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 今日の河内長野は雨が降っています。せっかくの七夕ですが、仕方がありません。ところで七夕といえば天の川(あまのかわ)というキーワードが登場しますが、せっかくなのでリアルな天の川を調べてみました。実際には間に「野」がついているものですが、全国に次のものがあります。

天野川(天の川) - 北海道檜山郡上ノ国町を流れ日本海に注ぐ天の川の正式名称。
天野川 (滋賀県) - 滋賀県米原市を流れる淀川(琵琶湖)水系の一級河川。
天野川 (京都府) - 京都府綾部市を流れる由良川水系犀川支流の一級河川。
天野川 (大阪府) - 主に大阪府交野市および枚方市を流れる淀川水系の一級河川。
天野川(西除川) - 大阪府河内長野市付近を流れる大和川水系西除川の狭山池より上流部の別称。

 この中の4番目、大阪府交野市と枚方市を流れる天野川については実際に日本の七夕発祥の地と言われており、ここには織姫を祀っているという機物神社(はたものじんじゃ)があります。

 しかしこれは河内は河内でも北河内エリアの話。では南河内ではとなれば、こちらにも天野川という名前の川が存在しており、それは河内長野が源流です。(5番目)

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 この川の正式名称は、上にもあるように「西除川」と言いますが、途中経由する狭山池から上流の部分(主に河内長野)では天野川という名前です。

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 天野川の明確な由来は七夕とは無関係で、また明確な情報が見つかりません。おそらく天野山金剛寺との関係は間違いなさそうです。
 というのも、この春に金剛寺に行った際のこと。境内を歩いていると小さな川が流れていました。

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 そしてこの川の名前こそが天野川でした。本当に小川で、金剛寺の南側にそびえる山が源流域です。実際に見ても清流と言葉にふさわしい透明度。

 さて天の川の流域を地図を示してみましょう。この小さな天野川がどういうルートを通って狭山池に向かっているのかを確認します。
 あまりにも小さい川で分かりにくいので、青で上塗りしました。

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 天野川は、河内長野の西側を流れており、いろんな支流をまとめて大きくなる東の石川とは対照的。ところがかつてはこの石川は、河内長野と富田林の境目あたりを流れる、細谷川(細谷池)が本来のルートで、そのまま天野川と合流して狭山池に流れていたそうです。

 ただしそれは20万年前の話で、地質学的な見解によるもの。実はそのころに羽曳野丘陵が隆起して河川争奪と呼ばれる現象が発生し、今の流れになりました。

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 最終的に天野川は狭山池に入り込みます。この後の流れは、西除川として狭山池から北上。最終的に大和川に合流し、海に向かいます。

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