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「変わらない」ことは普遍であるための進化

わたしは音楽番組「関ジャム」が好きで毎週観ています。先日はいきものがかり特集でした。
そこで作詞作曲をしいてる水野さんが
「普通というファンタジー」をつくり続けていると話していました。

「普通」なんてないものだし、時代によっても簡単に変わるもの。そういう答えのないものに向き合い続けることで気づけるものに気づきたい。「普通」こそがクリエイティブだというお話で、とてもぐっときました。

「いきものがかりって、ずっと同じ感じだね」と言われると「よし!うまくいってるな」と思うそうです。意外と違うことやっているのに、みんな気づいてないから、と。
失礼ながら、特別ファンではないわたしもそう思っていました。でも、そこに安心感を感じていたと思います。うんうん、いきものがかりって、こういう感じだよねって。

普遍であるために進化し続けている。
ずっと変わらずそばにいてくれるために、変化し続けている。
そういうことなのだとわかりました。


そう感じて思い出したのは、「変わらない夫」に対する捉え方が変わった時のことです。
数年前、わたしは自分と向き合い始めて、自分のやりたいことをやり、自分の人生を生きていくんだ!と突き進んでいた時期がありました。
コツコツと自分の内面と向き合い、学び、人生を良くしようと頑張っていました。
しかし、自分のことに集中すればするほど、夫との距離は離れていきました。

わたしはこんなにも変わろうと努力しているのに、どうして夫は変わってくれないのだろう。
どうしてわたしばかり。。

そう思っていました。
その後、紆余曲折あり(また別の機会に書こうと思います)、夫との関係が良くなった頃、ふと気づきました。
夫は、「変わらない」ことで寄り添ってくれていたのだと。わたしが右往左往していても、そこに振り回されず、変わらずにいてくれた。

全く変わらなかったのではなく、変化していくわたしに合わせて、「変わらない」ように微調整しながら、陰ながら進化しながら、そばにいてくれたのだと今回改めて感じました。


目に見えて成長すること、変化することがよしとされることが多いと思います。
でも一方で、「変わらない」ということはとても安心感のあることだと思います。そしてそれは全く変わっていないのではなくて、そこには「変わらない」ようにするための変化・進化があるのだとわかりました。


わたしは専業主婦で、4人の子どもたちと毎日のんびりわちゃわちゃと暮らしています。その豊かさをとても感じられる時もあれば、時々「わたし、のんびりしてばかりいていいのかな」と少し不安になる時もあります。
だけど、「のんびり生活し続けるための努力をしているんだよ」と友人が言ってくれて、
変わらずに在るために、少しずつ少しずつ進化しているのだと実感できました。
こちらの記事でも書いたように、成長は自然としているもの。だから自分では気づきにくくて、不安になってしまう時もあるけれど、その都度これで大丈夫だと思い出す。それでいいのだと思いました。

今回の番組を観て、いきものがかりのおふたりが、真摯に楽曲と向き合い、時代と向き合い、自分と向き合いながら活動していることが伝わってきて、すごく胸に響きました。

自分に真摯に生きていこう。
そう思いました。

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