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婚活日誌 2人目 永遠のライバルはシゲル


某12月24日、クリスマスイブ、私は彼に出会った。

マッチングアプリで知り合い、焼き鳥屋さんに行った。
彼と私は同い年だった。
最近、転職をしたと言っていた。
私とは話があって嬉しいとも言っていた。



2件目にバーに行き、マスターとよくわからない音楽の話をしていた。
なんだかすごく楽しそうだった。
お互い酒をほどよく飲んだ。

3件目も彼の馴染みの店に行った。
しばらくして、急に彼の口調が変わった。


確か最初は注文したつまみに
「俺このつまみが好きでよく頼むんだぜ・・・!」

急に語尾にだぜを付けてきた。

え、、、聞き間違えた?
私はあまりの衝撃に最初聴こえていないふりをした。

だがしかし、その後も彼は語尾にだぜを付け続ける。
私は彼のだぜを浴び続ける。

なんでこの人は前振りもなく急に語尾にだぜをつけだしたのか。
友達は誰も指摘しなかったのか。
私の友達が語尾にだぜをつけ始めたら、全力で止める案件であるのに。
だが、所詮会ったばかりの私がこのことを指摘してもいいのだろうか。
一瞬、方言かもしれないという考えたが、大分出身大分育ちだと言っていたし、周りにはそんな人はいないだろう。一体なんなんだ、何が試されているんだ。

「いつも語尾にだぜをつけるの?」
考えすぎて、何も頭に入ってこなくなった私は直球ストレートで彼に尋ねた。


『好きなアニメの主人公がだぜをつけてるから真似したんだぜ』


「あああ、そう、、、影響されやすいんだね」

『そうなんだぜ⭐︎』

ものすごく得意げに、勢いのある『そうなんだぜ⭐︎』をいただいた。
とてもレアな経験である。

その後も、彼のだぜはとどまることをしらない。
なんなら語尾にだぜを使い続けている状態で口説かれた。

『俺たちとっても気が合うと思うんだぜ。
 今日は俺の家にこないか?
 付き合う前に、体の相性を確かめたいんだぜ。』


あ!
やせいの やりもく おとこが
ほんしょう を あらわして きた!

アニメの主人公に憧れるのは自由である。
でも、30歳過ぎてその口調を真似するのは流石に痛々しくないか。

憧れるのをやめましょうなんてオータニさんみたいなことは言わないけど、
やめてください、口調ではなく生き様とかを真似してあげてください、知らんけど。

ちなみにその日はごめんなさい、明日朝めっちゃ早くて6時に起きないといけないから帰ります!!!と見え透いた嘘をついて帰宅しました。


でもね。

そんな口調のアニメの主人公っていた?

私は一人だけ思いあたる節があるんだ。







ポケモン ゲット ?



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