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Good Bye 母体

娘が産まれて1年4ヶ月の歳月が過ぎて
ようやく妊娠・出産・産後の一連が終わったという感覚がある。トータル約2年。

完母だった授乳期間も1歳を少し過ぎた頃に卒乳。

(卒乳・断乳はよく聞く言葉だが、この作業は骨が折れまくった。世のお母さん本当にすごい。)

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産後は小さな命を守るため、お構いなしに髪の毛振り乱して日々に追われていたけれど

最近は、おしゃれしたい欲がむくりと湧いてきて、
ようやく自分にベクトルが向いた小さな変化が嬉しい。

とある日は、
夕暮れ時に心地よい音楽を流して、ベランダで綺麗な空を眺めながら、キンキンに冷えた白ワインを飲んだ時、
あーしあわせ!と叫びたいくらいたまらない気持ちになった。2年ぶりの解禁。

心地良い音楽と被さるように、娘が夢中になって見ているEテレの曲が耳に入ってきたけど、それもまた良しということで。

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ありがたいことにヨガの仕事も再開し、レギュラークラスの他、イベントにもお声がけもいただいてヨガを伝えさせてもらっている。

どんな仕事でも、緊張する場面は多かれ少なかれあるだろう。

出産するまで、そんな場面はいくつもあってそれを乗り越えて自信をつけたり失ったり、それも仕事の醍醐味だと、挑戦している証拠だと楽しめていた。

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それが、産後1年はその緊張を抱えながら挑む仕事を思い出してはもう絶対に戻れないし、やりたくもないと思う自分がいた。

出産したらまるで違う自分になったようで、保守ばかりが働いて挑戦する気力や新しいことに踏み込む勇気をさっぱり失ってしまっていた。

どちらかというと活発な性格にも蓋をして、自分に都合の良い言い訳を見つけては何もせずに終わる日々に悶々としていた。

優しい周囲は、子育てしているだけで立派と称えてくれたけど、どこか納得のいかない自分との葛藤は続く。

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そうこうしている内に、娘は保育園に通い出し、マルっと空いた時間ができた。

その時間でずっとやりたかった本当に小さなこと、例えば、衣替えとか、汚れが気になって仕方なかった手の届かない窓拭きとか、身辺を整えながら心も整えた。

次に1人でお茶をする贅沢を味わって、ゆっくり座って五感で食事をとって。

なんの制限もない束の間の自由時間を楽しんだ。

ほんの数ヶ月前は、夫や娘が寝静まっている早朝に着の身着のまま忍者の如く家を出て、10分散歩することで息抜きをして、その10分に感謝したりしていたけれど。

そうやって日々の小さな進歩で少しずつ心が満たされて、不要な感情を手放して、自分にスペースができたところでヨガを再開しようと踏ん切りがついた。

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産後ヨガを教えていて、参加してくれるママは色んな話をしてくれる。

初めて子供を預けて、ヨガをしにきてくれる方も少なくない。

産後は、ホルモンバランスの乱れでイライラが止まらないことがよくあるが、まさにその状況下にいるママが、

旦那さんへの当たりが強くなり朝起きてきただけでイラッとしてしまい、そんな自分が嫌になると話してくれた。

産前、都内でバリバリ仕事をしていたママは、あんな都会で働いていたのが遠い昔に感じて、他人事のようだ、と。

どれもこれも気持ちがわかり過ぎて心臓がキュッと締め付けられる。

あるママは、初めてヨガをしにきた日から目の前が開けて、自分の時間を作ることの大事さと、産後動けないと思っていた自分の身体が想像より動いて自信になったと

なんとも嬉しいことを伝えてくれて、自身のガソリンにもさせてもらった。

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母は、子供の欲求を満たしてあげようと、当たり前に尽くそうとする。

私が痛感したことは、まずは自分を満たさないと、尽くしきれないということ。

どんなに可愛い我が子でも、それができない時がある。
自分のコップが空っぽては、人には与えられない。

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私の場合は、たまたまそれを満たす術の1つがヨガだったから

必要な人に惜しみなく届くようにと願いながら、マットの上でもマットの外でも探究修行に勤しむ日々である。

やればやるほどマインドも変わり、生活も変わるヨガ。

子を持って、マットの外の状況が大きく変わった今、さらにヨガの難易度があがったと痛感中。

この難しさも喜びも、全部ひっくるめて人生だなぁと、改めて。

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