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失恋した心を代弁してくれる吉澤嘉代子のフレーズたち

吉澤嘉代子との出会いは運命だと思っている。
私的失恋ソング不動の一位は奥華子だったけど、はなちゃんは殿堂入りにスライドし、ぶっちぎりの一位が吉澤嘉代子になった。

シルバーウィークあたりの時期、報われないんだなぁと思い知らされ心に隙間が空いたまま朝の駅前のベンチに座っていた時、ふと開いたYouTubeのあなたへのおすすめに出たのがリリースされたばかりの『残ってる』で。

え、これ私じゃん。リアルタイム今の私じゃん。

どうして今の私の状況と重なる曲がおすすめで出るのかと驚いた。

風邪をひきそうな空
一夜にして 街は季節を越えたらしい

夏という魔法が解けて秋という報われない現実に変わってしまった虚しさを表している。

誰かが煙草を消したけれど
私の火は のろしをあげて燃えつづく

現実を思い知らされあきらめなきゃと思いつつ、あきらめきれない気持ちを代弁してくれている。

天才かよ。

どうしても生で聴きたくて渋谷タワレコのインストアライブに行ったら
「久しぶりに歌う曲です。」と初めて聴いたのが『真珠』

あなたのキスで世界が変わるような気がしていたけれど
どこまでだって わたしはこうしてひとりだった

どうしてこんなに虚しさをシンプルな歌詞で表せるのだろう。泣いた。

少しメンタルが落ち着いてきたころ、『がらんどう』の歌詞が染みた。

あなたに代わる人は無いけど 朝日のなか泣くのは嫌なの
私は今も変われないまま ナッシング・ナッシング がらんどう
夢から覚めて

私もう切り替えられるんじゃないかとはっとさせられた。

どん底から切り替えられるまでの期間を吉澤嘉代子の歌とともに過ごした。すべての気持ちをシンプルなフレーズで代弁してくれるってすごい。

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