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「田舎の古民家の実家を活用してくれる人をさがす」第5回 ~のべ500名以上の方が訪問してくださいました

 こんにちは!
 私は、岡山県高梁市の山間部にある実家を活用してくれる人をさがすため、千葉の自宅から帰省して奮闘している者です。ネットも使って私の実家、地域のことを皆さんに知ってもらって、活用したいという人をさがすため、私の思いも含めて実家、地域のことを紹介しています。
 そこで生まれ育った者としては、放置して朽ち果てるのは忍びないので
なんとか保存活用していきたいと思っています。
 大切に使っていただける方にはお貸ししたり、お譲りしても良いと思っています。見学したい、活用したい、譲って欲しいなど、興味を持たれた方がおられたらコメントいただければと思います。

 早いもので活動を開始して1年半経ちました。
第五回は、なぜ私が「古民家の実家を活用してくれる人をさがす」活動をしているのか、あらためてお話しします。

1.実家で生まれ育った者としての思い
 実家は明治後期~大正初期に建てられたもので、築後110年ほど経っています。私はそこで生まれ小学校を卒業するまで育ちました。
 実家に対する思いは人それぞれだと思いますが、私の場合は今でもその時代の家族と過ごした時間、田んぼで暗くなるまで幼馴染みと遊んだ時間、酒蔵での蔵人さんの働く姿を眺めていた時間などが体感として強く残っていて、その後の人生のバックボーンになっているような気がします。
 下の写真のような田園風景の中で家族や学校の先生、地域の人に囲まれて育ったことで、実家、地域に対する思いは強くなりました。
ギスギスしないで周りの人と協調しながら生きてこられたのは、育った環境のおかげだと思っています。

私の育った田園風景

2.ただ住んでいるだけでは実家の保存、活用にはつながらない 
 私は、今月で干支を6周完走しました。人生100年時代と言われていますが、元気に行動できる間でないといろいろな活動は出来ません。
 「そんなに実家が大切なら、いっそずっと住んだらいいじゃない」と言われることがあります。確かにそれも一つの選択肢ではありますが、私が住んでもせいぜい10数年で、その後同じ実家問題が家族にかかってきます。
 ただ住んでいるだけでは実家の保存・活用について先送りするだけになってしまいます。また、活用してくれる人、活用方法をさがさない限り古民家を保存していくことにはつながらないのも現実です。
 そのために活用してくれる人をさがすことによって実家の保存をめざしています。

3.今までやってきたこと
(1)一年半でのべ500名以上の方が訪問してくださいました

 まずは、実家を知ってもらうことが一番と思い、地域の人、友人、高梁市内の自治体の人を含めて訪問してもらうことを始めました。
 訪問者を数えてみたら、昨年が170名、今年が350名、いつの間にか500名を越えていました。自分でも驚いています。 
 しかし残念ながら、訪問してくださった方から使いたい、譲って欲しいという話はまだありません。皆さんに写真を撮ってお渡ししているので、プリント代とインク代、切手代だけは増えています・・・(笑)。
(2)スポットで活用してもらう道筋は出来てきました 
 実家を知ってもらったことにより、今年は観光ツアー、酒蔵でのアンサンブルコンサート、映画上映会などを開催しました。来年もコンサートなどで使わせてもらいたいという人も増えてきました。スポットで活用してもらう道筋は出来てきたように思います。

産業観光ツアー(水彩画風)
酒蔵でのアンサンブルコンサート(水彩画風)

4.これからやろうとしていること
 先日、古民家再生を事業として立ち上げた会社の方に訪問していただいて実家を見ていただきました。
 その方は、日本全国の古民家がどんどん廃れていっている現状をなんとかしたいと考えて起業に参画したとのことでした。
「古民家を残していくためには活用していくしかない」という強い信念を感じました。
 これからはスポットでの活用を続けて訪問していただく方との縁を見つけながら、このような会社にも具体的に相談して、継続的に活用していく道筋を多方面からさがしていきたいと思っています。
 
次回からは、実家活用のヒントになるかもしれない近隣地域のスポットの紹介をしていきたいと思います。面白いところがありますよ。

今回も読んでいただきありがとうございました。

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