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【ゲーム話】横スクロールアクションの「上攻撃」の存在感が好き

レトロゲームリスペクトの「shinobi non grata」をやってます。
見た目と音はファミコンでありながら、大量の大きなキャラが画面せましとダイナミックに動くのは当時のハードでは無理なので、レトロの皮をかぶった今のゲーム。
展開もボス戦を連続してスコアを競う遊び方で、ダラダラ長くない。

絵はレトロだから、話がベタなのも、会話が全くないのも「当時っぽい」と美点になる。中盤で難しくて止まってるけど、手裏剣を乱れ投げてるだけで気持ちいいのでなんか許せてしまう。

ゲーム好きの中のレトロ好きの中の一部しか「わかるわかる」してくれないけど、上攻撃にしかできない気持ちよさ、上攻撃ができないけどあえて不自由な横攻撃で狙い撃つ気持ちよさが、それぞれにある。
特にコナミのゲームでそれを感じていたけ。文章にするのは初めてだ。

スーファミ初期のゴエモンや悪魔城ドラキュラで、敵の死角になる下にもぐりこんでからボコボコ上攻撃で体力を削っていた。
「ドラキュラ」でジャンプ中空下攻撃のときの、かっこいいポーズで一瞬動きが止まるところも大好き。横からだと対処できないガイコツを床下みたいなポジションにして一方的に上攻撃でつぶして上がっていくとか。
「コントラ」はあまり親しんでないけど、3方向に同時に撃ちまくって画面全体をこちらの攻撃で埋め尽くすような爽快さもある。

SHINOBI~のボスはあえて「上攻撃でなんとか届く場所」で待っている。
これは「OMOTENASHI」と呼んでもいい。
自分は上座にいますから手裏剣でも上斬りでも好きな方法で料理してください、って奉仕精神である。二段ジャンプ中の上斬り、あえてちょっと難しい操作をしてくださったら、体力一気に減るようにしてますのでどうぞの精神、美しいもてなしの心。ワビサビ。

魔界村と悪魔城ドラキュラが、横にしか攻撃できないシリーズと上下攻撃できるシリーズで敵のパターンも違って快感の種類が変わってくるよね。って話はさすがにゲーム好きの間でもしたことないけど、言われてみれば言語化したことないだけで多くの人が感じているはずだ。
ドラクエで複数の敵の体力をちょっとずつ残したのを一気にやっつける時とか、よく味わうんだけど意識してなくて言葉にしてない快感がいっぱいあって、そういうのでゲームが長続きする。


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読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。