イラストにおける美術解剖学の必要性
なんだか堅苦しいタイトルだけれども。
私が実際に解剖学を必要としていた時の状況をお話出来たらな、と思います。
なぜ解剖学をやるのか
ひとことで言うと、「人体の理解を深めるため」です。
筋肉のつきかた、可動域、パーツの比率等々。
人体を理解して、それを絵に転用するために「美術解剖学」というジャンルの学問があるのではないでしょうか。
(もちろん、医学の世界でも人体の仕組みは勉強すると思います)
例えば「頭の横幅を1個」としたとき、「肩の幅はおよそ2.5個分」と言われています。
こうしたように、人体のパーツは相対的な長さで計測することが出来ます。
基本的な身体の仕組みの他に、年齢による顔の筋肉の変化や、アスリートと華奢な人間の筋肉の違いなど、多岐にわたります。
もちろん、私も全てをマスターしたわけではありません。
美術解剖学の世界は奥深く、一度ハマったら抜け出せない沼といっても過言ではないかもしれません。
簡単に言うと、「キャラクターを”より人間らしく”描く」ために学ぶものです。
実際に解剖学をやってみて
端的に言うと、
めっちゃバランス良くなりました。
解剖学をやる前
解剖学をやったあと
差が歴然だと思います。自分でも笑っちゃうくらい全然違う。
しかし、「うまく描けるようになるためには解剖学をやらなくてはならない」というわけでもなく、やらなくても出来てる人はいます。
解剖学は、上達するためのショートカットのようなものです。
気をつけなくてはならないこと
これは一時期の自分(今もかもしれない)に言えることなのですが、
解剖学を気にしすぎて面白みのない絵にならないようにしましょう。
あくまで解剖学は人体理解の足がかり。
個性をなくしてしまっては意味がありませんから。
最後に
珍しく長々と書いてみました。
いかがでしたでしょうか。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?