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そういえば俺はMOTHER2とダークナイトを好きでも嫌いでもない! こと自体を忘れていた!

「そういえば自分にもこの現象起きてる!」って共感してほしいんですが、
自分の作品評価とか記憶が、他人のレビューに上書きされている。
それはまだいいけど、上書きされたこと自体を忘れている。

映画レビュー動画でバットマンの「ダークナイト」の話をしていて
「ああ、あの名作ね」って最初は聞き流していたけど、そういえば自分はダークナイトを観ていいと思ったっけ? すごさがわからなくて、かっこいいけど長いな、ぐらいのテンションだったのに、あとで評論家たちの熱のこもった言葉を聞くうちに、自分が「そんなにいいかな?」ぐらいのテンションだったことを忘れて名作扱いしていたのだ。

そういえば、そういう感じで脳内名作フォルダにしまってあるものが少なくない。
ていねいに思い出していくと、ダークナイト、クレヨンしんちゃんの映画、ゲームの「マザー2」を好きでも嫌いでもない! レディオヘッドとか宮崎駿作品とかも、わかるか、わからんか、わかってないのに、自分の感想をまとめきってないまま「名作」にしていた。

これらを「俺はわからんぞ」ってネットでわざわざ表明してないのも正しい。
あらゆるジャンルに「これがわからない奴はセンスがない」とされる作品がある。
「これがわからないです、あとクレヨンしんちゃんを子供向けって食わず嫌いしている大人です」って拡声器で叫ぶ必要はない。ただ不愉快になる人を増やすだけだ。

だけど、自分が感じたことを、他人の感想で上書きするのは、良くない。
わからないものはわからない、でいいのに。
その話題が出たときに「あーそれ俺も知ってる、あれはひどいよね、原作マンがの良さが実写になることでダメになる、これだから日本の映画会社は」って言いたいのか。それは老害と何が違うんだ。わからんと思った理由を言葉にする前に解説してもらって恥をかきたくないから詳しい人の解説を聞いたのか。
昔の俺はそうじゃなかった。(というか、他人の意見を聞く方法がなかった)
尖りをちょっとだけ取り戻したい。辛口批評とかに憧れてるわけじゃなくて。自分の言葉で自分の思考を怖がらずに話したい。


読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。