたことへの驚きを述べています。

確かに、わたしが子どもの頃は

お友だちを遊びにさそうとき
「◯◯ちゃん、あ〜そ〜ぼ」

じゃんけんのとき
「いちじくにんじんさんしょにしいたけ…」(これは古いね)

遊んでいるとき
「も〜い〜かい?まぁだだよ」「なーべーなーべそこぬけ」

お友だちをひかやすとき
「い〜っけないんだーいけないんだー」

お風呂に入れば、母が顔を洗う歌を歌ってくれたし
お散歩の時はお花の歌、
眠れない時は子守唄を歌ってくれました。

歌は、遊びや家庭のなかだけではありません。

  田植えのとき
  牛を追うとき
  漁で船を漕ぐとき
  お酒を仕込むとき
  祭りのとき

日本にはいつも何処にでも、歌がありました。

こんなにも常に歌をともなって生きている民族は
世界的にも稀有なのではないかしら。

このように、日本人にとって音楽は
誰にでもつくれて誰にでも歌え、奏でることができる
人々にとってとても親しく近しいものでしたから

明治維新の後、それが突然“ゲイジュツ”だの“オンガク”だのという言葉であらわされることになったとき
当時の皆さんはやや違和感を覚えたのではないでしょうか。

日本の作者不詳の民謡やわらべうたが
こんなにも暮らしに寄り添い、ことのほか愛らしく、
信じられないほど多様であることを知った海外のかたは
皆さん、驚嘆します。

専門家すら必要としなかったほどの
豊かな音楽性やセンスを持ちあわせていた
わたしたちのご先祖が口伝で受け継いできた
ことばやメロディー、リズムをあらためて味わってみると

その美しさ、有り難さにホロリとさせられるのです😢✨



写真は、5年前に音楽教育の研修に訪れたハンガリーの
とあるカトリックスクールの先生方によるアカペラ合唱から。

先生方は何曲も日本の歌をご存知で、しかも
わたしが知らないものまで日本語でお歌いになられていて
嬉しいやら、自分が恥ずかしくなるやら。。

ああ、もっと自国の歌を大切にしなくては…と
反省したのでした。


   音楽は元気のもと😊💕

#わらべうた #ハンガリー #音楽教育  

この記事が参加している募集

この経験に学べ