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僕の小規模な退職 その28

朝から雨だ。
今日は雨が降っている。
どうやら昨日の夜から降り続いているようだ。
雨が降っているから日課の散歩はできない。
雨の中わざわざ歩くことも無い。
なので今日は掃除をする。
絶対する。
掃除機はもちろん。
トイレ、洗面所、風呂の掃除もする。

いや、した。
もう済ました。
すぐ済ました。
妻を見送った後、間髪入れずに掃除に取り掛かった。
これが肝なのだ。
なぜなら後回しにするとアッという間に日が暮れる。
「午前中は面倒だな。午後にやろう。」
なんて思っていると、あっという間に午後だ。
そして午後になると「もう少ししてから。夕方くらいに。」と思うのだ。
夕方になったら「もう夜だ。明日にしよう」なんて思ってしまう。

だって基本的には掃除が好みじゃない。
「掃除大好き!」「掃除が趣味!」って思っていない。
でも掃除しないと埃っぽくなるし水回りは汚れていく。
そっちの方がイヤだから掃除をする。
「汚い部屋」と「掃除」を天秤にかけたら「汚い部屋」が負けるから掃除をするのだ。
でも後回しにすると最後までやらない。
「明日でいっか」とか「週末に一気にやるか」
なんて邪な気持ちが生まれてしまう。
だから「すぐ」にやるのだ。
間髪入れずにだ。
一息つく間も無くだ。

1回掃除のスイッチが入ってしまえば、あとは目的を完遂しようという気持ちが働く。
「面倒だな。」とか思っていても「最後までやってしまおう。」という気持ちが勝るのだ。
これは社会人になって学んだ事のひとつだ。
色んな人が「すぐにやる」ことが大事だとか「すぐにやる」習慣を身に着けようなどと唱えていると思う。
自分の経験則からも実感する。

基本的に自分は怠け者なのだ。
どこかで自分を律さないと基本的には何もしたくない。
本当は1日中、横になりながらテレビを観ていたって苦に思わない性格だ。
ずーっとSNSのタイムラインを眺めていたって苦にならないはずなのだ。
でもせっかくニートな生活をできるチャンス。
社会人経験を生かそうじゃないか。
仕事で学んだコツを生かそうじゃないか。
という事で妻を見送った後、すぐに掃除を始めた。
間髪入れずに。一息も入れずに。
玄関から見送ったその足で掃除機をかまえた。

朝イチバンだったからだろうか。
頭も冴えわたり、二手三手と次の行動を考えながらの掃除ができた。
どの手順で掃除すれば効率的かが瞬時にわかるのだ。
まるでニュータイプにでもなった気分だ。
なんて生産性の高い掃除なのだ。
自己満足した。
すがすがしい気分だ。
やった!やってやったぞ!

あっという間に掃除も終わり一息ついた。

一息つくつもりがYouTubuを観ていたらお昼を過ぎていた。
あっという間にこんな時間。もうすぐ夕方。

44歳。推定無職。#仕事のコツ


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