見知らぬ隣の女性のことで頭がいっぱいになった話。

○○○クカフェで勉強してた時のこと。

僕が座ったのは窓際の横一列で並べる席の真ん中。
朝はガラガラだったのだが、お昼に近づくにつれてボチボチ席も埋まってくる。

だいたいこういう窓際の席は、両端もしくは真ん中が埋まったあとに、その間が埋まっていく。
この日もいつも通り、僕の両隣は空いていて、周りが混まない限りは誰も座ろうとしない。

お昼ちょっと前だろうか、少しずつ客が増え始め、ついに僕の隣にも人が座った。

視界に入ってくる感じ、おそらく40代くらいの女性である。カバンから本とノートを取り出し、コーヒーを飲みながら英語の勉強をし始めた。語学勉強か、凄いなぁ。

…1時間はたっただろうか、僕の集中力がふっと途切れた時に、隣の女性が何やらガサゴソしだした。いや、ガサゴソした物音で僕の集中力が途切れたのか…そんなことはどうでもいい。とりあえず女性が何やらカバンから出そうとしているのを視界の端で捉えた。物音から察するにそれはビニール袋に包まれていて、カバンの中のビニールの中のものを漁っている感じだ。
そして女性はビニールの中から粒状のものを取り出し、おもむろに口にいれた。

最初はそれが何か分からなかった。
「薬でも飲んだのか」くらいに考えていた。
しかし、口に入れてから暫く食感を楽しんでいる感が出ているのと、割と短スパンでまた口に運んでいることから察するに、ほぼ間違いなく食べ物だろう。

おいおいそれはルール違反じゃあないのかい??

僕はどこかで聞いたようなセリフをぐっと飲み込むと同時に、女性が隠れてまでして何を食べているのか、がぜん興味がでてきた。

次は逃さない…!!!

僕はどこかで聞いたようなセリフをぐっと飲み込むと同時に、これでもかというほど周辺視野に意識を集中させた。

そして、女性(推定42)が次にカバンに手を入れた時、とうとう実態を捉えた!!

カバンの中のビニール袋の中に入ってたものは…
赤と黒のパッケージ…!!
そして女性の人差し指と親指が捉えているものは…グミ!!

両者から導かれるその答えは…!!!

お…
お…
お…

男梅グミー!!!!!!!

なんてことだ!!
男梅グミだ!!
これは完全に予想の斜め上を行った!!仮にグミは想像できても、なかなか男梅グミは想像できないだろう!!
皆さん「おとこうめ〜♪」が脳内再生されたのではないだろうか!?人によっては「ノーベル♪」まで再生されただろう。
1度想像したらもう頭から離れない。この日のテーマソングは完全におとこうめだ。

もうダメだ。もう何も集中ができない。全て男梅グミのせいだ。男梅グミのせい。男海グミのせいにすればいい。

という感じで、居ても立っても居られなくなり、カフェを出た。
こんなんで集中が切れてちゃダメだなぁ…まだまだ男を磨かないといけないみたいだ…

#エッセイ #ブログ #男梅 #雑念

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